【最新情報】ペンギン4.0の「展開終わらない」

世界中のGoogle検索でペンギンアップデート4.0が実施されてから、数日が経ちました。
Googleランキングは、ときおり変動が拡大しつつも、おおむねとしては、中規模のランキング変動を保っています。

このペンギン4.0、今後はどのように展開が続いていくのでしょうか？あるいは、展開が終わって、変動が沈静化するのは、いつになるのでしょうか？
ペンギンアップデート4.0展開の今後の見通しについて、本記事で解説します。

ペンギン4.0の「展開終わらない」

ペンギンアップデート4.0展開が「いつ終わるのか」については、Googleの要人からのコメントがいくつか出されています。

まずひとつ目に紹介するのは、Googleのスポークスパーソンであるゲイリー・イリェーシュ氏からのコメントです。彼は、あるユーザーからの質問に対し、Twitterを通してこう回答しています。

（質問者：）
リアルタイム化したペンギン（＝ペンギン4.0）のアップデートプログラムは、もう完全に展開完了しているのですか？

ゲイリー・イリェーシュ：
ぱっとは答えられないですね。
世界中のGoogleのデータセンターのうちどこまでアップデートプログラムが適用されてるか、チェックして数えればわかるでしょうけれど。
まあ、そこまでするような話でもないと思います。

Gary’s Tweet on @methode, 23 Sep 2016

ゲイリーは、ペンギン4.0の展開が「完了したかどうか」は、全く重要視していないようです。さらに別のGoogleスポークスパーソン、ジョン・ミューラー氏の発言も見てみましょう。

（質問者：）
何かしらのキーワードで、検索結果に対するペンギンアップデート4.0の影響を、個別に分析したいのですが、いつからいつまでを分析すればよいのでしょうか？

ジョン・ミューラー：
どの期間でどう分析するにせよ、「幸運を祈る」としか言えないですね。
ペンギンの影響だけを抜き出すのはものすごく難しいし、今のほとんどの検索結果リストは、ペンギンだけではなく、他の原因による順位変動もたくさん掛け合わされているからです。

John’s Tweet on @methode, 23 Sep 2016

これらのコメントを総合すると、Googleが次のように認識していることがわかります。

• ペンギンアップデートの展開完了日を知る必要はない
• ペンギンの影響は他のコアアルゴリズムの影響にまぎれて判別できない

これはどういうことでしょうか？

このGoogleの発言の種明かしをすると、次のようになります。

ペンギン展開はもう「完了しない」

ペンギンアップデートは、今回の4.0から「自動更新」になりました。これはつまり、今アップデートプログラムの展開が終わっても、またその次の瞬間、さらにまた次の瞬間と、永続的にアップデートが続くということを意味しています。

だから、ペンギンアップデート4.0展開「開始」によるランキング変動が落ち着いても、続いて起こるペンギンアップデートの「自動更新」によるランキング変動がまた起き続けるのです。

だから、展開「開始」の完了日だけを知っても、さしたる意味はない、ささいなことだ、とゲイリー・イリェーシュは発言したのです。

ペンギンは「コアアルゴリズムに併合された」

また、ペンギンアップデートは、もう「コアアルゴリズムに組み込まれた」とされています。つまり、今あなたのサイトの順位が変わっても、それはペンギンだけが原因ではなく、「ペンギンを含むコアアルゴリズム全て」が原因なのです。

このことからジョン・ミューラーは、（他のアルゴリズムの影響に紛れているから）ペンギンだけの順位への影響を分析するのが「ほぼ無理だ」と言っているのです。

Googleは常に「ちょっとずつ変化」しつづける？

こうしたことを総合すると、ペンギンアップデート4.0展開開始以後に起きている中規模の順位変動は、今後ずっと続いて収束しない可能性もあります。なにしろGoogle検索は今「常にリアルタイムでランキング変動し続ける」ものになったため、そうなっても全く不思議ではありません。

これは、言ってみれば「常にちょっとずつ変動」するものになった、とも言えます。だとすれば、今後は、「まとめて一気に大変動」するようなことは起きにくくなっていると考えられます。

そのため、今後とつぜん超大規模なランキング変動が長期間続くようなことは起きにくい、とも考えられるでしょう。大変動を警戒する人が多かった反面、実はペンギンアップデート4.0は「よりSEO対策しやすいGoogle検索」をもたらしたとも言えます。

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