ペンギン変動で、1位から突然圏外!そのとき行った対策は?
せっかく順位が上がっていたサイトが、アルゴリズム変動で順位下落…。誰でも避けたいこんなケースですが、しっかりSEO対策していれば、実はアルゴリズム変動は怖くないのです。
今回は、アルゴリズム変動中に順位が1位から圏外に落ちながらも、間もなく順位が戻り、現在も1位にいるサイトのSEO事例です。
実験サイトの紹介
今回の実験サイトは、競争の激しい美容系キーワードで、SEO Packを導入し44日後に1位達成していたサイトです。
SEO Pack導入実験サイトの内容
導入サイトURL | http:// ○○○○○○○○○n-nail○○○.b○○/ |
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ターゲットキーワード | 「ネイルアート 有名人」 |
このサイトは、2014年末のペンギンアルゴリズム3(ペンギン3)更新時、順位が突然圏外に下がったことがありました。しかし間もなく1位に復帰、現在もこの順位を維持しています。

いったい、このサイトに何が起こっていたのでしょうか?
どんなサイトでも落ちる
ところで、SEO対策をしていなければ、アルゴリズム更新があっても順位は落ちない・・・とお考えではありませんか?実は、そんなことはありません。
アルゴリズム変動中は、SEO対策の有無に関わらず、どんなサイトでも順位を落とすことがあります。
先日のペンギン3変動でもそうでした。SEO Packでは、約1,000にもなる多種多様なサイト群の順位を常時追っていますが、その半分以上が、ペンギン3変動中に1度は順位を落としていました。
ペンギン3で「1度は落ちたサイト」に共通点なし
ペンギン3変動中に1度は順位を落とした各サイトを確認してみると、その傾向は…
- ・被リンクの多いサイト
- ・被リンクの少ないサイト
- ・内部対策(キーワード対策)のできているサイト
- ・内部対策のできていないサイト
このように、やはり傾向はバラバラで、どんなサイトにも順位下落が起きていたことがわかりました。
しかし、今回の実験用サイトのように、「一度落ちた順位が間もなく戻った」サイトと、そのほかの「一度落ちた順位が戻らず下がったまま」だったサイトでは、SEO対策の内容に違いがあったのです。
順位が戻らないサイトには共通点が
ペンギン3で下落し、そのまま順位が戻らなかったサイトを確認すると、下記のような共通点がありました。
- ・基礎的な内部対策(キーワード対策)ができていない
- ・被リンクが少ない
こうしたサイトは、ペンギン3で下落した順位がアルゴリズム変動収束後も戻っていませんでした。

順位が戻ったサイトの共通点とは?
一方、順位が間もなく戻った、あるいは、むしろ変動前より上昇したサイトも多くありました。それらに共通していたのは、下記のような点です。
- ・基礎的な内部対策(キーワード対策)ができていた
- ・Googleガイドラインを考慮した被リンクが多かった
つまり、「内部/外部のSEO基礎ができている」サイトは、アルゴリズム変動に強かった、ということがわかりました。
もちろん、冒頭の実験サイトも同じ状況でした。コンテンツは設定したターゲットキーワードに合わせて内部対策してあり、SEO Packで獲得したGoogleガイドラインを考慮したリンクが、被リンクの大部分を占めていました。
なぜ、どんなサイトでも順位が落ちることがあるの?
ところで「内部/外部のSEO基礎ができている」のに、短期間とはいえ順位が下がるのはなぜでしょうか?それはGoogleのアルゴリズム更新方法と関連があります。
大きなアルゴリズム更新では、Googleの意図通りでない変化が起きることも珍しくありません。SEO基礎が整ったサイトでもアルゴリズム変動の影響を受けて順位が下がることがあるのはこのためです。
しかし、Googleは、ユーザに役立つと考えられるサイト(基礎SEOの整ったサイト)を上位掲載するためにアルゴリズム更新を行っています。ゆえに、意図しない変動が起きた際は、Googleは再度アルゴリズムを調整することになります。
このことから、いったんアルゴリズム変動が起きると、直後にまた大変動が起きる可能性が高まります。下図のように、昨年末のペンギン3でも、大変動は数期間に分かれて連続して起きていました。

このとき、内部/外部SEOの基礎ができていれば、いったん順位が落ちても、次のアルゴリズム調整による大変動で順位が戻ったり、評価が高まりさらに順位を上げることがよくあります。
しかし、一度の順位下落で慌ててSEO対策を変更してしまうと、せっかく高かった評価がなくなってしまい、次の変動で上がるはずだった順位が結局落ちたまま、ということになりかねません。
アルゴリズム変動に強いSEO対策を
ここまで、実験サイトのような「アルゴリズムに強かったサイト」を、そうでないサイトと比較しました。
アルゴリズム変動が起きると、どんなサイトでも1度順位が下落することがあります。しかし、基礎的なSEO対策が整っていれば、そんなとき慌ててSEO対策を変更しなくても、対策をすることで順位が戻るケースが多く見られるのです。
まずは、基礎となる内部SEOと外部SEOを整えること、そして一時的な順位変動に動じず、確かなSEO対策を継続すること。こうした点が、アルゴリズムに強いSEO対策の第一歩になります。