SEOを考慮したサブドメインとサブディレクトリの使い分けについて
現在、管理しているサイトとは別に、横展開など似たテーマでサイトを立ち上げることがあると思います。
その場合、新しくドメインを取得したり、運営中のドメインのサブドメインでサイトを構築するのではなく、サブディレクトリに階層を作ってコンテンツを追加した方がSEOを考慮すると何かと有利です。
サブディレクトリにコンテンツを追加するということは、サイトテーマの関連性を高めることにも繋がり、ビッグキーワードでも上位表示させることにも繋がります。
ただし、サブディレクトリでコンテンツを追加するには、同じようなテーマであることが前提です。
では、今回はサイトの運営に関してコンテンツを増やす場合のSEOを考慮したサブドメインとサブディレクトリの使い分けについてご説明したいと思います。
ディレクトリの使い分けについて
ディレクトリの使い分けに関しては、例として楽天市場のカテゴリURLを見てみると、どういった意図でディレクトリを扱うべきなのかがわかります。
例えば、家電や食品はサブディレクトリで運用して、オンラインモールとしての関連性を高めていると言えます。
それと比べて、電子書籍や楽天トラベルなどに関しては、サブドメインで運用してサイトの関連性が薄まることを防いだり、それぞれ独立したコンテンツとして伸ばしています。
こうして改めて見てみると、様々なサブドメインでサイト展開されていることがわかりますね。
また、価格.comも「保険」のコンテンツだけサブドメインで運用されています。
これもまた、テーマの関連性やSEOなどの理由を考慮した上で使い分けているはずです。
この場合、「保険 価格」で検索するユーザーは少ないためドメインを分けて、別のテーマで関連性を高めているのかもしれません。
その結果、このページは現時点では「保険 比較」で上位表示されています。
サブドメインのメリット
では、次にサブドメインとサブディレクトリでサイトを新規構築した時に考えられるそれぞれのメリットをご説明したいと思います。
まずサブドメインは、先ほども説明した通りメインテーマの関連性を薄めることを防ぐことが考えられます。
また、現状のサイトとは別のテーマで、関連性の高いサイトを作成することができるとも言えます。
ただし、別ドメインとして扱われるため、最初のうちは検索順位が上がりにくいなどのデメリットも考えられます。
しかし、サブドメインでサイト展開をしていても、ブランディングが確立している楽天や価格.comのように、見せ方によっては、ユーザーにとってサブドメインもサブディレクトリも変わりありません。
そして、サブドメインとして個別にサイトを見ると、運営会社が明確であることによるユーザーの安心感からも、全く新しいドメインで新規公開するよりはサイトとしてのトラフィックや認知度などの成長は早いものと考えられます。
実際に、サブドメインで運営している「楽天トラベル」は「ホテル 予約」でも上位表示されています。これはサブドメインで運営しなければ、「ホテル 予約」のサイトテーマが薄れてしまい、上位表示することは難しかったかもしれません。
もしくは、システム上の問題でそもそも同じドメインで管理することが難しかったのかもしれません。
どちらにしても、サブドメインでのサイト構築は、ブランディングができていれば運営方針に関してもメリットがあると言えます。
サブディレクトリのメリット
これは、サブドメインとは違い、テーマに関するコンテンツが増えることによって、テーマの関連性を高めることに繋がります。
また、サイトを新規作成する際のサーバーなどの設定も必要ありません。
内部リンクも増え、関連するコンテンツページへユーザーが遷移することが期待できます。それによってサイト滞在時間も増え、結果サイト全体の評価も上がります。
楽天も膨大なコンテンツによって、「通信販売」や「オンラインショッピング」のようなビッグキーワードでも関連性が高く評価され、上位表示されていることがわかります。
関連するテーマサイトを新規作成する場合は、サブドメインではなくサブディレクトリで運用することがSEO対策としては有効となります。
サイトにコンテンツを追加する場合は、下記の記事も参考に内容の重複にも注意しましょう。
SEOを考慮したサブドメインとサブディレクトリの使い分けまとめ
以上のことから、新しくサイトを作成する場合は、サブドメインで運用するのか?サブディレクトリなのか?または、新規ドメインでサイトを構築するのかをサイトのブランディングや運営方針を考慮して決めましょう。
最後にひとつ注意点ですが、Googleはサブドメインとサブディレクトリを同等に扱っているため、CMSなどの運営上のシステムに問題がない限り、サブディレクトリで構築することを推奨しています。
ということは、別のテーマのコンテンツがサイト内に存在していても問題はありませんが、サイト管理とユーザーにとって使いやすい方を選択するべきだということです。
そのため、スポーツ用品を扱うサイトの大半が、園芸についてのコンテンツのような、明らかにテーマが異なる場合以外は、サブディレクトリで構築しなければ、内部リンクなどの現状のサイトからのメリットがなくなってしまいます。
ユーザーが使いやすい構造・内容となることを考慮してサイトを管理していきましょう。