オールドドメイン

オールドドメインって、どんなもの？

サイトの開設には、ドメインの取得が必要です。大抵は、自分のサイトで初めて使われる「新規ドメイン」を取得しますが、誰かが以前使っていた「中古のドメイン」を取得することもできます。この中古ドメインを「オールドドメイン」と呼びます。

オールドドメインとは「更新期限が切れて所有者がいなくなったドメイン」のことです。以前は、「オールドドメインの方が、新規ドメインよりもSEO的に有利」であるとされ、メインサイトの開設にも積極的に利用されていました。
しかし現在、オールドドメインはサブサイトを開設する際に用いられる程度で、大々的に利用されることは少なくなっています。

オールドドメインのメリット

サイトを長く健全に運営していると、そのサイトコンテンツだけでなく、ドメイン自体にもSEO上の価値が出てきます。新規サイトにオールドドメインを使えば、そうしたドメインの価値もそのまま引き継げることになります。
オールドドメインから引き継げると「されていた」価値にどんなものがあるか、下記で説明します。

1.ドメインの運用年数

ドメインが初めて取得されてから経過した年数を「ドメインエイジ」といいますが、ドメインエイジが長いことは、それだけで価値があるとされています。なぜなら、サイトのドメインエイジが長いほど、そのサイトは信頼性が高いとして、Googleから高く評価されるからです。

2.ドメインについた被リンク

ウェブマスターならよく分かることだと思いますが、サイトを運営していれば、そのドメインに被リンクが張られていくのは普通のことです。ウェブマスターがサイトの順位を上げるために、意図的にリンクを張ることもありますし、他のウェブページから自然に被リンクが張られることもあります。そして、ドメインへの被リンクは、そのままサイトへの評価につながります。

オールドドメインの中には、こうした被リンクが貼られたままになっているものがあります。つまり、オールドドメインを使ってサイトを開設すると、はじめからGoogleに評価された状態でスタートするのです。

3.ページランク

被リンクと同様に、前のサイトが培ったページランクも引き継ぐことができます。ページランクを引き継ぐと聞いて、ピンと来る人はあまりいないと思いますが、実はページランクが高いとGoogleから評価されやすくなると言われています。当然、新規ドメインでサイトを開設したばかりのときは、ページランクが0です。

オールドドメインによるSEOは現在でも有効か？

これまで、オールドドメインのメリットについて説明してきましたが、最初にも説明したとおり、現在ではオールドドメインを使ってサイト開設されることは少なくなっています。その理由として、以下の二つが挙げられます。

1.Googleによる規制で、オールドドメインのメリットを活用しづらくなった

初めのうち、オールドドメインのメリットは、特に工夫をしなくても誰でも活用することができました。しかし、それはGoogleが「オールドドメインを使ったSEO」を見過ごしていたからです。Googleにとって、オールドドメインを使ったSEOは一種の「ズル」ですから、多くのウェブマスターたちが活用するようになってからは、徐々に規制されるようになりました。
>現在、オールドドメインのメリットを受けるためには、いくつもの条件を満たさなければならなくなりました。また、全体的にその効果は薄くなってしまいました。

2.オールドドメインのデメリットを無視できなくなった

オールドドメインのメリットが薄くなったことにより、それまで目をつむっていたオールドドメインのデメリットを無視できなくなりました。オールドドメインのデメリットとしては、「前のサイトが受けていたペナルティ歴も受け継がざるを得ないこと」
「ドメイン名を自由に決められないこと」などがあります。
このように、オールドドメインを使ったSEOは、サイト運営に大きな制約を与えるため、現在では有効な方法ではないと考えられているのです。

「オールドドメイン」より「新規ドメイン」を

いかがでしたか？この記事では”オールドドメインを使ったSEOが有効かどうか”を説明しました。「オールドドメイン」はかつてSEO的に有効な手段でしたが、現在ではデメリットも多く、長期的にみたときに効果的だとはいえません。
ですから、ウェブマスターは新規サイトを立ち上げるとき、「オールドドメイン」を利用するよりも”新規ドメイン”を利用するようにした方が、効率的にサイトを運営することができるでしょう。

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