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EMD Update
この記事では、SEOでEMDアップデートをどう対策すればいいか、説明します。
EMDアップデートとは、「検索キーワードをそのままドメイン名にしているサイト」を対象として、品質が悪いと判断したサイトに対しては”ランキングを低下”させるという、Googleのアルゴリズムアップデートのことです。
ウェブマスターはサイトを開設するのに際して、独自ドメインを取得することで、まだ使われていないドメインの中から好きなものを選んで使うことができますが、その中でも、EMD(Exact Match Domain)と呼ばれる”検索キーワードをそのまま名前に含むドメイン”はSEO的に有利だとされており、人気が高いです。
Googleがサイトを評価する指標の一つとして、検索キーワードとドメインの関連性を判断している可能性が高いことから、EMDを利用することでサイトを順位上昇させることが出来るのではないかと考えられています。現に、EMDを利用しているサイトが、Googleのランキングの上位に比較的多く表示されているのが確認されています。しかし、その反面で、EMDを利用しているというだけで”質の悪いサイト”まで上位表示されていることが、問題として指摘されていました。
そこで、Googleはその問題への対応策として、2012年に「EMDアップデート」を実施しました。「EMDアップデート」により、EMDを利用したサイトであっても”質の悪いサイト”であれば、上位表示されないようになりました。このアルゴリズムアップデートは当初、英語版Googleだけに適用されましたが、現在では日本語を含む、各言語版のGoogleにも適用されている可能性が高いとされています。
近年は、日本語ドメインのEMDも利用されることが多くなっていますから、ウェブマスターは「EMDアップデート」について理解し、どう対策すればいいのかを知っておくと良いでしょう。
それでは、「EMDアップデート」について詳しく説明していきますが、まずは”EMDとは具体的にどのようなものなのか”を説明したいと思います。
EMDとは前述したように、検索キーワードをそのまま名前に含むドメインのことです。例えば、「Exact Match Domain」という検索キーワードで考えたなら、「exactmatchdomain.biz」などがEMDになります。このように、検索キーワードとドメイン名が全く同じであることから、EMDは「完全一致ドメイン」とも訳されています。
完全一致ドメインは、ドメイン名がアルファベットを基本としているために、主に英語圏を中心として取得されてきました。しかし、近年は日本でも、「完全一致ドメイン.jp」のような”日本語の完全一致ドメイン”が取得されています。こちらも、英語の完全一致ドメインと同様に、SEO的に有利だと考えられています。
このように、「完全一致ドメイン」は言語に関係なく”SEO的に有利である”ということから、数多くのウェブマスターに利用されてきました。しかし、完全一致ドメインを利用していることに安心して、本来、維持・向上させていくべき”サイトの品質”をおろそかにするウェブマスターも少なくありませんでした。このような状況から、特に、完全一致ドメインのサイトの品質だけをチェックする、「EMDアップデート」が実施されたのです。
Googleは元々、「品質の高いサイトを上位に表示し、品質の低いサイトを下位に表示する」ことを基本としており、サイトの品質をチェックする、より大きな枠組みとして「パンダアップデート」を実施しています。そこで、低品質なサイトと判断されやすい特徴として、以下のものが挙げられます。
EMDアップデートにおいても、恐らく、上記の特徴に当てはまるサイトが”低品質なサイト”として判断されると考えられます。特に、自動生成されたコンテンツやコピーコンテンツなど”低品質なコンテンツ”が、EMDアップデートの適用される原因となりやすいようです。
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完全一致ドメインは、ユーザーが一見してサイトの内容を予想することができることから、Googleにとっては望ましいドメインであると考えられます。つまり、「EMDアップデート」が問題としているのは、完全一致ドメインを使うことではなくて、あくまで”サイトの品質が悪い”ことなのです。したがって、EMDアップデートへの対策は、”ユーザーの役に立つ高品質なサイトを目指すこと”になります。高品質なサイトを作るためには、コンテンツの中身を充実させたり、レイアウトを読みやすいものに改善したりと、ユーザー利便性を向上させることが大切です。
サイトの品質を向上させること自体は、サイトを上位表示させるために、ウェブマスターなら誰もが実施するべきことですが、完全一致ドメインを利用するウェブマスターにとっては、完全一致ドメインのSEO効果を無駄にしないためにも、なおさら実施する必要があります。
ウェブマスターは完全一致ドメインを取得しても、それに浮かれず、むしろより良く活用していくためにサイトの品質の向上に努めましょう。そうすれば、EMDアップデートが適用される可能性も低くなり、サイトの順位上昇にもつながっていくはずです。
いかがでしたか?この記事では”SEOでEMDアップデートをどう対策すればいいか”を説明しました。せっかく、完全一致ドメインを利用してサイトを作成したとしても、サイトの品質の向上を怠れば、EMDアップデートによってランキングが下げられてしまうことがあります。
ですから、ウェブマスターは完全一致ドメインのSEO効果を活かすためにも、高品質なサイトを目指していくことが大切です。
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