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Bounce Rate
この記事では、SEOで直帰率をどのように考えればいいのか、説明しています。
「直帰率」と書くと、なんだか難しそうと思われがちですが、実はネットユーザーなら誰でも簡単に理解することができます。
例えば、あなたが普通のカレーのレシピをネットで調べているとき、いくら検索結果に「カレーの作り方」と書いてあっても、実際訪問したら「ドライカレーのレシピ」しか載っていなかったら、すぐ立ち去ってほかの検索結果を探すでしょう。
このように、開いたサイトにユーザの期待した情報が載っていなかったら、ユーザーは”最初の1ページを見ただけで、すぐサイトから立ち去ってしまう”でしょう。このようなユーザーの行動を「直帰する」と呼びます。そして、そのページに来たユーザが直帰した割合を「直帰率」と呼びます。
ページタイトルとページの内容がかみ合ってなかったり、かみ合っていても内容がわかりにくかったりすると、直帰率は上がってしまいます。
ウェブページの直帰率は、アクセス解析ツールを使って調べることができます。
アクセス解析ツールとは、サイトのアクセスに関する様々なデータを集めて解析してくれるツールのことで、有名なアクセス解析ツールとしては『Googleアナリティクス』があります。
Googleアナリティクスでは、「サイト平均の直帰率」と「ページ別の直帰率」の2種類の直帰率を調べることができ、数値はパーセンテージで表されます。
一般的に、直帰率は40~50%以上だと高いとされています。
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ウェブマスターのほとんどは、SEOを実施してサイトの順位を上昇させることを目指しています。それは、サイトのアクセス数を上げてサイトの目標(売上目標など)を達成させるという目的があるからです。
ここでいう目標とはサイト毎に異なっていて、沢山の商品を売るという目標もあれば、多くのユーザーに会員登録してもらうという目標もあります。しかし、サイトの直帰率が高くなると、これらの目標を達成することが難しくなります。
どんなにアクセス数があるサイトでも、ページに訪問してくれた人がページを遷移せず、直帰してしまうケースが多くなるとページやサイトの内容が伝わらず目標を達成することは出来ません。
そこで、ユーザーの直帰率を下げるためにユーザーが使いやすいサイト作りをすることが重要になってきます。
サイトが使いづらく、読み進め方がよくわからないと、ユーザーは直帰することが多くなります。最初の例だと、ユーザーはドライカレーのページを見渡しても、普通のカレーのレシピにつながるリンクを見つけることが出来なかったので、直帰してしまいました。
しかし、もし、リンクを見つけづらかっただけで、実際は普通のカレーのレシピのページも載せていたとしたら、そのようなユーザーを直帰させるのは勿体無いです。そこで、ページからページへと、ユーザーを誘導する工夫を施してみましょう。
例えば、先ほどのドライカレーのレシピのページなら、「他のカレーのレシピ」というリンクをユーザーの見える位置に設置します。そのリンクを、サイトのレシピが一覧できるページにつなげておけば、普通のカレーのページにたどり着くユーザーが増えるはずです。
さて、直帰率が高いとGoogleの検索順位に影響があるのでしょうか?国内のみならず海外でも、直帰率と検索ランキングの関係は頻繁に論じられる話題です。
結論からいうと直帰率は検索ランキングに影響しません。直帰率が高くても低くても、それだけで検索順位が上がったり下がったりすることはない、ということです。
これにはいくつかの裏付けがあります。
当社で確認した1000以上の事例では、これまで直帰率が高いからといって順位が下がったケースは確認していません。これが最も大きな裏付けになります。更に考察を加えるなら、直帰率だけでサイトの価値を判断する事は出来ない為当然といえば当然といえます。
例えば、画像素材サイトなら、数枚の画像ページを見てから離脱するため、直帰率は20-30%ほどの低い値にとどまるでしょう。一方、ブログサイトやニュースサイトなら、1記事だけ見て離脱するユーザーも多いため、直帰率が80%を超えることも特に珍しくありません。
この例で、直帰率はサイト価値ではなく「サイトの種類」で増減するとわかります。直帰率だけで順位を決めてしまうと、この例なら、どんなキーワードで検索しても「画像素材サイト」ばかりが検索1ページ目に並ぶことになりますが、そんな検索結果となってしまったら、欲しい情報が手に入らなくなってしまいますね。
もう一つの裏付けは、Googleが下記のように述べていることです。
直帰率(をランキング要因にすること)は、スパムに繋がるし、そもそもデータとして余計なものだよ。Sphinn.com でのマット・カッツ氏コメント、2008年より
ここで直帰率と検索ランキングが「関係ない」と断じられているわけではありませんが、この発言は現在でも、直帰率が直接SEO要因にはならないことの根拠とされています。
スパムに関して言えば、直帰率をランキング要因にすると、例えば、ライバルのサイトをクリックしては直帰して順位を下げたり、逆に自分のサイトをいろんなブラウザで開いておいて直帰率を上げたり、ということもできなくはありません。
また「余計なデータ」との発言は、上述の通り、直帰率とサイト価値は関係がないからでしょう。
以上二点が、直帰率と検索ランキングとの直接の関係がないと言える根拠です。SEO対策を行う際に、直帰率の高低でランキングへの影響を心配する必要はないでしょう。
とはいえ、施策によっては、直帰率を毎日チェックしているサイト管理者は多いと思います。順位に直接影響しないとはいえ、直帰率はやはり、サイトコンテンツがユーザーの役に立っているかどうかの指標になるからです。
特に、リスティング広告から問合せや申込を獲得するランディングページ施策などでは、ページが上手く機能しているかどうかを判断する手っ取り早い参考値として、直帰率が非常に役に立つでしょう。
ここまではSEOで直帰率をどのように考えればいいのかについて説明しました。ウェブサイトの運営にはそれぞれ「目標」が設定されていると思いますが、それを達成するためには、サイトを上位表示させるだけでなく、サイトの”直帰率”を下げることも必要になります。
もし、あなたがウェブマスターなら「Googleアナリティクス」などを使って、自身のサイトの直帰率を調べてみてください。そして、直帰率が高いと感じたなら、一度ユーザー目線に立って、サイトが使いづらくないかどうかを見直してみると良いでしょう。
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