[2015/05/18] (最終更新日 2021/06/22)
橋下知事もわかる?何でも答える「質問応答エンジン」に画像版が登場
質問したら答えを返してくれる「質問応答エンジン」の「ウルフラムアルファ」が、画像版をリリースし、話題となっています。
例えば、子猫の画像を入れると猫の種類名や生物学上データを教えてくれます。
このエンジンがどれくらいの精度なのか、レビューしてみようと思います。
質問応答エンジン「ウルフラムアルファ」とは
元々のウルフラムアルファは、米のIT開発企業が展開する、「質問応答エンジン」です。
例えば、「月と太陽の距離ってどうやって出すの?」と入力すると、このように答えが返ってきます。
「1.509×10の8乗キロメートル」だそうです。かなり遠いようです。
これだけなら、iPhoneに搭載のSiriやGoogleアプリの機能と一部同様と言えます。
(事実、Siriとは提携関係にあります)
しかし、今回リリースされたのは、この画像版です。
つまり、写真(画像ファイル)を見せるだけで、それが何かを教えてくれるのです。
猫の画像で種名や体重、寿命まで教えてくれる
ウルフラムアルファ画像版では、たとえば、子猫の写真を入れるだけで、その種名や標準的な体重、標準的な寿命などを回答してくれます。
画像というあいまいなデータから、そのもののデータ(エンティティ)を回答してくれることから、検索エンジンよりもより直接的なやりとりのできる、次世代の情報検索システムの姿を想像させます。
なお、Google画像検索にも似た機能がありますが、こちらは回答を含むWebページや似た画像を返すサービスで、直接答えを教えてくれるわけではありません。
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精度を検証してみよう
ウルフラムアルファ画像版の回答精度がどれほどのものか、テストしてみます。
まずは、Webで拾ってきた椅子の画像を入力してみます。
ウルフラムアルファからの回答は、こうしたものでした。
ラダーバックチェア(はしご型背もたれ付イス)というそうです。知りませんでした。
次は、同じくWebで拾ってきたシャチの画像を入れてみます。
すると…
「脊椎動物」(: vertebrate) だそうです。
ちょっと大づかみになってきました。
さらに、今日新聞紙面をにぎわすこの方の写真を入れてみました。すると…
「ヒト」 (: person) だそうです。
一応全問正解でしたが、後半は若干くくりが大づかみです。
回答精度は質問対象による
日本の著名人ではなくてアメリカの有名人なら、と考え、ジミーファロン(有名なアメリカのテレビタレント)の写真も入れてみました。結果は…
こちらも「ヒト」だそうです。
このウルフラムアルファ、猫の種類はわかってもヒトの名前には弱いようです。
結論、画像による応答の精度は「質問対象による」ということがわかりました。
試しに使う分には楽しいものの、日用レベルで頻繁に使うのはまだ難しそうですね。
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