順位を決めるのは「オーソリティ」?/GoogleがシンプルにSEO説明

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[2016/11/02] (最終更新日 2017/03/29)

順位を決めるのは「オーソリティ」?/GoogleがシンプルにSEO説明

Google対策は、基本的にはシンプルです。Googleの説明通りに、順位評価される要素を積み上げてゆくと、検索ランキングが上がってゆきます。

しかし時には、未知のSEO用語に出くわし、「知らないぞ、どういう意味だ?」と少しうろたえることもあるでしょう。とはいえ、そうした用語には、実は知る必要のない「実体のない」言葉が多く含まれています。そのうちの一つ「オーソリティサイト」という言葉について、Googleが説明を行いました。20161102-authority-is-fake

オーソリティサイトとは

ウィキペディアなど、信頼できる情報源として非常に多くの人から「一目置かれる」サイトのことを、「オーソリティサイト」と呼ぶことがあります。

オーソリティとは、「権威がある」という意味です。オーソリティサイトは「権威のあるサイト」という意味になります。あえて例を上げるなら、百科事典のオーソリティはWikipedia、ECサイトならAmazonや楽天、SNSだとfacebookやTwitterでしょうか。

「でしょうか」とという言い方なのは、そもそもオーソリティサイトという言葉には、少なくともSEOの観点では、具体的な実体がないからです。

「オーソリティ」という順位シグナルがある?

何がオーソリティで何が違うのか、オーソリティの度合いの大小はあるのかなど、共通の見解があるわけではありません。ある人はWikipediaをオーソリティサイトと言い、別の人はWikipediaだろうがなんだろうがオーソリティサイトなどというものは存在しないと言います。

しかし、そもそも「オーソリティ」という順位シグナルは、Googleには存在しません。「ユーザーに信頼されるサイトにしよう!」とかいった意味で、勢いで「オーソリティサイトを作ろう!」などと言う場合は別にしても、具体的なGoogle対策という意味では、オーソリティ対策という言葉は、存在しないのです。

オーソリティシグナルは「ない」Google発言

こうした状況にも関わらず、現在でも、しばしば「オーソリティ」という言葉がSEO対策の引き合いに出されることがあります。例えば先日、Googleの公開トークセッションでも、あるサイト管理者がこんな質問を出していました。

質問者:
当社の管理サイトにあるWebページのうち、数年前に配信開始した古いコンテンツのほうが、最近つくったコンテンツよりも、ランキング上位でトラフィックを稼いでいるのに気づきました。

これは、「サイトのオーソリティ」のような、我々にはわからないシグナルをGoogleが見ているということなのでしょうか?

これに、Googleのスポークスパーソンであるジョン・ミューラーが回答しました。その内容は次のようなものです。

ジョン・ミューラー:
あなたの言う「ウェブサイトオーソリティ」なんていうシグナルは、そもそも存在しないんだ。

例えば、あなたのサイト全体を評価するときには、(中略)「今現在」のSEOスコアを、サイト上の「全てのページに対して」つけている。こんな風に、サイト全体を評価する場合でも、(結局、各ページの)順位シグナルを見ているんだよ。

元のトークセッションの動画はこちらです。(英語)

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Google説明による順位決定シグナルとは

検索順位を決めるプログラム(アルゴリズム)自体を、Googleは公開していません。しかし、順位評価に使われているシグナルの多くは、Google自身によって説明されています。

その中でも最も重要、とのが、コンテンツと被リンクです。Webページが載る検索ワードを決めるのがコンテンツで、そこでの検索順位の上昇に最も影響するのが被リンクです。

他にも、より影響の小さい順位シグナルが多数(200以上)存在していますが、SEOに最も大切なシグナルは上記の二つであり、それら以外で、例えばサイトオーソリティのようなシグナルは存在しません。

「実体ないふわっとしたSEO用語」は気にせずに

現在のGoogleは非常な進化を遂げており、順位決定プログラムの隅をつつくような細かいSEO対策は、さして効果がなくなりました。

その代わり、以前から効果が確かめられてきたシンプルな対策、つまり、Webページの価値をGoogleに伝える「コンテンツ対策」と「被リンク対策」が、最も着実にランキング上昇に影響するようになっています。

サイト運営者がSEO対策をちゅうちょする理由で最も多いのが「よくわからず不安」というもの。一方、SEOで初めて成果を出した人は「こんなシンプルな対策で順位が上がるのか」と驚く方が多くいます。オーソリティのようなふんわりした言葉に惑わされず、着実な対策で成果につなげてもらえれば、と思います。

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