クロール申請(インデックスに送信)で順位が落ちることがある?/Googleが解説

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クロール申請(インデックスに送信)で順位が落ちることがある?/Googleが解説

Googleのサーチコンソール(旧ウェブマスターツール)では、GoogleにWebページをクロールしてもらうための機能(「インデックスに送信」)を使うことができます。しかし、この機能の意味をいまいち理解できていない方も多いのではないでしょうか。

そんなウェブマスターの一人が、こんな疑問を抱きました。

クロール申請で、順位が下がるようなことはあるのだろうか?

すると先日、これにGoogleの「偉い人」がちゃんと答えてくれました。
クロール申請とはいったい、検索順位にどのように影響するものなのでしょうか?20161104-crawl-harms-or-not

クロール申請は順位に影響があるのか

Googleに質問を投げたのは、ナイジェリアでIT企業を率いるアラム・アキニェミ氏です。彼のツイートに対し、Googleのジョン・ミューラーが疑問を解決する返事を返してくれました。そのやりとりはこちらです。

質問者(アラム氏):
私のウェブサイトに対して、Googleサーチコンソールから「再クロール申請」機能を使ったら、サイトの順位は下がるのでしょうか?

ジョン・ミューラー:
いいえ、下がりませんよ。一方で、クロールされる頻度が増えたからといってランキングが改善するようなこともありません。

元のツイートはこちらです。

つまり、クロール申請をしても、それだけで順位は変わらない、上がりも下がりもしない、というわけです。SEOに詳しい人なら説明不要かもしれませんが、再クロール申請の意味をよくわかっていない人にすれば「ああ、そうなのか」と思ったかもしれません。

ではそもそも、クロール申請で何が起きるのでしょうか?順位と関係がないなら、何のためにこの機能があるのでしょうか?

クロールで何が起きるのか

クロールは、あなたのWebページを検索結果に載せるために、Googleが行う作業の一つです。

Googleは、クロールで「知り」、検索インデックスで「記憶」する

Googleが検索結果を作るためには、そもそもインターネット上にどんなWebページがあるのかを知る必要があります。このために行うのがクロールです。

Googleは、あなたのページのURLやコンテンツ、被リンク情報などを、クロールで「知り」、検索インデックスというかたちで「記憶」します。

この「記憶」されたインデックスがあるからこそ、Googleはあなたのページの情報をそこから引っ張り出し、検索結果リストに掲載することができます。

法っておいてもクロールはされる、しかし…

Googleは常に、新しいWebページや、過去にクロールしたことのあるページを、巡回してクロール(再クロール)します。なので、サイト管理者は、新規ページを作るたびに毎度「クロール申請」機能を使う必要はありません。

しかし、Googleのクロール頻度は、状況によってまちまちです。SEO(=検索エンジン最適化)ができているサイトなら、毎日クロールしてもらえるかもしれないし、SEOが行われていないサイトなら、クロール頻度も数日に一度、数週間に一度…と少なくなります。

クロール頻度が少ないと、あなたがいくらWebページを素晴らしい品質に改善しても、Googleには気づいてもらえません。そうなるとGoogleインデックスには、改善前の古いあなたのページが記憶されたままになってしまいます。これではせっかくページを改善した意味がありません。

クロール申請すれば、Googleは「すぐ」クロールに来る

こんなときに役に立つのが、クロール申請機能です。サーチコンソールから「このページをクロールしてくれ」とGoogleにお願いすると、Googleはすぐクローラーを送り込んでくれるはずです。

(なお、このときのクローラー訪問の様子は、Google Analyticsの「リアルタイム」機能で確認できます。クロール申請後すぐ、アメリカ(US)から指定ページを訪問している形跡があれば、それがおそらくGoogleクローラーです。実際の動きが見えると、クローラーになんとなく愛着すら湧くでしょう。)

こうしてクローラーは、あなたが申請した任意のタイミングで、あなたのページの最新の内容を見てくれて、その情報を検索インデックスに記憶すべく持ち帰ってくれます

クロールされたページを「順位評価」するのはクローラーではない

持ち帰られたあなたのページの情報は、その後検索アルゴリズムによる順位評価を経て、検索インデックスに保存されます。

クロールが行われてから、検索アルゴリズムが順位評価を済ませるまでは、数時間で済むこともあれば、数週間かかることもあります。そのため、クロールされたからといって、すぐ順位が動くわけではありません。

つまり基本的には、クロールされただけでは、順位は変わらないのです。

クロール申請後に順位が落ちたら

では、冒頭のアラム氏は、なぜ「クロール申請で順位が落ちるのかな?」と考えたのでしょうか。どうやら彼は、クロール申請を行ってからまもなく、実際に順位が落ちてしまった、という経験をしていたようです。

アラム氏:
サイトのページ読み込みスピードを改善していた際に、再クロール申請を出したら、サイト検索順位が落ちてしまった、ということがあったんだ。

アラム氏のツイート、翻訳は筆者)

そのため、順位下落の原因がクロール申請にあるのでは、と考えたようです。
このように、自分の何らかの行動と順位を短絡的に結びつけてしまうことは、アラム氏でなくても、経験があるのではないでしょうか?

しかしアラム氏が優れていたのは、それをGoogle(ジョン・ミューラー)に直接質問した点でしょう。彼は正しい回答をもらい、間違った知識を付けずに済みました。

最重要な順位評価シグナルは公開されている

クロール申請にせよ、ページスピードの改善にせよ、なにかしらの対策を行なった後に、すぐ順位が下がってしまうことは多々あります。そんなときわたしたちは、すぐに「あの対策のせいだ!」と見当をつけてしまいがちです。

しかし、ちょっと調べると、自分の考えが正しいのか間違っているのか、簡単にわかるはずです。アラム氏のように直接ミューラーに質問しなくても、検索すれば簡単に答えは見つかるでしょう。特に、重要な対策ページの順位が動いたときは、面倒がらずに情報を集めるほうが、対策はスムーズに進むはずです。

Googleは、SEO=検索順位対策で何が重要なポイントかを、今では多く明らかにしています。そのため、細々した要素よりも、最重要であるコンテンツと被リンク対策を行うべき、ということも明らかになっています。まずこの二点をおさえるところから、対策を始めましょう。

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