[2016/05/20] (最終更新日 2021/08/03)
現在、スマホ検索の○○%が「音声」検索! その数は?/Googleが公式発言
18日より開催されているGoogleの開発者向けカンファレンスで、現在のGoogleスマホ検索における音声検索の割合が20%に達している、と明かされました。
Googleを介した全てのスマホ検索数が甚大なものであることを考えると、この20%というのは、とてつもない回数の音声検索が用いられていることになります。
Google CEOが語る、音声検索の甚大なシェア
米時間5月18日から20日まで、「Google I/O」と呼ばれる開発者向けカンファレンスが開催されていますが、その中のキーノート(基調講演)で、GoogleのCEOであるサンダー・ピチャイが下記のように発言しました。
Googleモバイル検索のクエリのうち20%が、今や音声検索になっている。
こちらはキーノートに参加した方の実況ツイートです。
20% of Google (mobile) queries are now voice queries, says @sundarpichai. #io2016
— Jeff Jarvis (@jeffjarvis) 2016年5月18日
20%=1ヶ月あたり100億回?
現在Googleがまかなう検索数は、1ヶ月あたり合計で1000億クエリとも言われています。
このうちモバイル検索の割合を50%とし、さらにその20%が音声検索だとすると、(1000億×50%×20%で)なんと100億回もの音声検索が、毎月スマホから行われている計算になります。
また、100億回の音声検索が、全てGoogleによって音声認識・解析処理されると考えると、そちらの処理リソースというかパフォーマンスというかも、とてつもないものと言えます。
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音声検索はSEO対策を変える?
当社で最近、音声検索だと検索クエリが様変わりする、という話が出たことがあります。
たとえばデスクトップ検索だと、複合検索が比較的楽です。例えば「コーヒー豆 販売 札幌市」といった具合です。
しかし、音声検索だと、こうした複合語検索が若干難しくなります。音声だと、デスクトップ検索でかんたんに入力できる「 」(スペース)をうまく表現できないためです。
そのため音声検索では、例えば「札幌のコーヒー豆屋さん」などのように話してクエリ送信することが多くなります。
(少なくとも筆者および周辺ではそうでしたが、読者の皆様がそうでなかったらすみません)
音声検索は検索クエリを様変わりさせる
単純に言うと、同じものを探そうとしても、違うクエリを送信することになるのです。そして、そのために、音声検索とデスクトップ検索(もしくは、文字入力でのスマホ検索)では、全く異なるクエリ傾向が生じると考えられます。
となると今後、音声検索がより使われるような分野、例えば飲食店とかお料理レシピとかいった分野でのSEO対策にも、ある程度の影響が生じる可能性もなくはないでしょう。例えば、より話し言葉に近いワードでtitleタグやhxタグ、アンカーテキストなどを作ることが有効になる、かもしれません。
「ビアボイス・アルゴリズム」いずれ現れる?
ただし、今のところその必然性は低いでしょう。よほどのニッチワードでないかぎり、同じものを探している場合は、デスクトップ検索と音声検索で異なるクエリで探そうが、大体同じ検索結果が出そうだからです。
もし今後、音声検索向けに何らかの別個の対策が必要になるとすれば、それはGoogleが音声検索向けに何らかの新機能を導入したタイミングだと思います。
例えば、モバイル検索にモバイルフレンドリーアルゴリズムが導入されたように、音声検索に「ビアボイス(音声経由)・アルゴリズム」とかいったものが導入される用になる日が来るとしたら、SEO対策もまた様変わりすることになるでしょう。
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