[2016/07/04] (最終更新日 2021/07/09)
AMPは全てのサイトで導入すべき?/Google回答
スマホからの高速なウェブページ閲覧を可能にする新しい技術「AMP」(Accelerated Mobile Pages)について、ウェブマスタ-からGoogleへこのような質問が行われました。
「AMPは、どんなサイトでも全てが導入すべきですか?」
これにGoogleのスポークスマンが直接回答を寄せています。
AMP導入は、はたして全サイトが行うべきなのでしょうか?
超大手オークションサイトもついに導入
なお、この質問が出たそのころに注目を集めていたのが、米の超大手オークション/ECサイトのeBayがAMPを導入した、というアナウンスです。
eBayは、何度も一時的な作業中断があったものの、ついにAMP互換ページへの切り替えに成功したといいます。モバイル端末から ここ や ここ にアクセスすると、AMP対応ページを見ることができます。
こうしてメガサイトでのAMP導入が進む一方で、現在、Google検索はニュースなど一部コンテンツしかAMP対応していません。このことから、AMP導入を「時期尚早」として見合わせていたサイトは多く、どうすべきか悩んだ結果、冒頭の質問につながったのでしょう。
Google「全部AMPにすべき」と言うが…
質問を受けたGoogleスポークスマンのジョン・ミューラーは、オンラインQ&Aイベントで下記のように回答しました。
AMPチームなら「全部AMPにすべき」と答えるはずだ。
私もある意味そう思う。本当に高速なウェブサイトを作れることは間違いなく、サイトはほとんど即座に読み込まれることになる。現れてはすぐに消えるようなたぐいのテクノロジーではない。
では、AMP対応は必須なの?
ミューラーはこのように言っていますが、では本当に、全てのサイトは今すぐAMP対応を進めるべきなのでしょうか?
なお、先ほどのコメントの後で、ミューラーは下記のようにも続けています。
今のところ、Googleは、検索トップの「In the News」カルーセル、「トップストーリー」カルーセルでしか表示していないが、他の部分でもAMPコンテンツを表示したいと思っているところだ。
実は、AMP対応しても、ニュースサイトなど一部の対応ジャンルのサイトでないかぎり、Google検索に対するSEO効果はないのです。
→関連記事「AMPまとめ – 解説と手順」
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AMPで売上改善は「難しい」
こう考えると、AMP対応は、やって損もないでしょうが、やはりほとんどのサイトにとっては、AMP対応しても直接的なメリットはないと言えます。
AMP対応でモバイルサイトが「爆速」化しても、早いからといってユーザーがコンバージョンしたくなるかというと、そんなことはありません。
ほとんどのサイトにとっては、AMPによる爆速化よりも、単純に訪問ユーザーを増やすことの方が、ダイレクトに売上増につながります。ビジネスサイトを改善したいのであれば、AMP対応の前に、もっと基本的なSEO対策を優先するようにすべきでしょう。
AMPより、確かな効果のある対策をしよう
結論、ほとんどのサイトにとって「AMP導入は時期尚早」と言えます。
サイトのSEO効果改善を目指す場合は、AMPのような遠回しな対策ではなく、順位に直接影響のある対策、すなわちコンテンツ改善と被リンク対策を優先するようにします。こうした対策については、次の記事が参考になります。
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