[2016/07/29] (最終更新日 2021/07/01)
コンテンツをコピーされて、自分のサイトの順位が落ちる/対応の必要なケース
あるサイトが、悪意のあるスパムサイトに、コンテンツをまるごとコピーされたそうです。
こうした場合、Googleは基本的にオリジナル記事とコピー記事の区別が付くため、元記事がコピー記事に順位で負けることはない、とGoogleはかつて説明していました。
しかし今回は、それと異なり、コピーコンテンツの順位が元記事の順位を追い越してしまった、というのです。
コピー記事に順位が負ける事例、発生
このサイト管理者が、先日行われたGoogleのオンラインQ&Aイベントを通じて、この状況について質問したところ、Googleのスポークスパーソンであるジョン・ミューラーが回答を寄せました。やり取りは次のようなものです。
(質問者)
私のサイトのコンテンツがこの1月から盗用されていて、コピーサイトに検索順位を追いぬかれてしまいました。私のドメインに問題があるのでしょうか?もう8年運用しているサイトが、バナーだらけで何も付加価値のないコピーサイトに順位で負けています。これはどうしようもないのでしょうか?
(Google ジョン・ミューラー)
これはエンジニアチームに引き継ぐべき状況かもしれません。Google+などで、検索キーワードやURLといった情報を私に送ってくれませんか?エンジニアに引き継いで、問題があなたのサイトにあるのか、それともGoogleの挙動がおかしいのかを確かめます。
Googleは「コピーが区別できない」ことも?
なんと、「エンジニアチームに引き継ぐべき状況」、つまり、Googleが元記事とコピー記事の区別がついていない(だから、エンジニアがアルゴリズムを直さなければならない)かもしれない、というのが、ミューラーの回答です。
昨年、別のGoogleスタッフが、コピー記事が元記事より順位上昇してしまうケースについて「元記事サイト側(のSEO評価)に問題があるからでは」とも。
これにミューラーのコメントを重ねると、SEO評価が低いサイトはコピーサイトに負けることがある、ということになってしまいます。
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Googleの「勘違い」による被害を防ぐ
事実、過去のアルゴリズムアップデートでも、Googleがターゲットとしたスパムサイトだけではなく、数多くの普通のサイトまで、Googleアルゴリズムに「勘違い」されて順位下落しています。
つまり、いくら進化したといえど、まだGoogleアルゴリズムにはこうした「勘違い」が起き得るのです。しかし、こうした際でもSEO対策を行うサイトには順位への悪影響が起きにくいことが、過去のアルゴリズム更新時データからわかっています。
スパムサイトによるコンテンツコピーは防ぎようがありませんが、Googleの「勘違い」による悪影響を防ぐためにも、SEO対策で必須の ①コンテンツ改善 ②被リンク獲得 は忘れないようにしてください。
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