[2016/08/05] (最終更新日 2021/06/28)
Google「メイン検索結果」もAMP対応へ/モバイル検索さらに加速
スマホで閲覧した際のWebページ読み込み時間を大幅に短縮できる技術「AMP」が、Googleモバイル版検索の「メインの検索結果リスト」でも採用される方向であることがわかりました。
今まではAMP対応してもGoogleの限られた領域にしか表示されませんでしたが、今後はメイン画面でもAMPページが「対応マーク」入りで表示されるため、AMP対応でビジネスサイトが得られるメリットも増すことになります。対応の是非を含め、詳細をお伝えします。
メイン検索結果部分もAMP対応へ
米時間8月2日、ウェブマスターセントラル公式ブログで、GoogleがAMPページを検索のメイン結果リストにも採用することを発表しました。
おさらい:AMPとは
AMPとは、「高速なモバイル向けWebページ(Accelerated Mobile Page)」の略で、スマホで閲覧した時のWebページの表示速度を大幅に短縮できる技術です。AMP対応したページをGoogleに載せられると、Google検索からのページ閲覧(読み込み)スピードを、ほぼ一瞬にまで短縮できます。
AMPは既に、Googleモバイル向け検索でこの2月から採用されていますが、その範囲は、ニュースなど特定のジャンルのページを別枠で表示する「トップカルーセル」という箇所での表示に限定されていました。
メイン検索結果でのAMP表示
今回のアナウンスにより、それがメイン検索結果、つまり、1ページに10個表示される、青いリンクテキストを備えた検索結果リスト側にまで拡張されることとなります。この状態のプレビューは、こちらのURL https://g.co/ampdemo にスマホからアクセスすることで確認できます。
筆者環境でのプレビュー画面が下記です。「election news」(選挙 ニュース)と検索すると、メイン検索結果リストに「AMP」マークの入ったAMP対応済ページが見つかります。タップすると表示速度はじつに一瞬で、読み込み時間を感じさせないほどでした。
Google「AMPはSEO要素ではない」
なお、GoogleはこのAMP技術に対応したからといって「特に、検索順位を上げたりはしない」と語っています。
はっきり言ってしまうと、AMPはランキング要素ではありません。サイト運営者にとっての話にとどまらずAMPが発展してきた結果として、より高速なウェブ体験をユーザーに提供したいと思ったのです。
“To clarify, this is not a ranking change for sites. As a result of the growth of AMP beyond publishers, we wanted to make it easier for people to access this faster experience.”
“AMP your content – A Preview of AMP’ed results in Search”, Google Webmaster Central Blog
AMP対応はこれで大きく飛躍するか
Googleはかねてからモバイル検索に大きく力を入れており、AMP対応推進よりもはるか以前から、モバイルフレンドリーへの対応も推進してきました。しかし現在では、AMPもモバイルフレンドリーも、それをやったからといって順位が上がったりはしません。
しかも、AMP対応すると検索結果からのCTRがかえって下がってしまう、というデータすらあります。(おそらく、今まではAMP対応すると「メインの検索結果」以外のところに表示させられてしまっていたから、だと思われます)
今回のメイン検索結果へのAMP表示により、AMP導入の機運が更に高まるかというと、まだなんとも言えません。先頃のモバイルフレンドリー対応の熱も冷めない中で、矢継ぎ早な「次のモバイル新技術」に、ウェブマスターらは若干疲弊しているように思われるためです。
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モバイル検索でもSEO対策するには
モバイル検索の順位上昇に最も効果的であるのは、コンテンツと被リンク対策です。これらは従来のGoogle対策、つまりPC版検索での順位上昇にも最も効果があるもので、基礎SEO対策とも呼ばれます。
AMPやモバイルフレンドリーと比較すると、この基礎SEO対策のほうが、順位上昇に遥かに重要だと言わざるを得ません。今AMP対応のタイミングを考えるなら、まず全てのビジネスサイトで基礎SEO対策を始め、その次にAMP対応等を進めるのが理想的でしょう。
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