[2016/09/09] (最終更新日 2021/07/02)
「ウィジェットリンクはペナルティ」?/Googleが早朝に発表
米時間9月8日早朝、Googleは、様々なサイト上で動作する小さなツール、通称「ウィジェット」を使ったリンクビルディング手法の一部が「ガイドライン違反だ」とのアナウンスを公開しました。
ここでは違反となるウィジェットリンクの例も提示され、該当するウィジェットでのリンクビルディング施策がペナルティに繋がる可能性は、今後高くなると考えられます。
こんなウィジェット「ガイドライン違反」
Googleが9月8日(米時間)の早朝付けで公開したアナウンス文書では、該当のウィジェットを利用したリンクビルディングが「ガイドライン違反と見なされる」と明確に記しています。
該当箇所の抜粋が下記となります。
本日Googleは、様々なサイトへ配信されるウィジェットでのキーワード入り隠しリンクや低品質リンク埋め込みにつき、当社のポリシーを再掲します。
ウィジェット(中略)の中には、編集できない場所に他サイトへのリンクを埋め込んだものや、編集できないアンカーテキストを含むものがあります。これらはGoogleウェブマスターガイドライン違反となります。
該当例は下記のようなものです。
“A reminder about widget links”on Google Webmaster Central Blog, 翻訳は筆者
こうしたサンプルに類似するウィジェットでリンクビルディング施策を行うサイトは、今後Googleから手動ペナルティ(Googleの目視確認を経た著しい検索順位の低下など)を受ける可能性が強くなります。
該当ウィジェットによる悪影響からの復旧方法
該当ウィジェットの利用でサイト順位に悪影響が出た場合、復旧方法として、Googleは下記の方法を案内しています。
- ウィジェットのリンクに「rel=”nofollow”」属性を追加
- あるいは、リンク自体の完全な削除
- いずれか実施後、サーチコンソールで「再審査リクエスト」送信
“A reminder about widget links”on Google Webmaster Central Blog, 翻訳は筆者
この手順(nofollowあるいはリンク削除後、再審査リクエスト送信)を踏めば、追って再審査リクエストが受理されたか不受理か、つまりサイトの順位復旧見通しが連絡されるといいます。
該当サイトは早急な対応を
Googleはだいぶ以前から「こうしたウィジェットリンクはガイドライン違反」と明言してきました。にも関わらずこうしたアナウンスが改めて出たのは、おそらく該当するウィジェットリンクが思ったより減らないから、ではないかと想像できます。
手動ペナルティは、(当然ながら)審査スタッフが目視チェック後に手動で発効されます。チェックや発効には工数もかかるため、このアナウンスからすぐに全該当サイトが手動ペナになるとは思えませんが、心当たりのあるサイト管理者は、なるたけ早急な対応が必要でしょう。
順位下落はどんなサイトでも起こりえますが、リンクビルディングで適正でない施策を行うと、悪影響が起こる確率は上がってしまいます。リンク対策時は内容がGoogleガイドラインを考慮しているかよく確認することを強くおすすめします。
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