「A+B」と「B+A」という複合キーワードでは、SEO対策が違うのか？

どちらの場合もSEO対策の方法は、同じです。
まずは、検索結果を確認し、Googleがどのようなサイトを評価しているのか確認してみましょう。

「A+B」などの複合キーワードの場合、キーワード順序の違いで、月間検索数が異なる、またはseo検索順位が少し異なる場合があります。

複合キーワードとは、2語以上のキーワードで構成されているキーワードの事を指します。
キーワードは、ビッグキーワードやスモールキーワード、ロングテールキーワードとしばしば検索ボリュームの大小を表す言葉で表現されますが、 複数の単語で構成された複合キーワードは概ねスモールキーワードに分類できます。

さて、複合キーワードの「A+B」と「B+A」といったキーワードの順番で、どちらのキーワードをSEO対策キーワードにするべきか迷うケースがあります。

キーワード順序の違いによる検索結果画面の違い

キーワード順序により、検索エンジンの検索結果が若干異なる場合があります。

例）「歯科　新宿」「新宿　歯科」の場合

上の画像は、「歯科　新宿」で検索した場合の検索結果と、「新宿　歯科」で検索した場合の検索結果がキーワードの並び順によって異なっている事を示しています。
もう少し詳しく見ていくと、10位以内に表示されているサイトの内の3サイトは順位が同じです。 その他、5サイトは順位が異なるものの10位以内にランクインしています。
また、2サイトは、順位もサイトも異なるサイトが表示されています。

キーワードの順番により検索結果が大きく変わる

キーワードの並び順により検索結果がそれほど変わらない場合もあれば、大きく変わる場合もあります。

キーワードの順序で検索結果が大きく変わる理由は、検索ユーザーの検索意図に違いがあるからです。

Googleは、ユーザーの検索意図に応えるページを評価します。キーワードの並び順により検索意図が異なる事が推測できる場合は、検索結果に大きな違いが認められることが予想されます。

キーワードの並び順により検索意図が変化する例を挙げてみましょう。

キーワード例	検索意図の予測
青い 車	青色の車に関する情報や画像が検索される可能性が高い
車 青い	車が青色に塗装される方法や、青色の車の特徴など、車が青色であることに関する情報が検索される可能性がある

上の例のようにキーワードの順序により検索ユーザーの検索意図が変わる事が推測された場合は、あなたの対策ページの内容にあったキーワードの語順で対策される事がポイントです。

また、逆を言うと、もう一方のキーワードの語順で対策されたい場合は、そのキーワードの検索意図にあったコンテンツ制作を進め対策されると良いでしょう。

キーワードの順番が違う複合キーワードのSEO対策方法

キーワード選定をしている中で、どちらのキーワードをSEOターゲットキーワードとするか迷った場合、
キーワードツールなどで検索ボリュームの違いを確認してみるのも一つの方法です。

SEO Packの「SEOキーワード難易度チェックツール」で「中古車 札幌」「札幌 中古車」のキーワードを確認してみました。

上記結果を確認すると、月間検索予測数やSEO難易度に違いがあります。このケースでいくと、「札幌 中古車」をSEO対策をするメインキーワードとして対策していき、その対策の中で「中古車 札幌」に関してもSEOの上位表示効果が見込めると推測できます。

このように、どちらかをメインキーワードとし、通常と同様にSEO対策を進めていく事で、 キーワード「A+B」（または「B+A」）でSEO対策を行った場合、「A＋B」「B＋A」の両方のSEO対策を実施できると考えられます。
また、検索上位対策を行う事で、その対策によるSEO効果の効果測定を進めていきますが、その際にキーワード順位の計測は、「A+B」「B+A」両方のキーワードで行い、両方のキーワードの順位推移をウォッチした方がいいでしょう。

ページのタイトルに入るキーワードの順番

さて、複合キーワードで対策を進める場合、ページの見出しであるタイトルにどの順番でキーワードを追加するか迷う事もあります。

「札幌」「弁護士」という2つの単語の組み合わせの場合を例として考えてみます。

「札幌」「弁護士」という2つの単語を組み合わせた複合キーワードのパターンは、「札幌　弁護士」「弁護士　札幌」の2通りになります。
それぞれのキーワードで検索した場合に、検索結果に出てくる順番と、タイトルでのキーワードの順番には何か関係はあるのでしょうか？

検索結果に表示されるページのタイトルを実際に見て判断したいと思います。

上位サイトのキーワードの並び順で検証

「札幌　弁護士」で検索した場合、上位100ページ中、66ページがタイトルに出てくるキーワードの並び順は「札幌」→「弁護士」という順番でした。

次に「弁護士　札幌」で検索した場合、上位100ページ中、62ページがタイトルに出てくるキーワードの並び順は「札幌」→「弁護士」という順番でした。

僅かな差ですが、検索キーワードの順番と、タイトルに出てくるキーワードの順番が一致している方が、検索結果の上位に位置している傾向が見られます。

以上の結果から、Googleのアルゴリズムは、「複合キーワードでの検索において、検索キーワードの順番と上位に表示されるサイトの順番に僅かながら関係がある。」とも推測できます。

結果は少しの差でしかありませんが、その差でアクセス数が大きく変わることもありますので、あまりに不自然な日本語になってしまわない限りは、想定される検索キーワードの並び順と、タイトルで用いるキーワードの並び順はできるだけ一致させたほうがよさそうです。

しかしながら、タイトルは検索結果にも表示されるもので、検索ユーザーのクリック率にも影響があります。検索順位に与える影響も軽微とみられるので迷ってしまった場合の参考程度にすることをおすすめします。

どちらのキーワードが良いか迷った場合

検索結果の上位サイトがほとんど変わらない場合、検索意図についてもそれほど差が見られないキーワードと判断できることから、どちらでもお好きなキーワードで対策されると良いのではないでしょうか。
もし語順の違う複合キーワードの検索により検索結果に大きく違いが見られた場合は、そのキーワードの順番により検索意図が変わってくる事が予想されます。
その場合、SEOで対策をするキーワードを選ぶとしたら、あなたの対策ページの内容にあったキーワードの語順で対策される事がポイントです。

また、キーワードの月間検索予測数が多い方をSEOターゲットキーワードに採用されるのも一つです。
キーワードの選定に困った場合は、SEO Packのキーワード相談窓口へお問合せください。

対策キーワードのキーワード選びはとても重要

webサイトで記事を投稿する場合、キーワード選びはとても重要です。コンテンツseoの初心者は、まずは複合キーワードでの対策から進めてみるとよいかもしれません。

しかし、そもそも複合キーワードはどうやって見つければ良いのかという思いに至るかもしれませんが、無料のキーワード調査ツールなどで検索ボリューム5000程度を目安に探してみましょう。

記事のテーマが決まったら、次にどのような内容で記事を仕上げていくかという骨子を考えていくと良いかもしれません。そこには、選定したキーワードの検索意図にあった内容を盛り込んでいくと良いでしょう。

記事には、キーワードの共起語句や関連キーワードを用いた内容がある事がポイントです。

このようなポイントを抑えながらコンテンツSEOやコンテンツマーケティングを進め、ユーザーの意図に合致したページによりSEOの検索上位を目指しましょう。