[2014/11/14] (最終更新日 2021/06/25)
速報:Google数日「変な挙動」、パンダ・ペンギンとの関係を考える
11月10日頃からGoogleの挙動がおかしいとお伝えしましたが、この「変な挙動」は今日14日に入っても続いているようです。
筆者は何らかのテストではないかと見ているのですが、実際順位が動いている方で、アルゴリズムが気になる方もいらっしゃるかと思います。そこで、一度整理して、パンダやペンギンとの関連がないかを考えてみます。
現状まとめ
最初の「変な挙動」の報から4日目の13日夕方になっても、一部のサイトでの順位の上下動が見られるとの情報が、 WebmasterWorldをはじめ、いくつかの米SEOフォーラムで見られています。
今まで得た情報では、下記のような現象が様々なサイトで起こっているようです。
a.順位が1日の間に何度も大きく上がったり下がったりする
b. 動いた順位が、その日のうち、もしくは2-3日のうちに元に戻る
c. パンダ4.1で順位が下がっていたサイトの順位がまたぐっと上がる
d. Google検索結果の「キャッシュ」で表示されるサイトデータが一瞬古くなる
上記のうち a. とb. は、当社管理サイトでも確認されています。
こうしたおかしな現象は、アメリカ・日本・イギリスなど、特定の地域や国に限らず観察されているようです。
ただ、これらはあくまでサイト個別に起こっている現象で、インターネット全体での大きな変動ではないようです。というのも、この数日でnamaz.jp は特に大きな変動幅を計測していないからです。
パンダ・ペンギンとの関係は
順位が動くとまず気になるのが、アルゴリズムとのかかわりです。特に今は、パンダ・ペンギンアップデートが行われた直後とあって、心配な方も多くいらっしゃるのではと思います。
そこで、これらアルゴリズムと直接の関連があるのかについて考えてみます。
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アルゴリズムの影響が出る期間から考える
まず、これらのアルゴリズムの影響が出るサイクルについて考えます。パンダは数週間ごとにリフレッシュされる傾向があり、またペンギンはまだ展開中(アップデートの最中)です。
直近のパンダ・ペンギンのアップデート展開日は次のようになっています。
・パンダアップデート4.1 2014年9月26日
・ペンギンアップデート3.0 2014年10月18日
11月10日を基準に考えると、「変な挙動」は、パンダ4.1から6週間たった時期、かつペンギン3.0は1ヶ月近くのアップデート最中に起こっていることになります。
と、単純にこれだけの情報だと、何となく関係あるかも、としか言えません。
アルゴリズムによる影響の内容について考える
では今度は「実際起こったこと」の内容について考えてみましょう。
パンダ・ペンギンでは概して、順位の下降もしくは上昇、あるいはインデックスからの削除(Googleでサイト情報が検索できなくなる)といった影響を受けることがあります。
しかし、上記の現象、特に「頻繁に順位が大幅に動いては戻る」あるいは「(順位はともかく)『キャッシュ』で表示されるデータが古いデータに戻ってしまった」という現象については、通常のアルゴリズムでは見られないものです。
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検索ユーザへの影響について考える
そもそも、こうした通常のアルゴリズム更新にない動きは、検索ユーザに特に利便性を提供しません。
その日のうちに出てくるサイトの順位がコロコロ変わっても、キャッシュが突然古くなっても(そしてまた最新のデータに戻っても)、うれしい検索ユーザはあまりいないでしょう。
結論
と、考えると、やはり何らかのテストなのではないか、と考えられます。
そのため、いま自サイトの順位が頻繁に上がったり下がったりしても、数日は様子を見ていいのではないかと考えています。
ただし、「インデックスから削除された」とか「順位が急に大きく下落し、その後上がる様子もない」という場合は、通常通りアルゴリズムもしくはペナルティの影響と思われます。この場合は、早々に原因特定し対応を始めるべきですので、注意してください。
いずれにせよ、自サイトの順位、ウェブマスターツールの状況などは、常に気を付けて見ている必要があります。そのうえで、何かおかしなことが起きても、すぐに判断してしまわず、諸々の状況を見極め把握してから次の行動にあたるのが最善と言えます。
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