[2015/05/08] (最終更新日 2022/06/08)
【公式発表】Google検索数、ついにスマホがPCを超える
モバイル(スマホ)からの検索数が、ついにPCからの検索数を上回った、とGoogleが公式ブログで発表しました。これは、AdWords新機能のアナウンス記事中で、Googleが明かしたものです。
米・日を含む10か国でスマホ検索が多い
当該の発言は、下記のようなものです。
アメリカや日本を含む10か国においては、モバイルデバイスからのGoogle検索が、コンピュータからの検索より多く行われています。
In fact, more Google searches take place on mobile devices than on computers in 10 countries including the US and Japan.
なお、言及されている以外のどこの国のデータなのか、どの期間の検索数データなのか、検索ワードの内訳がどうなっているのか、といったことについては、説明はされていません。
スマホのみ、タブレットは含まず
Googleは、タブレット端末からの検索をモバイル検索とは分けているため、おそらくタブレットを含まない「スマホのみ」の検索数で、PCからの検索数を上回っていると考えられます。
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他社データとの相違も
一方、2014年までの検索デバイスの内訳を調査した米comScore社のデータを見ると、、モバイル(スマホ)検索の割合はPCよりも少なく、全体の20%弱、PC検索の30%弱にとどまっており、今回のGoogle発表とは相違が見られます。
下図の右のグラフが2014年のデータ、青い部分がスマートフォンの検索クエリ数となります。
データをどう読みとるか
恐らくデータ取得期間が1年程度違うとはいえ、Google発表(PCを超えた)とcomScore発表(PCの30%弱)には隔たりが見られます。これはなぜでしょうか?
上記のcomScoreデータとGoogleデータの測定の違いとしては、下記のような点が挙げられます。
- Googleは10か国、comScoreはUSのみ
- Googleはおそらく2015年、comScoreは2014年まで
- GoogleはおそらくGoogle検索のみ、comScoreはbingや米Yahoo!を含む
- GoogleはGoogle調べデータ、comScoreはcomScore調べデータ
こうしたことから、下記のような理由が推測されます。
- 2014年から2015年の間に、モバイル検索の割合が爆発的に増えた
- データ計測方法などが、GoogleとcomScoreでは異なっている
- この理由1と2が複合して違いが生まれている
あるいは、モバイルではGoogle以外の検索エンジンが全く使われておらず、その分comScoreのデータはPCの割合が多くなっている、とも考えられますが、comScore社の出している他のデータを見るに、その可能性も薄そうです。
となると、上記の理由3、つまり
データ取得方法の違いからGoogleとcomScoreのデータには隔たりがあるが、いずれにせよモバイル検索は2015年に入り大幅に増加した
というところと考えられます。
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モバイル検索でSEOの重要性が高まる状況
こうした情報公開をAdWords広告公式ブログで行ったことから、Googleがモバイル検索での広告シェアを大きく伸ばすつもりなのは容易に想像できます。
先ごろのモバイルフレンドリーアルゴリズム展開により、SEO界隈にとどまらない広い領域でモバイル検索への注目が高まったこともあり、Googleのモバイル検索重視戦略は今後も続くでしょう。
こうした状況を受け、SEO対策を行うサイトは今後さらに増加し、さらに競争は厳しくなると考えられます。モバイルSEOと言えども、モバイルフレンドリー対応だけでは順位は上がらないため、SEOを強く意識したサイト運営が、今後はさらに重要となりそうです。
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