[2016/03/23] (最終更新日 2021/04/09)
SEO1位のための「h2」「h3」タグ設置ガイド
SEO対策におけるh1タグの設置ノウハウ記事には大きな反響があり、内部SEO対策で悩みをお持ちの方は少なくないのだな、と感じています。
実際、筆者は業務の中で何千ものサイトを見る機会がありますが、重要なはずの見出しタグ(h1からh6)を適切に設定できているサイトは意外と少ない、という印象があります。
今回は、h1タグに続いて重要なタグである「h2タグ」そして「h3タグ」の適切な設定ガイドを紹介します。
目次
確認しよう – h2タグ、h3タグの基本
(※h1タグの記事を既読の場合は、読み飛ばして構いません)
h1からh6までの見出しタグ(hタグ)には、下記の役割があります。
1. Google(検索エンジン)に「ここは要点をまとめた見出しだよ」と伝える
2. サイトを訪問したユーザーに見出しを伝える
具体的に言うと、Googleエンジンに対しては、ページ内容をキーワードと結びつけて理解させ、SEO効果を大きくするのに役立ちます。また、検索ユーザーに対しては、ページ本文に見出しを付けて読みやすくすること(滞在時間増、間接的なトラフィック増)に役立ちます。
h2とh3タグの基本的な記述方法
(※h1タグの記事を既読の場合は、読み飛ばして構いません)
見出しタグは1から6までありますが、最も重要なのがh1、次に重要なのがh2、さらにはh3タグとなります。WEBページ執筆時はh1から6へと順番に使うのが基本です。
…
h1の記事でも書きましたが、hタグを使うと文字が大きくなるからと言って、大きくしたい文字に何でもかんでもhタグを使うのは避けます。
ただ大きくしたいだけならCSSで対処し、「ここのキーワードや文章に注目してくれ」とGoogleに伝えたい時だけhタグを使うようにします。
確認しよう – h2タグとh3タグの重要性
「見出しでも一番大事」なだけに価値の分かりやすいh1タグとは違い、h2タグやh3タグは、しばしばWeb製作者やマーケターを判断に困らせます。どこまでSEO対策に効くのかが不鮮明だからです。
しかし、結論を先に言うと、h2やh3も積極的に使用すべきです。
これから、その理由を説明します。
h2-h3タグは、直接的なSEO効果はありません。つまり、例えばh2やh3にSEO対策キーワードを入れても、それだけで簡単に検索順位は上がらない、ということです。
しかし、h2やh3タグを使うことで、下記のようなメリットがあります。
メリット1. Googleに対し、ページ内容が効果的に伝わり、内部対策になる
メリット2. 見出しごとに内容がまとまり、訪問ユーザー対策になる
メリット3. コンテンツの質が高まり、結局順位上昇につながる
それぞれのメリットを次に解説します。
メリット1. Googleに対し、ページ内容が効果的に伝わる
h1だけでなくh2やh3も使うことで、WEBページの内容がわかりやすくなり、GoogleフレンドリーなWEBコンテンツを作ることができます。例として、下の図を見てみて下さい。
hタグをうまく使うことで、GoogelはかんたんにWEBページの内容を理解できます。
そして、Googleがかんたんに理解できると、要は検索結果に表示されやすくなります。内部SEO対策の面で効果があるということです。
一方、見出しを使わないと、こんなことになりかねません。
この例だと、「チーズケーキ」というターゲットキーワードはわかりますが、そのほかのキーワードが何なのかがわかりにくくなります。
一応、北海道産チーズや生クリームといったワードが本文に入っていますが、hタグで特別扱いしてあげていないために、ほかのワードの中に埋もれてしまっており、あまり注目が集まりません。また大事なワードの順番もほとんどわかりません。
これで、h2やh3タグが果たす役割はよくお分かりいただけたのではないでしょうか。
メリット2. 見出しごとに内容がまとまり、訪問ユーザー対策になる
もう一つのメリットは、ページ製作者であるあなたのSEOスキル、およびWEBマーケティングスキルの向上に関係があります。
訪問ユーザーの心を動かすような、わかりやすい文章やコンテンツを作るには、それなりにノウハウが必要ですが、h2やh3タグを使ってコンテンツを作りつづけると、誰でもそのノウハウが自然に身につきます。
というのも、見出しを使うことは、見出し(=章)ごとに内容をまとめて、コンテンツをわかりやすくする、という作業にほかならないからです。ぜひ、h2やh3を使って、まとまりのあるコンテンツを書くクセをつけ、訪問ユーザー対策を改善しましょう。
メリット3. コンテンツの質が高まり、結局順位上昇につながる
分かりやすい文章を作ると、内部SEO対策にもなり、訪問ユーザー対策にもなるうえ、コンテンツSEO対策にもなります。
さっきの2つの例でもわかるように、章ごと・見出しタグごとに内容がまとまっていてわかりやすいと、コンテンツの質は勝手に上がります。要点が整理され、コンテンツの内容がより役に立つものになるからです。
一方、見出しが効果的に使われていない文章はわかりづらいために役に立てづらく、良質なコンテンツとは言えなくなります。すると、いくら他のSEO対策を行っても、コンテンツが足を引っ張って順位上昇しにくくなります。
まとめ:h2もh3も積極的に使おう ※ただし厳密な運用は不要
まとめると以下のようになります。
しかし、
・内容が分かりやすくなり、SEO対策の効果が出やすい(内部対策)
・ユーザーに役立つページが作れるようになる(訪問ユーザー対策)
・良質なコンテンツ作りになり、順位上昇へつながる(コンテンツ対策)
これが、h2やh3タグを使うことでSEO対策になる理由です。
厳密な運用は不要、あまりこだわりすぎないように
ところで、WordPressなどCMSを使っていると、たまにh2が自動生成されないケースなどに遭遇します。これで、多くの人が「h2をどうすれば加えられるのだろう・・・」などと悩んでいるようですが、あまり気にすることはないでしょう。
問題は「内容のわかりやすさ」「コンテンツの良質さ」であり、h2がなくてもh3でうまくまとまっていればそれでかまわないと考えられます。もちろんh3がなくてh2とh4しか使っていない、といったケースでも同様です。あまり考えすぎる必要なありません。
h2やh3の次に行う対策は
h2やh3を効果的に使う方法が理解できたら、次は、順位を上げるのに必要な基本の対策ができているか、都度立ち返るようにしましょう。
基本の対策とは、次の3つです。
1. 内部対策(h2やh3含むタグの書き方など)
2. コンテンツ掲載(検索ユーザーの役に立つ内容を載せる)
3. 外部対策(被リンク対策)
内部対策とコンテンツは、ノウハウさえわかれば比較的簡単に対策できますが、外部対策が抜けていると、結局準備は上がらず、対策に使った時間がムダになってしまいます。h2やh3を改善したあとは、どのサイトにもSEO Packが設定されているか、あらためて確認するようにしましょう。
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