[2016/04/11] (最終更新日 2021/07/01)
Googleの開発テスト環境は「本番サーバ」しかない
Googleは、新機能や更新版のテストの時に、ほとんどの場合「テスト用サイト」を使わず、「本番用サイト」のユーザを一部リダイレクトしてテストしている、ということが、Google上級管理者の発言により明らかになりました。
このGoogle内部からの証言により、しばしば検索結果で起こる変化が、アルゴリズム更新や新機能の「前触れ」であるという考え方が、より重要性を増したことになります。
テスト環境は「結果を歪めかねない」
この発言は、米時間4月8日の公式オンラインフォーラムにて、Google上級管理者のジョン・ミューラーが行ったものです。その際の会話は下記のようなものとなります。
フォーラム参加者からの質問:
Googleのスタッフが、よくアルゴリズム変更時に実験をライブ環境で行っている、とか話していますね。検証対象になる実際の検索結果画面とか、テスト担当者、クローラなどがひとまとまりになったテスト環境があるということでしょうか?また、テストの対象になったサイトにはどんな影響があるのでしょうか?
これに対する回答が下記のものです。
ミューラーからの回答:ふだんGoogleは、そういうテストセットのような限定された環境は使いません。Webは常に進化するものだからです。なので、何か変更を行うときには、1%だけに新機能などを導入して、トラフィックのほんの一部をそっちにリダイレクトして、何が起こるのかを確認しようとすることが多いです。こうした変更に対してどういう反応が起こるのかを見るため、我々はほとんど全てのユーザーを対象にして、様々な実験を動かそうとしています。
このため、こうした変更が限られた数のサイトにしか適用されてない、ということはありません。判定対象になるサイトを別個に用意したりすると、結果を多少なりとも歪めてしまうことになりかねないからです。
変動ニュースの重要性を裏付け
これまで、世界中のどこかで変わった順位の動きなどが報告されると、それに続いて大きなアルゴリズムアップデートや新機能導入が起きる、という例が数多く見られていました。
そうした「変わった動き」は、Googleの行うテストではないかと考えられることが多かったのですが、その分析の正しさが、今回の発言でついに裏付けられたことになります。
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世界の順位変動・変化ニュースに注意を
日頃、世界各地のGoogle検索結果画面で確認される変動や変化は、その後にアルゴリズムアップデートや新機能リリースなどの大きなニュースの前兆であることが、よくあります。
ご自身でサイトをお持ちの方は、こうしたニュースと分析内容を確認することで、サイト順位の下落を予防したり、サイト順位を上昇させるきっかけをつかむことができます。
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