[2016/04/14] (最終更新日 2021/06/21)
Googleから大挙する「ゾンビトラフィック」とは?/目撃例が増加
この1週間ほど、Googleから大量にやってきてはゆっくりとサイトを動きまわり、何もせずに帰っていく訪問ユーザー、通称「ゾンビ・トラフィック」の目撃例が、米Webコミュニティで著しく増加しています。
この不気味なトラフィックについて、米SEOメディアではいくつかのレポートが報告されています。
目次
ゾンビ・トラフィックとは
ゾンビ・トラフィックとは、その振る舞いの形跡があたかもゾンビのようであることからそう名づけられた、今のところ正体のわからないトラフィックのことです。
ゾンビトラフィックを目的したサイト管理者は口をそろえてこのような説明を行います。
Googleから大量にユーザーがやってきて、長々とサイトに滞在し、ゆっくりとページをうろつきまわり、しかしなんのコンバージョンもせずに離脱していく。さながらゾンビみたいな振る舞いをするが、これがなんなのかはわからない。
コンバージョン率を大幅に下げる影響が
ゾンビトラフィックが最初に確認されたのは、昨年2015年の10月のことでした。やはり米WEBコミュニティで、上記のような「説明のつかない」トラフィックが、多数のサイトで報告されたことで、存在が発覚しました。
このことで大きな影響や甚大な被害は今のところ確認されていませんが、全くコンバージョンしないために、ゾンビトラフィックがやってきた時は、一時的にコンバージョン率が大きく低下するとのことです。
共通点は「英語圏」「Googleから」「断続的」?
また、このおかしなトラフィックは、断続的に起こるのも共通しているようです。例えばある日は起きるが、ある日は普通のトラフィック状況に戻り、また別の日にまたやって来る、といった具合です。
弊社ならびに筆者のウォッチしているサイトでは、今のところ同様の現象は見られていません。どうやら、少なくとも英語圏内に限られた現象のようにも思えますが、実際のところは定かではありません。
訪問元(おそらく、リファラ)がGoogleであることも共通点の一つであり、これが一部サイトならまだしも、多くのサイトで報告が上がっていることから、SEOコミュニティを騒がす事態となっています。
Googleが行う何らかのテストか
同様の報告が少なくとも国内では確認できていないところから、検証のしようもないのですが、おそらくGoogleが何らかのテスト、もしくは調査を行っているのではないか、と筆者は推測しています。
Googleの任意調査か
先だって、企業から商品を無償で受け取る代わりに製品レビューを書いている、いわば提灯記事サイトに、多くのペナルティが発行された報告がありました。
例えば、こうしたアクションをGoogleが起こすうえで、調査対象となったサイトにGoogleがなんらかの目的でユーザー?ボット?を送り込んでいる可能性も無くはありません。
悪意あるトラフィックの可能性は低い?
また考えられるのは、Googleからのトラフィックを騙ったなんらかの悪意あるアクションである可能性もあります。
しかし、こちらだとすれば、Googleを昨年10月からこんにちまで、断続的とはいえ半年にわたってハッキングできるような、極めて高い技術力を持った何者かがいる、ということになります。ありえない話ではありませんが、こちらの可能性はかなり低いでしょう。
引き続き情報に注視を
当ブログでは、引き続きこの情報をウォッチし、最新情報が手に入り次第、SEO Packユーザー向け、並びに当ブログ上で、情報提供を行う予定です。
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