[2016/06/06] (最終更新日 2021/06/22)
Google「スモールビジネス向けモバイルテスト」公開/利用手順とレビュー
Googleが、2つのツールを統合した新しいモバイルサイトテストツールをリリースしました。
これは従来提供されていた公式ツールであるモバイルフレンドリーテスト、およびページスピードテストを一つに統合したもので、とくに小規模ビジネスサイトのモバイルサイト改善に役立つものとしています。
画面キャプチャ、概要と使用感をレポートします。
目次
新しいモバイルサイトテスト 概要
先日、新しいモバイルテストツールが、米Googleスモールビジネス ブログでアナウンスされました。ツールは今のところ英語サイトしかないようですが、下記のリンクから利用することができます。まもなく日本語版も登場すると思われます。
testmysite.thinkwithgoogle.com
機能としては、サイトのURLをフォーム送信するだけで、サイトがどれだけモバイルフレンドリーか、および、ページの表示スピードがどの程度か、を評点するものです
モバイルフレンドリーが100点満点評価になった
旧ツールでは「モバイルフレンドリーかどうか」つまり「合格/不合格」の2択で評価されていたのが、新ツールでは「100点満点中何点か」で細かく確認できるようになりました。
こうなると気になるのが、モバイル検索ランキングとの関係です。おそらくここの評点が検索順位に影響するようになるでしょう。今のところそういった発表はありませんが、ウェブマスターはこのテストツールで対応準備を進めておいたほうが良さそうです。
利用手順、画面キャプチャ
画面トップはこのようになっています。小規模ビジネスサイトをターゲットにしただけあり、シンプルで利用に迷わない作りになっています。また、インターフェイスが非常に美しいことにびっくりしました。
フォーム送信
中央のフォームにURLを入力し送信すると、解析が始まります。
評価サマリー
まもなく評価結果のサマリーが出ます。当ブログの評点は
- モバイルフレンドリー:90点【良い】
- モバイルスピード:41点【悪い】
- デスクトップスピード:61点【悪い】
モバイルフレンドリー評価
結果サマリから下にスクロールすると、モバイルフレンドリー側の評価を単独で確認できます。
「モバイルフレンドリー非対応サイトは対応サイトの5倍も離脱される」と見出しがあります。
点数(「90/100」)の箇所をクリックすると、詳細な評価コメントを見ることができます。
当ブログは、リンクなどスマホ画面でタップする対象のサイズで要検討(黄色アイコン)とのことですが、他は合格(緑アイコン)でした。
ページスピード評価(モバイル)
さらに下にスクロールするとページスピード評価が表示されます。まずはモバイルスピード。
「モバイルサイトでは3秒以内にページが開かないと半分以上のユーザが離脱する」とあります。
これも、更に細かい評点を見ることができます。当ブログでは、画像サイズ、ブラウザキャッシュなど4つの点が要改修(赤いアイコン)、ほか4つが要検討、合格は2つしかありませんでした。申し訳ありません。
ページスピード評価(デスクトップ)
さらに下にスクロールすると、デスクトップスピードを確認できます。
見出しには「10人中9人は、飛行機のオンライン予約や個人資産管理といった際に、複数スクリーンを使って操作を行うと言われています」とあります。複数スクリーンを開くときにページスピードが遅いと使ってくれないよ、ということでしょう。
こちらでも詳細を確認すると、こうなります。当ブログでは、ブラウザキャッシュ管理などで要改修とあります。
フリーレポート申請
評価画面の一番下へスクロールすると、このような画面で、無料の評価レポートを申請することができます。
レポートの獲得には最大48時間ほどかかるそうで、もう返信が届いたウェブマスターの報告によれば、他の様々なツールで得られたような細かい情報を、ひとまとめで確認できて役立つ、とのことです。申請は、青い「GET MY FREE REPORT」ボタンでメールアドレスを入力すれば完了です。
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
新ツールから読み解く、今後のSEO
ここで紹介したキャプチャからもインターフェースの美しさは伝わると思いますが、実際に使ってみると、動画やアニメーションが多用されており、美しさに加え非常に直感的な操作も可能となっています。
デザインもそうですが、肝心の機能の方も、やはりとても洗練されています。一度使うと「力の入ったツールサイトだな」とわかるような仕上がりになっており、スモールビジネスサイトを対象としたモバイル検索事業推進にかける、Googleの本気度が測れるような出来と言えます。
基礎SEO後は、より細かなモバイルフレンドリー対応を
筆者としては上述の通り、モバイルフレンドリーの評価が100点満点指標になったのはとても興味深いポイントだと思っています。
いままでのモバイルフレンドリーテストは、合格か不合格かの、ある意味大雑把な評価でした。それがもっと繊細になったことは、より細かくモバイルフレンドリー化を進めてほしいというGoogleからウェブマスターのメッセージと受け取れるでしょう。
早速モバイルフレンドリー対応に力を入れたいところですが、気をつけたいのは、基礎SEO対策が済んでいないと順位にほぼ影響がない点です。まず基礎SEO対策を始め、整備が終わリ次第、モバイルフレンドリーの細かな対応に目を向けるのが、効率のよい方法でしょう。
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。