[2016/06/07] (最終更新日 2021/08/20)
「hreflang」タグにSEO効果はあるか?
特定の言語圏での検索結果画面に、どのURLを表示すればよいかをGoogleに指定できるタグがhreflangタグです。例えば、Googleアメリカでは英語版ページのURLを、Google日本では日本語版ページのURLを、それぞれ表示するように指定できます。
多言語対応サイトの多いヨーロッパなどでは比較的用いられることが多いようですが、日本のサイトだと、hreflangを設定しているサイトは多くありません。しかし、単言語サイトでも、Google日本向けのhreflang設定は可能です。hreflang設定をした場合、何らかのSEO効果はあるのでしょうか?
hreflangの使い方
hreflangは、link要素で用いられるケースをよく目にしますが、link要素の他、a要素やarea要素にも指定できます。
link要素で用いるhreflangは検索エンジン向けに地域ターゲティングに必要な情報提供となります。
link要素は<link rel=”alternate”> を使用し地域・言語を指定します。
例として、対応言語が日本語(https://seopack.jp/ja/)と英語(https://seopack.jp/en/)のページがある場合は以下のように指定します。
上から日本語に対応するページ、英語に対応するページ、そして、それ以外の言語に対応する場合どのページを指定するかをそれぞれ指定しています。
<link rel=”alternate” hreflang=”en” href=”https://seopack.jp/en/”>
<link rel=”alternate” hreflang=”x-default” href=”https://seopack.jp/en/”>
「hreflang=””」で指定するのは、言語コードとなります。
英語だったら「en」、日本語だったら「ja」、中国語だったら「zh」というように各言語を指定する事ができます。
また、「x-default」というのは、デフォルト言語を指定する場合のタグです。3つセットで指定する必要があります。
hreflangの効果、Googleが直接コメント
hreflangにSEO効果はあるのか、hreflangを設定しておくと、設定していない時よりも順位上昇したりすることはあるのか、という質問が、Google+ハングアウトで出され、Google上級スタッフのジョン・ミューラーがこれに回答しました。
例えば、あなたのサイトがUK(イギリス)向けのサイトで、フランス向けのコンテンツを一つも持っていなかったとします。そのとき、hreflangで存在しない新規URLをフランス向けに指定したとしても、何も事態は変わりません。
こうしたとしても、Googleフランスに表示すべきコンテンツがどこにもないからです。この場合に、GoogleフランスにあなたのUK向けページが特別高い順位で表示されたりはしません。
あるいは、例えばドイツとオーストリアはどちらもドイツ語だけれど、あなたがドイツ向けサイトとオーストリア向けサイトを持っているとして、ドイツ向けページがGoogleオーストリアで順位付けされることがあったら、これはGoogleが(hreflang設定で)ページを差替えする余地があります。
つまり、基本的には hreflangだけで順位上昇はない ということのようです。
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いつ使う?hreflang
例えば、イギリス圏での英語検索とアメリカ圏での英語検索、カナダ圏での英語検索で、それぞれ異なるページを見せたいとき、hreflangを使うことで表示したいURLを最適化できます。こうした使い方がhreflangの基本で、とくに裏ワザ的な使い方は他にない、ということでしょう。
hreflang指定による個別URLの検索結果表示を、「SEO効果」「順位上昇」と呼ぶこともできなくはないですが、少なくとも同じ日本語圏でSEO対策をしているサイトでは、競合に勝とうと思ってhreflang指定しても意味は成さないばかりか、無駄な行を1行追加するという事になりかねません。
SEO対策はまず、確実に順位上昇に繋がる基礎対策から行うのが、基本中の基本です。基礎SEO対策は高品質コンテンツの提供、および被リンク対策からなりますが、その他の細かいSEO調整は、その後にしたほうが良さそうです。
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