[2016/06/17] (最終更新日 2021/06/25)
順位上昇するアンカーテキストの作り方は?/「アンカーテキスト分散」実証調査
サイトやページへリンクを貼る時の<a></a>タグの中の文字列(<a>●●●</a>)を、
アンカーテキストといいます。
アンカーテキストは、リンク先サイトの順位上昇と強い関係がありますが、その一方で、アンカーテキストを正しい方法で設定しないと、SEO対策の効果がうまく出ないことがあります。
本稿では、米SEO企業で行われた調査研究を元に、SEO対策で順位上昇するにはどんなアンカーテキストが理想的かを解説します。
目次
理想的なアンカーテキストとは
一般的には、アンカーテキストに 検索順位を上げたいキーワード(ターゲットワード)が入っているべきだ、と言われることが多くなっています。
例えばこういったものです。
項目 | 内容 |
---|---|
ターゲットワード | オフィスチェア |
ターゲットワード入りアンカーテキスト | <a href=”xxx”>オフィスチェアならショップABC</a> |
アンカーテキストとGoogle評価
この「ショップABC」ではオフィスチェアを販売しており、もちろんリンク先も、あるオフィスチェアの製品ページ、と仮定します。
この場合、リンク先ページの内容が「オフィスチェア」関連であり、しかもアンカーテキストまで「オフィスチェア」を含んでいれば、Googleアルゴリズムに対して
「このページはオフィスチェアを探す人の役に立つページです」
と、より効率よく伝えることができそうです。
ここまでが、ターゲットワード入りアンカーが良いとされる理由です。
実はアンカーテキストは「バラけて」いる
しかし一方で、実際の検索上位サイトに「自然に」ついた被リンクを調査してみると、キーワード入りアンカーテキストを使ったものは、一部しかありません。
つまり、被リンク全てのアンカーテキストがキーワード入りなのは「不自然」なのです。
Googleは自然な被リンクを高く評価し、自然でない被リンクを低く評価します。となると、被リンクのアンカーテキストが全てキーワード入りだと、Googleから「不自然」とみなされ、評価が下がってしまう可能性もありそうです。
SEO効果を高める「アンカーテキスト分散」
こうした考え方から、被リンクのアンカーテキストは「全て同じようにキーワードが入っている」よりも「適度にバラけている」方が自然であり、SEO評価も高まる、と言えます。
このようにして、アンカーテキストをバラけさせる手法を、「アンカーテキスト分散」と呼びます。
アンカーテキスト分散の方法
では、アンカーテキスト分散はどの程度まで行えば最もSEO効果があるのでしょうか?
キーワード入りアンカーテキストの割合は、サイトによっては90%のところもあれば、50%のところもあるでしょう。どれくらいの配分が理想的なのでしょうか?
理想的な配分を知ろう
とくに、SEO対策を行うビジネスサイトでは、理想的なアンカーテキスト分散の配分を知り、被リンク対策の内容をそれに近づける必要があります。
この「理想の配分」を知るために米SEO企業が行った、重要な調査研究があります。
この企業は、実際の検索上位ページをたくさん調べ、それぞれのアンカーテキスト分散の割合を調査しました。その結果によって、「最も自然なアンカーテキスト配分」を明らかにしようとしたのです。
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調査結果 – 理想のアンカーテキスト分散
それでは、この調査の内容を見てみましょう。
調査方法
この研究で用いられた調査対象と調査方法は、下記のようなものです。
項目 | 内容 |
---|---|
調査方法 | 全ページ分の被リンクのアンカーテキストを調べ、 キーワード入りのものの割合を集計 ※被リンク調査は OSE を利用 |
調査対象サイト数 | 合計 10サイト |
調査対象サイトの内容 | 多くの被リンクを持つ大手サイト・ 国際的な有名サイト |
調査対象ページ数 | 合計 59ページ |
調査対象ページの内容 | 製品ページ(31ページ)、カテゴリページ(28ページ) |
実際に自然なリンクを多く獲得しているページが、平均的にどれくらいの「キーワード入りアンカーテキスト」を獲得しているのか、を集計し、その割合を出そう、というものです。
では、さっそく集計結果を見てみましょう。
キーワード入りアンカーテキストの割合は
調査の結果、全被リンクのうちキーワード入りアンカーテキストを使ったものは、次のような割合とわかりました。
アンカーテキストの分類 | 全体の中の割合 |
---|---|
ターゲットキーワード入り | 34.6% |
キーワードなし | 65.4% |
なんと、たくさんの自然な被リンクがついた人気ページでも、キーワード入りアンカーテキストを使った被リンクは、全体の3割強しかありませんでした。
調査結果 – キーワード入りアンカーテキストは「3割程度」に
この調査結果をもとにすると、SEO対策において、アンカーテキスト分散の理想的な配分は、ターゲットキーワード入りが3割強(キーワードなしが7割弱)と言え、これで最も効果的にSEO対策の成果を出すことができるようになるでしょう。
実際にSEO対策で役立ててみよう
以上、検索上位との相関をメインに説明しました。他にも、アンカーテキスト分散には順位安定化などのメリットがあります。特にいまSEO対策中のサイトは、被リンクの状態をこの約「3:7」の割合に近づけることをおすすめします。
実際のSEO対策に適用する方法として、総合SEOパッケージ SEO Pack をご利用中のサイトなら、獲得サポートした被リンクのアンカーテキストを自由に分散できる機能を活用しましょう。この機能は、専用管理ツール seodoor(セオドア) から設定できます。
→【参考】SEO Packのアンカーテキスト分散機能についてはこちら
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