[2016/07/27] (最終更新日 2022/05/18)
HTMLのheadの書き方次第でSEO以前の問題も – Googleが警鐘
先に公開したhtml書き損じがGoogleペナルティの原因に?という記事の通り、htmlの書き方が少々間違っていても、それだけが理由でSEO評価に悪影響が出たり、順位が下がったりすることはありません。
しかし、間違いが「少々では済まないレベル」だと、SEO以前に、Googleがあなたのサイトを読み込みすらできなくなります。これに注意を促す発言をGoogleが行いました。
目次
間違いの程度次第で「SEO以前の問題」が
Googleはかねてより、htmlの細かい決まりを守った正しい記述(=HTMLバリデーション)を行っていないからといって、それだけで順位が下ることはない、と語っています。
しかし、それはもちろん、ウェブサイトやページが「動いていれば」の話です。
ページにアクセスできてブラウズできさえすれば、Googleはクロールやインデクシングができ、通常のフローで順位付けをしてくれますが、ページが動かないとなると話は別です。
Googleのスポークスパーソンであるジョン・ミューラーは、htmlの記述方法しだいでは、「SEO対策以前の問題」が出ることがあると説明しました。
Google「これだとheadがぶっ壊れる」
Google主催のオンラインQ&Aでミューラーは、海外のウェブマスターたちとのやり取りの中で、下記のように発言しました。
最近見た例で、うっかりだとは思うが、ページのheadタグの中にバナー画像を差し込むHTMLが書かれていた。ブラウザで見ても大丈夫に見えるのだろうけど、これをやるとheadタグの中の記述がぶっ壊れる。
そうなると、Googleがそれ以降のheadタグの中身を無視してしまう可能性がある。
「headの中にバナー画像」などで大きな問題が起きる可能性も
Googleが実際に確認した例として、headタグの中に、本来はbodyタグに書くべきバナー画像のタグ(imgなど)を書いてしまったサイトがあったというのです。
これは、バナー画像が表示されない以外には致命的な問題は起きなそうにも思えますが、実はそれだと、Googelがサイト情報を拾えなくなるかもしれないようです。
たとえばmeta descriptionなどのメタタグ、構造化データマークアップ、hreflangなどのリンク要素が読み込まれなくなると、Google検索でのあなたのサイトの表示内容が全く意図通りにならず、大きな影響が出る可能性があります。
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htmlのheadの書き方
htmlは簡単にいうと、headとbodyで構成されています。
headは、文字コードや検索エンジンへのページの指示やmeta情報などを記述する部分です。
基本的なheadに記載するhtmlの例は以下です。
- <head>
- <meta charset="UTF-8">
- <meta name="viewport" content="width=device-width,initial-scale=1" />
- <meta name="description" content="ページの説明文" />
- <title>ページのタイトル</title>
- <link rel="stylesheet" href="CSSファイルの場所" media="all">
- <script src="JavaScriptファイルの場所"></script>
- </head>
- 1行目と8行目
- headで囲った部分に情報を記載します。
- 2行目
- 文字コードを指定します。例では「UTF-8」を指定しています。
- 3行目
- レスポンシブデザインのサイトの場合にviewportの設定をします。
- 4行目と5行目
- descriptionやページのタイトルを指定します。
- 6行目と7行目
- 外部のCSSやJavaScriptの読み込みを指定します
あなたにも「あり得る」サイト運営失敗例
ミューラーの発言から「気をつけよう」と思う方は多いでしょうが、「そんな人いるの?」と驚いた方もいるでしょう。しかし、筆者の経験だけでも、見た目は立派ながら間違ってとんでもないhtmlの書き方をしているサイトは案外珍しくありません。
こうしたケースでは、いくらSEO対策をしていても、htmlそのものがGoogleに読み込まれず、順位がつかないばかりか、ユーザーが訪問してくれないということに繋がります。
また、html記述が正しかったとしても、それだけで検索順位は上がらないことも知っておきましょう。
SEOは ①コンテンツ作成 と ②被リンク獲得 が必須かつ最も効果的な対策となります。特にビジネスサイトではこの二つを必ず行い、継続して対策を実行してください。
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