[2016/08/09] (最終更新日 2021/08/10)
PDFファイルにも被リンクSEO効果がある/Google明かす
SEO対策では、被リンク(他のサイトから自分のサイトに貼られたリンク)は、順位の決定要因のひとつでであり、被リンクがあると順位が上昇しやすいのですが、設定するリンクは「リンクなら何でもいい」のでしょうか?
例えば、HTMLやPHPファイルではなく「PDFファイル」に貼られたリンクだと、SEO効果はあるのでしょうか?
こんな質問を(幸運にも)Googleスポークスパーソンが見つけ、質問者に回答しました。
PDFとは?
PDFはPortable Document Format(ポータブルドキュメントフォーマット)の略で、アドビが開発したファイル形式です。
PDF形式のファイルは、ファイルを開くデバイスなどを選ばず、ほぼ全ての機種・端末で閲覧可能な点、ファイルの編集ができない為、改ざん防止の観点から安全といったメリットがありしばしばビジネスシーンにおいて使用されます。
PDFリンクにも被リンク効果はある?
SEOジャーナリストであるグレン・ゲイブのGoogle+投稿記事では、コメント欄でSEOエキスパートや各国のウェブ管理者がトピックについて話し合う様子がよく見られます。その中でこんなコメントが投稿されました。
私の方で以前調べたことがあるんだが、PDFファイルはPageRankを渡さないのでは?
「PageRankは渡さないのか?」とは、つまり「被リンク対策としては効果がないのか?」ということです。このやりとりを見ていたらしきGoogleスポークスパーソンのゲイリー・イエーシュが突然登場し、こんなコメントで内容を訂正しました。
ゲイリー:
君は以前、シドニーのカンファレンスで同じ質問を私にしたね。
その時私は「(PDFも)PageRankを渡す」と答えたよ。
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PDFもHTML同様「SEO効果あり」!
Googleは、PDFファイルにあるリンクでも、HTMLやPHP内リンクと同じように扱います。
そのため、リンク先に指定されたサイトにしてみれば、リンクをくれているPDFファイルは「被リンク元」であり、そのPDFからPageRankが渡されることになります。
しかも、PageRankに限らず、他の順位評価シグナルについても、PDFかHTMLかは区別せず、Googleは同様に評価します。PDFファイルがアップロードされたドメインから「サイト内部リンク」か「サイト外からの被リンク」かに認識されるのも同様でしょう。
PDFでSEO対策したら、何か楽になる?
PageRank(被リンク)対策は、コンテンツ対策と並んで、最もダイレクトに順位上昇に影響するSEO対策です。今回のGoogle発言で「PDFを大量にウェブに上げれば、Webでの対策なしでも、楽に順位上昇ができるのでは…」と思った人もいるでしょう。
しかし例えば、単にオンラインストレージにPDFを置いても、GoogleがクロールできずPageRank対策にはなりません。そのためPDFに対してもリンクを貼るなど対策が必要で、結局「普通にHTMLでSEOしたほうが、サイト価値も上がり編集も楽」となります。
結論、よほど特殊なケースでないかぎり、PDFを活用したPageRank取得は「オプション施策」と考えた方が良いでしょう。ビジネスサイト運営では今後も、必ず下記のような基本SEO対策を最優先に進めるようにして下さい。
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