容量「15MB以上」のWebページを、Googleはクロールしない/Google明かす

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[2016/08/15] (最終更新日 2024/08/30)

容量「15MB以上」のWebページを、Googleはクロールしない/Google明かす

インターネット回線の全体的な速度向上に応じて、現在では、画像や動画などのコンテンツで総ファイルサイズが数メガバイト(MB)に達するWebページも珍しくはありません。

しかし実は、容量が一定以上あるWebページはクロールされない、したがってGoogle検索にインデックスされないことがわかりました。Googleの発言をもとに、本記事で詳しく説明します。
容量「15MB以上」のWebページを、Googleはクロールしない

【2016年時点】ダウンロードできるwebページ限界はなんと「10MB」、意外と小さい?

Googleのスポークスパーソンを務めるジョン・ミューラーは、ビジネスサイト運営者やSEO担当者に向けて開催されるオンラインQ&Aイベントで、下記のような発言を行いました。

Google(のクローラー)がダウンロードできるWebページのサイズには、限界がある。

限界は、おおよそ10MBくらいだ。

そのため、Googleが認識できる範囲内のサイズに収め、あなたのWebページをGoogle検索結果に表示するためには、コンテンツの容量が10MB以内でなければならない。

限界サイズ以上だと「検索結果に出せない」

Googleは、検索結果にあなたのwebページを表示するために、まず「Googlebot」と呼ばれるロボットプログラムを使ってあなたのwebページのコンテンツを検索データベースへダウンロードします。

Googleは、このダウンロードしたコンテンツを読み取り、SEO評価ポイントに沿ってあなたのWebページを「採点」します。
その採点結果が高ければ、掲載される検索ランキングも上位になり、採点が低ければ順位が低くなります。

しかし、あなたのWebページの容量があまりに大きいと、Googlebotがそもそもコンテンツをダウンロードできなくなる、ということです。webページをダウンロードできないと順位評価ももちろんできず、GoogleはそのWebページを検索結果に表示できなくなります。

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【2024年時点】Google検索セントラルによると

本記事を執筆したのは2016年ですが、2024年時点でGoogle検索セントラルで「Googlebot」について確認しました。
すると、Googlebot は、HTML(及びテキストベースのファイル)の最初の15MB部分をクロールするといった記載があります。これは、ファイルをクロールしている際に最初の15MBに達した時点でクロールを停止し、その内容(15MB)をインデックスの対象にするといったものです。
そして、この15MBには画像や動画は含まれません。

1ページあたりの画像サイズ目安は?

15MBという容量には画像や動画を含まない事を上述しました。それでは1ページあたりの画像サイズはどのくらいにすると良いのでしょうか。
一般的に「画像サイズ」というのは画像の表示サイズとデータサイズの2つを指します。
表示サイズは表示される画像自体の大きさで「幅300px、高さ300px」等の事を指し、データサイズは「33KB」等と確認することができますが、
データサイズが大きくなると、データ容量が嵩む事で画像を読み込む時間がかかり、ページ自体の表示速度延滞にも繋がりパフォーマンスに影響を及ぼします。
1枚あたりの画像のデータサイズは、よく200KB以内と言われていますが、SEOを考慮し表示スピードの向上を目指すなら100KB程度を目安にすると良いのではないでしょうか。
画像最適化をする方法は、画像形式や画質を考慮し進める事をおすすめします。

画像最適化の方法

はじめに「適切なファイルフォーマットを選ぶ」事から始めましょう。
画像ファイルフォーマットを選ぶ際には、目的に応じて適切なものを選びましょう。
いくつかフォーマットを紹介します。

PNG 高画質で透明度をサポートするが、容量が大きい
JPEG 画質をやや落としつつ、容量を小さくできる
GIF 動画化された画像を表示するために使われる
SVG シンプルな画像やロゴに適しており、スケーリングが容易

次に実際の画像サイズをリサイズする事で容量を削減し画像最適化を進める方法や、
画像のファイル容量を圧縮する事でディスク容量の削減を目指す事も画像最適化の方法の一つです。
WordPressで画像のリサイズをする際は、専用のプラグインを活用すると簡単にできます。
また、画像の圧縮はツールやオンラインサービスを使うと簡単にできるのでお試しください。

サーバーの容量は?

少し話が脱線しますが、webサイトを正常に表示させるにはサーバーの容量も関係してきます。
サーバーの容量は「web領域」と「メール領域」に分けることができます。「web領域」にはテキストや画像、htmlファイルなどのデータが保存される部分ですが、このweb領域に余裕がないとウェブサイトが正常に表示できない状況に陥ります。
テキストに比べデータ容量の多い画像や動画を多く掲載するホームページを運営したいという場合には、容量に余裕のあるプランを選択しましょう。

世界一ページサイズが大きいサイト?

世界一ページサイズが大きいサイトとして検索したところ「The World’s Highest Website」というサイトが見つかりました。
このウェブサイトはCSSの実験として作成されており、その高さは驚くべき18.94キロメートル(約11.77マイル)に達しているようです!
面白いですね!

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基礎SEO対策後、目安に容量調整を

多くのサイトは、ページサイズが15MBを超えるコンテンツ内容になることはめったになさそうですが、例えばECサイトのカタログ一覧ページなどで、サムネイル用縮小画像を別途作らずに大サイズ画像を使いまわしていると、場合によっては15MBを超えてしまうことがありえます。
しかし、画像や動画は15MBには含まれないので安心してください。
そうなるとほとんどの場合15MBを意識する必要はないと思いますが、1つのウェブページの容量は15MBを目安として覚えておくとよいでしょう。

もちろん、Googleがクロールできる15MB以内にしても、それだけで検索順位が上がるわけではありません。
検索順位を上げるには、Googleも言及する コンテンツ と被リンク対策 が必要です。
サイト運営者は、この2つの基礎SEO対策を済ませ、その後にwebページのコンテンツ容量調整などに手を付けるようにしましょう。

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