[2016/08/17] (最終更新日 2022/05/09)
SEO1位のための「h1」タグ設定ガイド
ビジネスサイトの検索順位を上げるSEO対策に取り組む際、大きな役割を果たすのが、h1タグ(大見出しタグ)です。
h1タグは、あなたのサイトの内容(コンテンツ)を、検索エンジンに対しても、検索でやってきた訪問ユーザーに対しても、正しく適切に伝える役目を持っています。サイトの検索順位を効率よく上げたいとき、こうしたh1タグが持っている価値をうまく利用することができます。
Google公式ブログにあるように、h1タグは用途に応じて適切に使用する必要があります。本記事で、Googleガイドラインを考慮した、SEO対策に最も効果的なh1タグの活用方法を説明します。
hタグ(見出しタグ)とは
h1タグ等のhタグ(見出しタグ)は、あなたのWebページを訪問ユーザーもしくは検索エンジンにとって理解しやすくなるよう、本文内(bodyタグ内)に設定する見出しタグです。
簡単に説明するなら、hタグの役目は次のようなものです。
- Google(検索エンジン)に「ここは要点をまとめた見出しだよ」と伝える
- サイトを訪問したユーザーに見出しを伝える
h1タグは合計6種類あるhタグの「最上級」である
hタグには、その見出しの重要さを区別するため、「h1」から「h6」までの六種類が用意されています。
この中では、数字が小さいほど重要な見出しということになります。そのため、数字が最も小さいh1タグは、見出しタグの中でも一番重要な大見出しを表現するタグとなります。
hタグとGoogle
Google(検索エンジン)にとってhタグは、あなたのサイトのコンテンツを理解するための手助けとなります。
hタグにくくられたテキストは、見出しとして本文と区別されます。またGoogleは、h1, h2, h3, h4, h5, h6の順で、見出しの重要さを区別します。そのため基本的には、より数字の小さい見出しタグにくくられたテキストの方が、そのWebページにとって重要な内容だ、とGoogleに受け取られます。
hタグと訪問ユーザー
実際にブラウザ上でサイトを目にする訪問ユーザー(サイトを閲覧している人)にとってのhタグは、大見出しから小見出しまで、cssで装飾やフォントサイズを変更していない限り、それぞれのフォントサイズで表示されます。
hタグの基本的な記述方法
hタグは「h1 → h2 → h3 → …h6」というように、数字どおりの順番でHTMLへ記述することで、最も効果的にGoogleに対して内容を伝えることができます。
…
hタグとWEBデザインの注意点
「h2のフォントサイズがちょうどいいから、ここにはh2タグを使おう」
というように、文字サイズ変更や装飾を重視する為だけにhタグを選ぶのは避けましょう。
Webデザイン上の問題で、その場所に適切なhタグのフォントサイズなどを変更したい場合は、CSSによる変更で対応します。
確認しよう – h1タグの重要性
hタグの中でも最も重要な役割を持つのが、h1タグです。
次は、h1タグの重要性を確認してみましょう。
h1タグの直接的な効果は薄い?
h1タグは、SEO対策上、とても重要なタグです。
しかし、ときに「h1はSEO対策上の意味は薄い」と説明されることがあります。これはなぜなのでしょうか?
これは、以前h1を乱用したスパム行為が流行し、Googleがh1タグに対する評価を以前より下げたことがあるためです。その時確かに、直接的なh1のSEO効果は下がったと言われています。
h1タグは他のSEO対策の効果を出やすくする「足がかり」である
しかし上述のとおり、Googleは、h1の内容を見て、あなたのWEBページを適切に理解しようとします。
つまり、適切なh1(=キーワードを含み、簡潔なページ要約になっているh1)は、あなたのWEBページの「他のSEO対策」の効果をより出やすくしてくれる、と言えます。
言うなればh1タグは、SEO対策の足がかりとなる、間接的ながら重要なSEO効果があるのです。
Googleはh1の適切な仕様を呼びかけている
冒頭に述べたとおり、Googleも公式ブログ記事でh1タグの重要性に触れ、積極的に活用するようにと推奨しています。
また、このGoogle記事では、全Google登録サイトのうち19%(記事掲載当時)は「見出しタグ(の使い方)に改善の余地がある」サイトだ、と言っています。
この状況に対しGoogleは「見かけ上の理由でhタグを使うのではなくて、適切な記述方法で使うように」と呼びかけています。
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SEO対策のためのh1記述方法
では、最もSEO対策に効果的なh1タグの記述の仕方を、具体的に解説します。
「キーワード」を含み、内容に合った「簡潔な文」を
h1タグの効果的な記述方法は、そのWEBページ本文の内容に合った見出しを、SEO対策キーワードを含め簡潔にわかりやすく記述します。
h1タグにSEO対策キーワードを含む事で検索エンジンや検索ユーザーにページの内容をわかりやすく伝える事ができ、その対策キーワードのGoogle検索結果に、ページを掲載させることができるようになります。
h1タグの「間接的なSEO効果」を理解する
h1にキーワードを入れると、titleタグやmeta description、あるいは本文など、WEBページの他の箇所に記述したキーワードも、適切にGoogleに伝わるようになります。
h1内に、キーワードは一回出てくれば十分です。
むやみにキーワードを何度も入れると、不自然な文章になって逆にGoogleからの評価が下がることもあります。
なお、h1タグでくくる文字数には特に制限はありませんが、読みやすさも考慮して、50文字程度までがよいと言われることが多くなっています。
h1タグの中はテキスト?画像?
画像(img)にh1タグを使用している例を見たことがあるのではないでしょうか。これもSEO対策の観点から言えば特に問題はありません。
ただし、imgタグ内のalt属性に、やはり適切な文言を入れておく必要があります。
Googleエンジン、またはGoogleクローラーは、日々目覚ましい進化を遂げていますが、SEO対策の際は、画像を読み取ることまでは期待しないほうがいいでしょう。
例えばimgの画像に「チーズケーキ」という文字が描いてあっても、alt属性に何も書いていなかったら、Googleはh1を「カラ」と認識する(=チーズケーキとGoogle検索しても、そのページはひっかからない)、と考えておいたほうがいいでしょう。
SEO対策の基本は、あくまで文字や言葉で行う、と考えておくことをおすすめします。
h1タグの使用回数は「1ページに1回だけ」?
おそらく、多くの方が「h1タグは、1ページに1回だけ使う」と覚えているのではないでしょうか。しかしGoogleは、公式声明として
「一つのページに何個あっても問題はない」
と言っています。
そのため現在は「h1タグは1ページに一つ」といった厳密な制限はない、とされています。
ただし、h1タグが複数あると、それだけ、キーワードの「重み」が薄まる、とも言われています。そのため、h1の使用回数は、通常1ページに1回、多くても2回程度にしておくのがよいでしょう。
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h1とSEO対策
h1の価値とノウハウを解説してきましたが、これはSEO対策のうちの「内部対策」というジャンルの一部でしかないことも理解しておきましょう。
SEO対策における、h1タグのカバー範囲
SEO対策は、下記の3つを揃えて初めてSEO対策が始まります。
1. 内部対策(h1含むタグの書き方など)
2. コンテンツ掲載(検索ユーザーが求める内容の文章を載せるWEBライティング)
3. 外部対策(被リンク対策をする)
本記事に記したh1タグのノウハウは、1. 内部対策 の手法の一つとなります。
h1や内部対策だけで済ませないよう注意
とくに、WEBデザインのスキルを持つ方によくありがちなのが、1.内部対策と2.コンテンツ対策(WEBライティング) のみ行って、3.外部対策(被リンク対策) を後回しにするケースです。
Googleは公式に「被リンクがないと順位を上げるのは困難」と明言しており、被リンク対策なしで他の対策だけを済ませていても、順位は思うように上がらず、せっかく費やした時間もムダになってしまうため、注意しましょう。
常に「基本の対策」は忘れないようにしよう
h1タグなどの内部対策を行ったら、順位を上げるのに必要な他の2つの対策(=コンテンツ対策、被リンク対策)が揃っているかすぐに確認しましょう。
コンテンツ対策については、あなたの狙った検索ワードの評価コンテンツさえわかれば、あとは自分で対策できます。また被リンク対策は、その検索ワードで必要な本数を獲得できていれば、じゅうぶん順位上昇の基盤が整ったことになります。
h1タグをはじめとするどんな内部対策も、結局は検索エンジン対策のために行うものであり、それにおいて最も重要なのはコンテンツ対策と被リンク対策であることを忘れないようにしましょう。それを意識した上でh1タグの最適化を行えば、より効率よく検索順位を上昇させられます。
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