[2016/09/10] (最終更新日 2021/06/15)
最大手のトルコTV局サイトにペナルティ、Google検索から消える
トルコの最大手であるテレビ局の公式サイトが、Googleトルコによるペナルティを発動され、Googleの順位評価が大きく下落させられる、という事態が発生しました。
このサイトは、トルコでは最大のメディアサイトであるといい、ペナルティを発動された原因も含め、大きな注目が集まっています。
目次
トルコ最大手サイトに「ペナルティ」
このニュースを最初に報じたのは、トルコはイスタンブールのSEOディレクター、イェース・テイカー氏です。彼のTwitterへの投稿はこちらです。
速報です。
トルコ最大メディアサイトのひとつ Acunn.com が、Googleペナルティを受けました。
元のツイートはこちらです。
@rustybrick Breaking news. One of the biggest media website @Acuncom has been banned from Google Turkey. pic.twitter.com/xdzANSr2kz
— ilyas teker (@ilyasteker) 2016年9月5日
大手メディア局のサイトがGoogleペナルティを受ける例は極めて稀であり、このイェース氏の報告に端を発するAcunn.comの事例は、彼の地ならびに欧米のSEO界隈でニュースとなりました。
インデックス削除は回避も大きく順位下落
本日9月7日時点で、筆者が実際に状況を確認すると、確かにサイト名 “Acunn.com”では、本サイトが表示されません。ただ、ドメイン名 “www.acunn.com” で検索すると本サイトが無事1位に出るため、著しくGoogle順位評価が下がったものの、検索インデックスからの削除は免れたようです。(下図参照)
テレビ曲シェア上位、ニュース性大きく
また、サイトwww.acunn.comもブラウズしてみましたが、(トルコ語が読めないため)Google翻訳で内容を想像するに、民放エンタメTV局の旗手、といったコンテンツが多いメディアサイトのように感じました。
トルコのテレビ局シェアについてWikiを参照すると、Acunnはシェアが拮抗する上位7位に入っています。
日本で言うと、例えば日テレとかテレ朝とかの公式サイトがGoogleペナルティを受けた、くらいのニュース性とも考えられます。
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原因は「Google機能の乱用」?
さて、肝心のペナルティの原因ですが、米の著名SEOジャーナリストであるバリー・シュワルツは、やはりトルコ語の情報ソースを(Google翻訳で無理やり)調べたうえで、下記のようにコメントしています。
ペナルティの理由だが、トルコ語を英語に翻訳して色々見ていたうえでは、どうやらGoogle NewsやGoogleビデオサーチを乱用してスパム判定を受けたようだ。(トルコ語がわからないので)確かではないけれど。
テクニカルSEOが裏目に出たケース?
こうした大手サイトが「低品質なコンテンツ」やら「相互リンク集」やらの基本的なスパムを行うことは考えられず、少々複雑な対策が原因ではないかというバリーの見立ては、非常にもっともらしいものに思われます。
そして、原因は「Google Newsやビデオリサーチの乱用」とありますが、Acunn.com側はこれをあくまで「テクニカルなSEO施策」として行っていた可能性もあります。
筆者の想像としては、そのテクニカルSEOが(運悪くというか)Googleガイドラインにひっかかってしまった、という話では、と思われます。というのも、テクニカルなSEO対策が裏目に出るケースは、わりと頻繁に目にするものだからです。
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何よりも基礎のSEO対策を優先しよう
このように、功罪相半ばするテクニカルSEOですが、いずれにせよ、適切な対策さえ行えば、ペナルティが解けるか、もしくはまたSEO評価を高めるかして、Acunn.comは以前の検索順位に戻るだろうと思います。
とはいえ、Twitterで報告された9月5日から本稿執筆時点の9月7日まで、すでに平日3日が過ぎていますが、Acunn.comのペナルティは解けていません。やはり一度ペナルティになると対応は少々面倒と言わざるを得ないでしょう。
一方、Googleが勧める基礎的なSEO対策二つを整えると、順位上昇、変動時の悪影響回避、ペナルティ回避といった導入効果があります。テクニカルSEOを一概に否定はできませんが、オンライン集客ではまず、基礎のSEO対策を整えるのを最優先すべきでしょう。
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