[2016/09/30] (最終更新日 2021/06/21)
ついに変動極大化も、中身は「ペンギン回復」?/Googleコメント
ペンギン4.0の展開から1週間、9月28日よりランキング変動が極大化し、近年まれに見るきわめて大きな順位変動が確認されています。
これについてGoogleは、変動の原因に関連付けられるコメントを発しました。その内容は「前回のペンギンアップデート(3.0)からの回復」が数日内に完了する、というものでした。
果たして、現在起きている極めて大きな変動の「中身」は何なのでしょうか?
目次
変動が極大化、29日に
ペンギンアップデート4.0の展開がアナウンスされてから、ちょうど1週間が経ちました。Googleランキングの変動は長く極大化していなかったものの、先ごろ突然大きな変動が始まり、昨日29日には、瞬間変動値17.3位の極めて大きな変動幅まで達しました。
変動が極大値となったのは、9月28日から29日にかけてです。
ペンギン4.0アナウンスのあった先週23日から数日間は、6~8位程度の小中規模なランキング変動しか起きていませんでした。しかし9月28日、突然14位を超えるランキング変動が検知され、明けた29日には、17位を超える極めて大きな変動幅に達しました。
こちらは、29日にGoogle順位変動計測namaz.jpが自動投稿した、ランキング変動アラートです。
2016年9月29日 16時現在のGoogle順位変動幅は【17.3位】、大きく変動しているようです。https://t.co/QEgZK2Kkj4
— namaz.jp G順位変動計測 (@namazjp) 2016年9月29日
これにより、namaz.jpでは、じつに一年半ぶりとなる極めて大きなランキング変動を観測したことになります。
大変動発生も間欠的である可能性あり
とはいえ、明けた本日30日、ランキング変動は再び7~8位の中規模変動へと縮小傾向にあります。下記は、本日9月30日10時現在のnamaz.jp計測データです。
このまま沈静化するかどうかは定かではありませんが、今回の大規模変動は、少なくとも、長期間にわたり途切れることのない大変動が続くものではなく、拡大と縮小を不規則に繰り返す間欠的なもののようです。
※15時更新:変動幅また拡大
本記事執筆中の30日15時、ふたたびnamaz.jpがきわめて大きな変動を検知しました。
ただし今のところ、当社管理サイトでは、大幅な順位下落などの情報はありません。
前回のペンギンから回復、数日の間に完了?
この大変動の「中身」については、大変動拡大からまもなく、Googleから関連のありそうな発言が出ています。それは「前回のペンギンアップデートからの回復」が数日の間に完了する」というものでした。
前回のペンギンとは、2014年10月の通称「ペンギン3.0」のことです。このアップデートで順位下落していたサイトが、今回のペンギン4.0展開によって再評価される、といい、現在起きているGoogleランキングの大幅な変動が、このことが関係している可能性があるのです。
Google「ペンギン3.0の回復完了へ」
Twitterを通してこの発言を行ったのは、Google公式スポークスパーソンであるゲイリー・イリェーシュです。
ゲイリー・イリェーシュ:
我々の予定通りに(二年前のペンギンアップデート3.0の順位回復が)行われているところです。もう数日でその部分の展開は全部完了するでしょう。
@atmoore81 it's happening as we speak. or tweet. it will take a few more days to finish that part
— Gary Illyes (@methode) 2016年9月28日、翻訳は筆者
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上昇サイトと下降サイトの割合は
この「ペンギン3.0回復」の実施の対象となるサイトは、おそらく二年前に大幅な順位下落があったサイトと考えられます。それからSEO評価を高めるような対策を行なっていた場合は、この4.0展開とともに、順位が元に戻る、あるいはその付近まで順位上昇し直す可能性があります。
しかし注意したいのは、この「ペンギン3.0回復」によって順位上昇するサイトの数はむしろ少なく、それよりも、回復サイトに押されてわずかに順位下落するサイトの方が、はるかに多い可能性がある、という点です。これは、次のイメージ図を見れば分かりやすいかと思います。
Googleのコメントから考えると、現在世界中で発生している大変動の「中身」は、こうした状況となっている可能性が大いにあります。
近年まれな大変動、しかし以前よりは…
namaz.jpでここまでの大変動が計測されたのは近年まれであり、多くのサイト管理者が対応に悩んでいる可能性もあります。しかし、下の図を見るように、以前発生していた極めて大きな変動に比べると、規模は決して未曾有のものではありません。
この2年ほどで最も大きな変動は2014年8月頃の大変動で、瞬間変動値の最大値は22位と極めて大きなものでした。それに比べ、昨日の平均変動地は上図のとおり12位となっています。
ランキング変動が極めて大きいことは確かながら、状況を冷静にとらえると、「とんでもなく異常な」事態に陥っているサイトは、世界中を総合しても、けして多くはないのではないかと考えられます。順位が落ちていても、まずは自サイトがどれだけ順位下落したのかを確認し、また上位サイトにはどんな対策傾向があるかを確かめましょう。安易に対策内容を変えることなく、基本的に「対策を強化していく」ことは忘れないようにして下さい。
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