[2017/03/23] (最終更新日 2021/06/21)
フレッドアップデートで順位が落ちたら/今すぐできる対応策
先日のアルゴリズム更新、通称「フレッドアップデート」は、世界中のGoogle検索で大規模な順位変動をもたらしました。
変動は沈静化しつつありますが、その一方で「際立った原因がないのに順位が動いていた」サイトも多く、今後のSEOへの影響を不安がる方もいるようです。
フレッドアップデートは、それほど正体不明でおそろしいものなのでしょうか?
このアップデートにより、SEO対策はどう変わるのでしょうか?
いますぐできる対応策を説明します。
目次
フレッドアップデート「不安」なワケ
フレッドアップデートは、大きく二つの「中身」に分かれる、と考えられます。
すなわち、次の2つです。
- 大量コンテンツ+過度な広告を掲載したサイトに対するアップデート
- その他たくさんの微調整をひとまとめにしたアップデート
このうち、1の「大量コンテンツや過度な広告」はともかく、2の「たくさんの微調整をひとまとめ」という部分を、不安に感じる方が一定数いるようです。
ここに不安を抱く人がいるのは、なぜなのでしょうか?
実は珍しくない「よくわからない微調整」
その理由は、おそらく「内容がよくわからないから」でしょう。
不安がっている人の中には「Googleが、わたしたちには秘密で何かコワイことをしているのでは・・・」と想像を働かせる人すらいるようです。
しかし、そこまで不安がる必要はないのです。
なぜなら「たくさんの微調整をひとまとめにしたアップデート」は、別に珍しくなく、むしろほぼ毎日といってもいいほど日常的に行われているものだからです。
「微調整」の内容が明かされない理由
現在のGoogleは、常日頃から頻繁にアルゴリズムを「微調整」しています。
フレッドアップデートが起こる前にも頻繁に行われていたはずだし、これからも頻繁に行われるはずです。
これは、Googleスタッフの数々の発言からも、明らかです。
その頻度は、ときには数日おきのこともあれば、毎日のこともあるでしょう。
あるいは、今回のように、一度にまとめて行われることも珍しくないようです。
そう、別にGoogleは、今回に限って特別なことをしたわけではないのです。
おそらく、いつもと同じような、サービス品質改善が目的の「微調整」を行なっただけなのです。
内容をわざわざアナウンスしないのは、本当に「微調整」だから
「微調整」が別段特別なものではなかったことは、Googleが特別なアナウンスを「出していない」ことからも明らかです。
Googleは、SEOへの影響が大きいアップデートをしたら、必ず公式アナウンスを出します。しかし今回はありませんでした。本当に「微調整」程度だったから、いちいちアナウンスをしようと考えなかったのでしょう。
つまり、別に「本当は何か大きなコワイことをしたけど、ユーザーには秘密にしている」とか、そういう状況では全然ないのです。
「微調整」なのに影響が大きかったのはなぜ?
ただ、何億~何兆という数のURLを扱うGoogleにおいては、アルゴリズムを「ちょっといじる」だけでも、大きな影響が出ることがあります。今回の変動も、そうしたパターンだったと言えるでしょう。
つまり、言うなれば「中身としては大した調整はしてないんだけど、影響がけっこう大きく出ちゃった」というのが真相と考えられます。
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フレッドアップデートで順位が落ちたら
さて、こういう「微調整」アップデートで順位が落ちた場合、対応策はシンプルです。
「普通にSEO対策をもっと強化」すればよいのです。
普通のSEO対策とは、つまり「コンテンツとリンクの強化」のことです。
アップデートがあっても変わらない「大原則」
大原則として、Googleは、コンテンツとリンクの二つを評価して、検索順位を決めます。
どんなアップデートがあっても、この大原則は変わりません。コンテンツとリンクが勝っているサイトが、より高い順位に表示されるのです。
逆に言うと、サイトの順位が下がるのは、ほかに特別な理由がないかぎり、コンテンツとリンクが他のサイトに負けているから、なのです。
「順位が落ちた!」のメカニズムを知る
ところで、サイトの順位下落は、必ずしも「自分のせい」で起きるわけではありません。他のサイトの変化によって起きることも多くあります。
たとえば今日、他のサイトが豊富なコンテンツを掲載したりリンクを増やしたりすれば、明日にはそちらの順位が上がり、その分あなたのサイトの順位が下がることもあります。
試しに、自分より上位のサイトを訪問して、コンテンツを見てみましょう。おそらく、より役に立ちそうなコンテンツや、人気のありそうなコンテンツが載っているはずです。
あるいは、あなたのサイトと上位サイトのコンテンツが大して変わらないこともあるでしょう。その場合は、上位サイトのほうが、リンクで勝っているはずです。
コンテンツとリンクの両方で勝つ
コンテンツで負けているなら、上位サイトと同じコンテンツをもっと多く載せるとか、上位サイトに載っていない有益なコンテンツをあなたのサイトに載せることで、対策できます。
あるいは被リンクで負けているなら、あなたのサイトのリンク対策を強化します。
もちろん理想は、コンテンツもリンクも両方、対策を強化することです。
ほとんどの上位サイトは、この両方がバランスよく対策されています。
現在のGoogleは偏ったサイトを評価しない
以前のGoogleは、アルゴリズムが未成熟だったので、偏ったサイトが上位掲載されることがよくありました。
例えば、リンクだけ多くてコンテンツが全然ないとか、大量の低品質コンテンツを持っているとか、そういう偏った対策をしているサイトが上位掲載されるケースが、今よりもずっと多く見られました。
しかし今では、そうした偏ったサイトは、ほとんど上位表示できなくなっています。これは、Googleアルゴリズムがアップデートを繰り返し、進化してきたからです。
「微調整」の末生まれた、バランスのよい検索アルゴリズム
今ではようやく、よいコンテンツと一定数以上のリンク、この2点がバランスよく勝っているサイトだけを上位表示するようになっています。
このような「バランスのよい」アルゴリズムになったのは、今回のフレッドアップデートで行われたような「微調整」を無数に積み重ねてきたからです。
Google評価が負けていれば順位はいずれ落ちる
今回のフレッドアップデートで順位が動いたサイトの中には、「過度な広告掲載もしていない、低品質なコンテンツの大量生産もしていない、なのに順位が大きく落ちた・・・」というサイトも多いはずです。
しかしそういうサイトは、コンテンツとリンクのどちらか、あるいは両方で、もともと他のサイトに負けていた可能性があります。
そういうサイトは、仮に今回のフレッドアップデートで順位が落ちなかったとしても、結局そのうちに、しかるべき順位までじょじょに下落していったのではないかと思われます。
こうしたサイトに最も必要なのは、他のサイトに勝つための、SEO対策の強化です。
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フレッドアップデート「特別視」は不要
ここまで、フレッドアップデートの中身、とくに「たくさんの微調整をひとまとめにしたアルゴリズムアップデート」について、説明しました。
ここまで読めば、この「たくさんの微調整」が特別なものではなく、なにか不気味な秘密を隠したものでもない、言葉通りの「微調整」でしかない、とおわかりいただけたのではないかと思います。
きっかけがアルゴリズムの「微調整」であり、特別なアップデートでない以上、特別な対応も必要ありません。
まずは、コンテンツが足りなければコンテンツを、リンクが足りなければリンクを、それぞれ対策強化してみましょう。
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