[2017/04/10] (最終更新日 2021/06/28)
「ホントかウソか」情報判定/Googleのファクトチェック機能、世界一斉公開
2017年4月7日、Googleが、「ファクトチェック」と呼ばれる機能を、全世界で一斉公開しました。
これによりGoogle検索結果では、なんと「ウソ」「本当」というラベルが表示されます。
ウソの情報やニュースをわざと載せている悪質なサイトであれば、このニュースに戦々恐々としていそうですが、その他の普通のサイトには、どういう影響があるのでしょうか?
目次
ファクトチェック機能ってなに?
Googleが今回リリースした「ファクトチェック」とは、検索結果に載ったページの情報が「本当かウソか」をラベルで表示する機能です。
説明するよりも、実際の画像を見ると、わかりやすいと思います。
そのページの情報が本当なら「本当」と、ウソなら「ウソ」と、あるいはだいたいホントなら「大体ホント」と、それぞれラベルが付いていますね。
ファクトチェックのラベルと順位の関係
このニュースで真っ先に気なるのが、検索順位への影響です。
しかし、筆者が調べた限りでは、「ホント」ラベルのついていれば順位が上がるわけではなく、また「ウソ」ラベルがついているのに順位が高い、というものもありました。
したがって、ラベルの内容と順位はおそらく全く関係がないでしょう。
加えて、ラベルが「あるかどうか」も、順位とは関係なさそうです。
そもそも、ファクトチェックラベルがついたページは相当少なく、見つけるのもなかなかの骨でした。
日本への影響は
さて、Googleの4/7付発表によれば、ファクトチェック機能は、すでに全世界に公開されているようです。
とはいえ、どうやら英語で検索した場合でないと、ラベルが表示されるケースはほぼ見つからないようです。
日本でも、機能自体は公開されており、英語で検索するといくつかラベルが見つかります。
しかし、日本語での検索だと、ファクトチェックラベルはどこにも出てきませんでした。
念のため、他にも色々調べてみましたが、正しそうな情報にも正しくなさそうな情報にも、何もラベルはついていません。
つまり、日本だと「表示する機能はある、けど表示するモノがない」という状況のようです。
Yahoo!は?
ちなみに、Googleを検索エンジンとして採用している、Yahoo!JAPANではどうでしょうか?
こちらは、ファクトチェック機能の搭載自体も、まだ行われていないようでした。
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その他考えられるSEO対策への影響
とりあえず順位には関係ない、とわかりましたが、もう一つ心配なのが「どうやってラベルを付けているのか」という点です。
自分はウソを書いたつもりがなくても、Googleに勝手に「あなたのページはウソです」などとラベル付けされてしまったら、いくら順位が高くても、サイトに来るお客さんは誰もいなくなってしまいそうですよね。
しかし、そんな心配はとりあえずなさそうです。
というのも、ファクトチェックラベルは、自分で表示しようとしないと表示されないもののようだからです。
ラベルが出るのは(おそらく)ほんの一部
例えば、あなたがブログを書いて、Googleがそれを「嘘だ!」と判定してラベルを出す、といったものではないのです。
大づかみに言うと、「ウソラベルを出したいサイト」や「ホントラベルを出したいサイト」が、様々な条件をクリアした上で意図的にそれらを出せるようにしたのが、このファクトチェック機能の概要のようです。
なお、ラベルを使うには、かなり厳しい条件をクリアする必要があります。
勝手にラベルがつくわけでは(たぶん)ない
つまり、おそらくほとんどの一般的な会社や事業のサイトにとって、このラベルは関係がないもののようです。
※「おそらく」と付けているのは、まだ情報が少なくてイマイチ詳細が見えないためです。新しい情報があれば掲載します。
だから、あなたのページに勝手に「このページはウソのページ」とラベルが出ることも、(おそらく)ないでしょう。
普通のサイトは関係なさそう、でもこれからは…
とりあえず現時点では、あなたのサイトが「普通の」サイトである限り、ファクトチェックラベルは気にしなくて良さそうです。
ただ、このファクトチェック機能の公開は、これからGoogleが「検索結果の質をもっと上げるぞ!」という、決意表明のようにも思われるところがあります。
Googleの「決意表明」?
昨今、ウソのニュースサイト(「フェイクニュース」とも呼ばれています)が、世界的な問題になっています。日本でも昨年、大手サイトがウソの医療情報をたくさん載せているとして、大きな問題となりました。
そうした事態を、これからなんとか改善していきますよ、という決意表明として、今回のファクトチェック機能が大々的に全世界リリースされたようにも感じるのです。
実際、日経新聞など非ITメディアでも、このニュースは取沙汰されています。
ウソサイトが減る=ちゃんとSEOするサイトは上がる
遅かれ早かれ、Google検索結果では、ウソの情報を載せるサイトが次第に減っていくだろうと思います。
そうしてウソ情報サイトが減ると、しっかりSEO対策をしているサイトは順位はさらに上がり、そうでないサイトは順位がさらに下がる、という状況になるでしょう。
というのも、余計なウソ情報に混乱させられることがなくなれば、Googleはより純粋に、重要なポイント(コンテンツとリンク)だけを評価して、順位を決められるようになるからです。
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