[2017/04/14] (最終更新日 2022/05/10)
h1タグ「何回でも使っていい」とGoogle発言、これほんと?
SEOで重要な役割を担う「h1タグ」を、ひとつのページの中で「何度でも、好きなだけ使うといい」と、Googleが発言しました。
h1タグはもともと、ひとつのページにつき1回しか使ってはいけない、という「しきたり」が、SEO対策では常識とされていました。それなのに、Googleはなぜこのようなことを言っているのでしょうか?
目次
重要ゆえに「しきたり」も多いh1タグ
様々な見出しタグのなかでも、最も順位評価に影響があるのが「h1タグ」とされます。
そのため、とくにSEOするWEBページでは、様々な「しきたり」にしたがって、慎重にh1タグを扱おう、というのが常識でした。例えば次のようなものです。
- キーワードを必ず入れる
- titleタグと同じ内容を入れる
- 1ページにつき1回しか使ってはいけない
- 文字数はxx文字以内に収める…
Google「h1何度使ってもいい」?
しかし2017年4月12日、Googleからこんなアドバイスが発表されました。
(1つのページ内に、h1タグを)何度でも好きなだけ使ってかまいません。
参照:Googleストラテジスト ジョン・ミューラー氏のツイッターより、翻訳は筆者
h1タグは「1ページに1回じゃなくてもかまわないよ」と、Google自身が発言しています。
また、2021年12月にもジョン・ミューラー氏は「h1タグを何度でも使用してかまわない」と発言しています。
Does Google recommend using one H1 heading? No.
Publishers are free to use as many H1 headings as they want.
“You can use H1 tags as often as you want on a page. There’s no limit, neither upper or lower bound.
Your site is going to rank perfectly fine with no H1 tags or with five H1 tags.”
進化したGoogleは細かいことに拘らない
実は、今のGoogleは、昔ほどHTMLタグを重要視しなくなっているのです。
その理由で最も大きいのは、Googleが以前よりもずっとずっと賢くなったことにあります。
「昔は専門技術だった」SEOとGoogleの進化
数年以上前は、ある程度の知識がある人しか、上手くSEOができませんでした。
自分のページがどんなページで、コンテンツのポイントになるのはどこなのか、Googleに正しく伝えるために、Googleが指定したHTMLタグを使って、専門的な決まりの通りにページを記述する必要があったのです。
しかし、現在のGoogleは、大幅に「万人向け」に進化しました。
Googleの昔と今を比較するなら、次のイメージ図がわかりやすいでしょう。
昔のGoogleがロボット的、もしくはプログラム解読的な方法であなたのページを読んでいたとするなら、今のGoogleは、そうした細かいプログラム的なHTMLタグの用法にはこだわらず、むしろ人間と同じように、あなたのページの意味を理解して読んでいる、と考えるとよいでしょう。
だから、SEOをする私達も、Google向けに特別なことを考える必要はほとんどなく、人間に読んでもらうつもりでページを作ればよくなったのです。
つまり、必ずしもHTMLタグの「しきたり」を守る必要はなくなってきたのです。
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h1タグ、用法こだわらなくていい
h1タグは大見出しという意味合いで用いられる事から「1ページに1回だけ使用。複数の使用は控える」という昔の常識も、今は必ずしも厳守する必要のないSEOのしきたりの1つと言えます。
今のGoogleは、h1が1つだけ記述され、その中に重要なキーワードが書いてあるからといって、そのh1ひとつだけを評価して順位を決めたりはしていないはずです。
h1が複数あってもコンテンツの内容が検索エンジンや検索ユーザーに伝わればよいのです。
古い「しきたり」に惑わされないで
実はGoogleは、以前からも「h1は複数使用してもかまわないよ」と言葉を変えつつ言っています。
こうして、ときおりGoogleが発言を繰り返すのは、かつてとはSEOの方法や効果が全く変わってしまっているにもかかわらず、一部では未だに「しきたり」として残っていることを、懸念しているためでしょう。
かつてのような細かいSEO対策のお作法が、いまではあまり効果がなくなっています。
つまり、順位を上げるつもりでいくら細かいSEO対策を積み上げても、結局順位は動かない、ということです。
順位が上がる対策をする、関係ない対策はしない
今のGoogleは、あなたのページに何が書いてあるか(=コンテンツの中身)を読み取り、さらに、あなたのページを支持する人がいるか(=被リンクの本数)を評価して、順位を決めています。
h1タグを無理に複数用いる必要もないですが、h1タグに重要なキーワードが含まれている事によりページの内容が伝わりやすくなります。
よって、検索順位を上げたいときはコンテンツの中身を伝える事を重点的に対策するべきであり、その他の細かい部分には、それほど必要以上にこだわるべきではありません。
SEO対策の大半「すでに済んでいる」ケースも多い
多くのホームページでは、すでに十分なコンテンツがあるのに、リンクがない事で順位が上がらないのに気付けず、あまり効果のない細かい対策を積み上げて「なぜ上がらないのだろう・・・」と悩んでいるケースが見られます。
リンク対策も含めたSEO対策を検討するならSEO Packを使ってみましょう。付属のSEOツールで内部対策もコンテンツ対策も、効果のあるSEOが簡単に着手しやすくなり対策が進むはずです。
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