楽天で2000万円売った店長が、けっきょく自社サイト販売(SEO)のみに絞った話

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[2017/04/25] (最終更新日 2022/05/27)

楽天で2000万円売った店長が、けっきょく自社サイト販売(SEO)のみに絞った話

インターネットでサイトに集客したい時にまず考えるのが、自社サイトの運用と、楽天などショッピングモールへの出店です。

さて、わたしは以前、月商2000万円を売る楽天店舗の店長を務めていました。

しかしその後は、自社ECサイトのみで販売を行っており、楽天への出店は考えなくなりました。その理由と、それぞれの長所・短所を、この記事で説明します。楽天で2000万円売った店長が、けっきょく自社サイト販売(SEO)のみに絞った話

わたしはこうして楽天で2000万売った

わたしは以前、ある企業で、インターネット販売事業を担当していました。

元々、自社サイトから売上は出ていたのですが、あるタイミングで、さらに楽天にも出店しようと考えました。その分の売上をさらに上積みしたかったのです。

出店申込や受注準備を済ませ、楽天モール内に広告を出すと、売上が伸びだし、最初の繁忙期には月商2000万円を超えることができました

楽天で2000万売るための販売戦略

月商を伸ばせた一番の要因は、人気商品に送料無料などの特典をうまく組み合わせたラインナップ展開、そして、繁忙期に合わせた大胆な広告出稿です。

当時楽天では、比較的知名度のある人気商品を、送料無料セットなどとし、うまくお客さんに気づいてもらえれば売上が伸びる傾向がありました。
更に、楽天の営業と交渉し、反応の良さそうな特集広告などに自社商品を載せてもらうことで、売上を大きく伸ばすことができました。

2000万売れたのに「もう楽天の出店はやめよう」と思った理由は?

楽天出店からまもなく2000万円の月商を達成できたのは、満足できる成果となりました。
しかしその後、別の事業の責任者を務めることになったわたしは、「次は、楽天への出店はやめておこう」と考えていました。

なぜなら、楽天での店舗運営には、けっこうな費用がかかるからです。

楽天には出店料やシステム利用料がかかる

楽天で店舗を運営するには、まず、出店料システム利用料がかかります。
楽天の公式なランニングコスト試算表を見ると、かんたんに具体的な金額がわかります。

この資料によれば、支払い額が最も低い「ライトプラン(※2022年現在ではライトプランは無くなっているようです。)」でも、出店料で39,800円、システム利用料などで51,055円、合計で毎月90,855円がかかる計算になります。

しかも、かかるお金はこれだけではありません。

楽天での売上増大には広告費が必須

楽天市場で売上を最大化するには、さらに、広告費を使う必要があります。

広告によって料金は様々ですが、数万円程度の広告だと効果は少なく、より料金の高い広告に出さないと、大きな売上はあげられません

なお、私の所属事業では、かきいれ時期で月数百万円の広告費を使うことも珍しくありませんでした。

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自社サイトに体力があってこその楽天出店

つまり、多額の店舗運営費と広告費によって、2000万円の売上を達成したのです。

もちろん、こうしたコストで売上は相殺され、利益は小さくなります。
とはいえ、元からあった自社サイト側の受注の仕組みを流用でき、また充当できる人員も比較的多かったため、さして負担を増やさずに、売上を上乗せできていました。

また、出店当初から大胆に費用を使えたのは、すでに事業が大きく、予算にも人員にも余裕があったからです。いわば、自社サイトに体力あってこその月商2000万、と言えます。

別の事業では楽天出店をしなかった理由

その後移動した事業は、比較的事業規模が小さく、元からあった自社サイト側の売上も少なかった為、月次数十万の楽天店舗運用費も、かんたんには用意できません。
しかも、少人数の組織だったため、楽天店舗の運営をさらに行えるほど、人手に余裕がありませんでした。

その為、こちらの事業の楽天出店は、やめておくことにしました。

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別事業では楽天出店が「必要なかった」

といっても、こちらの事業が上手くいっていなかったわけではありません。

むしろ、こちらの自社サイトでは、売上規模は小さくとも利益は十分に出ていました。なぜなら、少人数で無駄なく業務を回しており、また余計な広告費をかけなくてよかったからです。

自社サイト運営で一番良いのは、基礎的なSEO対策さえ行っておけば、安定してお客さんが来る点です。楽天のような高い広告費を使わなくても、お客さんの方からわたしたちのサイトを探して来てくれるのが、自社サイト運営の強みです。

言ってみれば、こちらの事業のほうでは、無理に楽天市場に出店する必要がなかった、とも言えます。

小規模なビジネスとSEO対策は相性がよい

私がのちに担当したような、比較的小規模なビジネスでは、自社サイトの検索エンジン対策、つまりSEOが強い味方になります。(今ではGoogle自身も、小規模なビジネスにおけるSEO対策を、様々なところで推奨しています)

こうした小規模サイトのSEOにまず必要なのは、うまく自分の商品を説明した文章をサイトに書くこと、そして他のサイトから自分のサイトへのリンクをつけること、の二つです。

商品説明の文章はあなたが自分で書けば済み、リンクは、信頼できて格安なSEOサービスを利用すれば、支援を受けられます。
(なお、よほど大きな事業でない限り、何十万円もするSEOサービスは必要ありません)

インターネットで売上を伸ばしたいなら

先日、中小企業庁が出した統計(2017年度版 小規模企業白書)によれば、小さな事業や会社がインターネット販売で売上を大きく伸ばす例は、いま急増しています。

あなたがインターネット販売を始める際、楽天モールを選ぶなら、広告資金や販売体制がじゅうぶん整っているか、確認しましょう。うまくいけば売上額が跳ね上がります。

また、自社サイトを持っているなら、必ずSEO対策新しいタブで開くを済ませておき、売上拡大に活用しましょう。余計なコストをかけずに、安定した集客と利益増が見込めるからです。

それぞれ、運営のコツや利益率は大きく異なりますが、うまく利用できれば、効率よく事業の売上を上げられるはずです。

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