[2015/10/06] (最終更新日 2022/09/01)
meta description(メタタグ)でSEO効果を倍増させる – 解説と対策手順
今では良く知られる通り、ページやサイトの概要を書き込む場所であるmeta descriptionタグに直接的な検索順位上昇効果はありません。
しかしこのタグは、正しく使えば他のSEO対策の効果を倍増させるほどの力を持っています。本稿では、メタタグのdescriptionを理解し、正しい記述でSEO対策効果を大きく伸ばす方法を解説します。
目次
概要 – meta descriptionとは?
メタタグの中でもmeta descriptionは、検索エンジンと検索ユーザーへ、ページの概要を伝えるためのタグです。
meta descriptionタグは、titleタグなどと同じように、html内の<head></head>タグの間に記述します。
するとGoogleは、そこに書かれたテキストの内容を読み取り、検索結果画面に表示するサイト概要文、もしくはページ概要文に利用します。
上図の赤枠部分が、meta descriptionに記述した内容から読み取られた部分です。この中に検索キーワードと同じ言葉が入っているときは、検索結果上で太字で強調表示されます。
順位上昇に対し、間接的に重要な役割を果たす
現在では、meta descriptionにキーワードを入れてもSEO効果はほとんどないと言われており、meta descriptionを軽視するウェブマスターも散見されます。
しかし、それでもメタタグのdescriptionは正しく記述する必要があるのです。なぜなら、meta descriptionは、他のSEO対策の効果を増幅させる力があり、場合によっては、SEO効果が倍程度になることすらあるためです。
meta descriptionは、直接的な順位上昇効果はないものの、間接的にたいへん重要なメタタグなのです。
理解 – meta descriptionの役割
meta descriptionが果たす基本的な役割は、まず、検索結果画面でのクリック率を上げる ことです。そして、これにより、他のSEO対策の効果を増幅することも可能になります。
検索結果上でクリック率が上がる仕組み
検索ユーザーは、検索結果の1位のサイトから順に「自分がほしい情報が載っていそうなページ」をクリックしていきます。その「ほしい情報が載っているか」を見分ける材料が、titleタグ、そしてmeta descriptionタグなのです。
極端な例で説明すると、たとえ検索順位が1位でも、meta description部分がキーワードや検索意図と全く関係なければ、クリックはされません。一方、メタタグ部分がキーワードを含んでいて、かつ「ほしい情報が載っていそう」なら、より多くクリックされ、クリック率が上がるのです。
メタタグ改善でアクセス増の好循環を生む
適切なmeta descriptionは検索結果でのクリック率を上げる、と言っても、人によっては(特にSEO対策に力を入れている人は)、「なんだそれだけか」と思うかもしれません。しかし、これによって、SEO対策中のサイトは下記のように大きな恩恵を受けることができます。
- meta description改善でアクセスが増える
- リンクやソーシャルシグナルが増える
- リンク等が評価されて順位上昇する
- さらにアクセスが増える
- …(2に戻る)
こうなると、SEO対策によってアクセスが増え、増えたアクセスがさらにSEO対策効果に繋がる、というふうに、それぞれの対策が好循環を生み出すことになります。
SEO対策の効果を増幅する作用
多くの人が未だに誤解していますが、SEO対策は「まずアクセスがないと始まらない」のです。
極端な例だと、順位が圏外だったブログ記事が検索結果で数度クリックされるだけでも、順位が大きく上昇することすらあります。※もとから上位表示されているサイトはそうはいきません。
そのため現在は、ユーザーに役立つWebコンテンツ(サイト、ページ、記事など)が必要となりますが、作成したら、まず被リンク対策も実施し、順位を付ける基礎を整えアクセスを増やしてから、追加のSEO対策をします。
この「順位を付けてアクセスを増やす」部分で、メタタグのdescriptionが正しく記述されていると、クリック率が向上し、上記の好循環を作り出すことができます。これがmeta descriptionによるSEO対策効果の増幅作用であり、meta descriptionを正しく記述しなければいけない理由なのです。
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手順 – meta descriptionの記述法と注意
それでは、meta descriptionを正しく記述するためのチェックポイントを確認しましょう。
正しくまとめ、わかりやすく書く
大前提として、meta descriptionには、ページの内容を正しくまとめた文章を入れます。
あくまで人に(あるいは検索エンジンに)読んでもらうものとして、意味が通り、わかりやすいテキストを書きます。
例えば、キーワードの羅列のようなメタタグはほとんど意味がありません。そもそもmeta descriptionにはSEO効果がないうえ、ただキーワードだけではページの内容を説明しきれないからです。
また、ページ本文テキストをただ切り貼りしただけの、読んでも意味が通らないようなテキストも避けたいところです。もしSEO対策をするのであればページの内容が伝わる文章にしましょう。
文字数は全角120文字前後かそれ以内にする
meta descriptionには、適切な文字数のテキストを入れます。文字が多すぎると、Googleは後半を「…」に置き換えて省略してしまい、検索結果に半端な文章が掲載されてしまうことになりかねません。また過度に短いと内容がわかりにくくなる可能性もあります。
Google検索結果に表示されるmeta descriptionの文字数は、最大で全角124文字程度と言われます。それを超えないように記述すれば、概ね間違いはないでしょう。
しかし、文字数を意識するあまり、意味不明な文章になってしまっては意味がありません。また文字数が余っているからといってむやみにキーワードを入れ込むのも避けましょう。細かいことよりも、まずユーザーにとって魅力的なmeta descriptionを考えることを意識して下さい。
キーワードだけで埋め尽くさない
meta descriptionに対策キーワードが入っていたら、検索されたときに太字で強調表示されます。だからといって、meta descriptionにキーワードをただただ羅列するのは逆効果です。あくまで自然にキーワードを含んだ、自然なページ要約文を入れましょう。
良くない例としては、果物屋さんのホームページで、リンゴの販売ページでも、みかんの販売ページでも、サイト内全ページで「りんご、みかん、ぶどうの販売 ○○フルーツ店」といった同じmeta descriptionを入れているようなサイトをしばしば見かけます。
これはSEO的観点からはNGです。それぞれのページが一体何についてのページなのかが、検索ユーザーからも検索エンジンからもわかりにくくなるためです。また極端な例だとキーワード詰め込みとみなされて順位に悪影響が出る可能性も否定できません。
ページごとに合ったmeta descriptionを書く
同じmeta description文を、複数の異なるページに使いまわししないようにしましょう。各ページで別々に、正しくページの内容を伝えるmeta descriptionを作るべきです。
原則、サイトに全く同じ価値の同じページが複数存在することはないはずです。それなら、meta descriptionも全ページで異なっていてしかるべきです。そうすることで、検索ユーザーにとっても、検索エンジンにとっても、使いやすくて役に立つmeta descriptionになります。
検索結果で実際にどう表示されるか確認する
meta descriptionを作ったら、実際にそれがGoogle検索結果でどう表示されているか、自らの目で確認してみましょう。全ページ分を見る必要はありませんが、重要ないくつかのページだけでも、自分で見てみるようにします。
サイトにもよりますが、新しいmeta descriptionやページの公開から遅くとも1日~数日で検索結果表示が始まります。その時、省略された部分がないか、あるいは表示されずに短い説明が生成されていないか、意図する検索ユーザーを惹きつけられる文になっているか、を確認します。
特に、メイン対策キーワードでの検索結果が意図にそぐわない状態になっていたら、改善しましょう。なお、派生キーワードでの表示結果は、それほど細かく調整する必要はありません。いずれにせよ、何をするとどうなるか、身体で覚えておくとのちのち役立ちます。
meta description対策のタイミングは
順位上昇に直接影響しないことから、ないがしろにされることも多いmeta descriptionですが、本稿を読んで認識を改めたウェブマスターの方は少なくないのではないでしょうか。
上記のように注意点は少しあるものの、meta descriptionでの対策自体は難しくなく、誰にでも実行できるものです。
被リンク対策をはじめ、有益なコンテンツ作成など基礎SEO対策が済んでいないサイトではあまり効果を実感できませんが、対策中のサイトであれば、さらに確かな成果が得られるはずです。
ウェブマーケティングにおいて、自然検索のクリック率は、見過しがちながら大変重要な指標です。これから作る新規ページはもちろんのこと、既存ページについても、たとえばコンテンツ改善・追加などの際、メタタグにも目を向けて見直すとよいでしょう。
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