[2015/10/08] (最終更新日 2018/05/16)
これを読めば十分!Web担当者が必ず読むスマホSEO対策
※2017/1/17更新済み
あなたのサイトはスマホ対応させていますか?
スマホ対応させていないと、スマホで検索した時に検索結果ランキングが下がることを知っていますか?
今回はスマホのSEO対策について説明します。
スマホユーザーが増えて、外出先でもインターネットが当たり前になった世の中。
以前、Googleも公式ブログの中で発表していましたが、今ではスマホからの検索数の方がPCからの検索数よりも多いそうです。
ということは、必然的にスマホでのSEO対策をする必要が出てきますよね。
なので今回はスマホでのSEO対策について説明します。
1.スマホSEO対策が重要なワケ
始めに言ったように、PCからの検索数よりもスマホからの検索数が多くなっているので、Webサイトがスマホ対応していないとスマホからの検索数が伸びてきません。
だからこそスマホでのSEO対策が必要なんです!
なぜスマホでのSEO対策が必要なの?
なぜPCでのSEO対策だけじゃなく、スマホでのSEO対策が必要なのでしょうか?
以前は、PCの検索結果ランキングとほとんど同じでスマホ独自の検索結果ランキングは存在していませんでした。
しかし、2015年4月21日にGoogleがWebサイトがモバイルフレンドリー(スマホ最適化)アルゴリズムを導入したことによって、モバイルフレンドリー化されたサイトが検索結果ランキングで優遇されるようになり、結果、PCの検索結果ランキングとスマホの検索結果ランキングに違いが出てくるようになりました。
そのため、スマホでのSEO対策をする必要が出てきたんです。
モバイルフレンドリー(スマホ最適化)アルゴリズムとは
モバイルフレンドリーアルゴリズムは言葉の通り、モバイルフレンドリー化(スマホ最適化)されたサイトの検索結果ランキングを上げるためのアルゴリズムです。
そしてスマホ最適化とは、Webサイト・Webページをスマホや携帯電話でのモバイル端末での表示を最適化するということです。
モバイルフレンドリーなサイトとは?
GoogleはWebサイトやWebページがモバイルフレンドリーなのか次のことを基準にしていると公式ブログで発表しています。
- Googlebotによってクロールされる状態になっているか
- モバイルでは一般的ではないFlashなどのコンテンツを利用していないか
- モバイル画面でズームしなくても読むことができるフォントサイズになっているか
- ユーザーが横スクロールやズームしたりする必要がないように、コンテンツのサイズと画面サイズが一致しているか
- リンクの誤タップをしないように、それぞれのリンク部分が離れて配置されているか
・検索ユーザーがモバイル フレンドリー ページを見つけやすくするために
https://googlewebmastercentral-ja.blogspot.jp/2014/11/helping-users-find-mobile-friendly-pages.html
スマホだけ?タブレットでのSEO対策は?
Googleはモバイル検索とタブレット端末からの検索を分けているため、現時点ではタブレット端末でのSEO対策を意識する必要はありませんが、将来的にはタブレット端末のSEO対策もしていかなければいけないでしょう。
2.スマホ対応してるのを確認する方法
スマホでGoogle検索をすると、検索結果で表示されたサイトタイトルの下に「スマホ対応」とラベルが出ることがありますが、このサイトは「スマホ対応になっていますよ」という証明です。
そしてGoogleはこのスマホ対応ラベルが表示されたサイトは、
“スマホ検索で有利にランキングされるようになる”
と正式に発表しています。
スマホ対応ラベルを表示させるには
このスマホ対応ラベルを表示させるにはどうすればいいか?
その最大のポイントは、
“Googleツール「モバイルフレンドリーテスト」で合格すること”
と、昨年12月のウェブマスターオフィスアワー(Google公式のWebカンファレンス)で説明されています。
モバイルフレンドリーテストとは
Googleツール「モバイルフレンドリーテスト」はサイトのURLを入力実行するだけで、その時点でスマホ対応しているか・していないかを判定することができるツールです。
使い方は、下記のURLにアクセスし、フォームにサイトのURLを入力するだけです。
・モバイルフレンドリーテスト
https://www.google.com/webmasters/tools/mobile-friendly/
モバイルフレンドリーテストの判定の結果、スマホ対応していると下記の画像のように
「問題ありません。このページはモバイル フレンドリーです。」
と表示されます。
逆にモバイルフレンドリーテストを行ってスマホ対応基準を満たしていないと判定されると下記の画像のように
「モバイルフレンドリーではありません」
と表示されます。
もしスマホ対応基準を満たしていなくても、落ち込むことはありません。
サイトを修正し対応させればいいだけです。
満たしていない時の判定結果画面には修正が容易にできるように、「テキストが小さ過ぎて読めません」「リンク同士が近すぎます」「モバイル用viewportが設定されていない」などのスマホ対応基準に満たしていない理由が表示されるので、対象のところを修正しましょう。
また、より詳しい具体的な情報をGoogleの公式コンテンツ「モバイルSEO」で確認することもできるので、こちらも利用するといいかもしれません。
・モバイルSEO
https://developers.google.com/webmasters/mobile-sites/mobile-seo/?hl=ja
Google Search Console(サーチコンソール)のモバイルユーザビリティレポート
スマホ対応しているか確認する方法には、モバイルフレンドリーテストのほかに、Google Search Consoleの「モバイルユーザビリティレポート」というものがあります。
モバイルユーザビリティレポートは、Google Search Consoleの機能の1つで、モバイルユーザビリティに関するエラーをURL別にレポートする機能があります。
このモバイルユーザビリティレポートは「検索トラフィック」から確認することができ、モバイルユーザビリティにエラーがある時にはエラーの内容が表示され、それぞれのエラーをクリックすると詳細なレポートがURL別に表示されます。
このレポートを確認しサイトを修正することによって、スマホ対応ラベルが表示されるようになるでしょう。
エラーには下記の7種類があります。
- Flash が使用されています
- ビューポートが設定されていません
- 固定幅のビューポート
- コンテンツのサイズがビューポートに対応していません
- フォントサイズが小です
- タップ要素同士が近すぎます
- インタースティシャルが使用されています
これらのエラーの詳細と対処法はこちら
モバイルフレンドリーテストとモバイルユーザビリティレポートの判定結果が違うのはなぜ?
たまにモバイルフレンドリーテストの判定では合格なのに、モバイルユーザビリティレポートでは不合格になることがあります。
「えっ?なんで判定結果に違いがでるの!?」
と思いますよね?
なぜ違う判定結果が出るかというと、違う判定結果が出たほとんどの場合、判定したサイトの状況に違いがあるからです。
実は、モバイルフレンドリーテストがサイトチェックをした時点の状況が診断されるのに対し、モバイルユーザビリティレポートではGooglebotがクロールした時点の状況で診断されているからです。
スマホ対応の修正をする前のデータが表示されるわけですから、判定結果に違いがでるのは当たり前ですよね。
なので、もし違う判定結果が出たとしても焦らないでください。
モバイルユーザビリティレポートに最新の状態を認識させるには
モバイルユーザビリティレポートに最新の状態が表示されるには、Googlebotがクロールしサイトの最新状態を認識する必要があります。
何もしないでもGooglebotはクロールしてきますが、すぐにでも最新の状態を認識させたい場合には下記の2つの方法があります。
- Fetch as Googleからインデックスに送信する
- サイトマップを送信する
この2つの方法を行うことで、通常よりも早くモバイルユーザビリティレポートに最新の状態が表示されます。
3.今後のスマホSEO対策はどうなるか?
スマホ専用の検索結果(インデックス)が登場する!?
2015年4月21日にモバイルフレンドリーアルゴリズムが導入されましたが、Googleは次の対応としてスマホ専用の検索結果(インデックス)の導入を予定し、現在いろいろな実験を行っているようです。
詳細はまだ何も発表されていませんが、近い将来間違いなくスマホ専用の検索結果が登場するでしょう。
App Indexingが重要
スマホでGoogle検索し、表示されたリンクをタップするとGoogle Playのアプリをインストールする画面が表示されたことはありませんか?
これはApp Indexingという機能で、検索結果に関連性の高いアプリコンテンツが表示されるようになり、そのアプリが既にインストールされている場合は検索結果画面から直接アプリが開くことができます。
また、アプリがまだスマホ端末にインストールされてない場合では、そのリンクをタップするだけでGoogle Playのインストール画面に飛びでそのアプリを簡単にインストールことができます。
GoogleはこのApp Indexingも検索結果ランキングを決める要素として使用しているので、アプリコンテンツがある場合は、Webとアプリを連携させた方がいいでしょう。
モバイルファーストインデックスの導入
2017年中に、モバイルファーストインデックスの導入が予定されています。これはなにかというと、PCではなくモバイルでの見え方を重視してサイトの評価を決定するようになるということです。ある意味では、「うちのサイトはモバイルでのアクセスが無いから大丈夫」という方でもモバイルの対応が重要となってきます。
2017年6月23日追記:MFIについて
SEO Packサイトでモバイルファーストインデックスについての情報をまとめています。併せてご確認くださいませ。
4.まとめ
今のところPCとスマホのSEO対策は同じで、スマホ単独のSEO対策はほとんど存在していません。
ただしGoogleがスマホ専用の検索結果の導入を予定しているので、将来的にはスマホ独自のSEO対策が誕生するかも知れませんね。
その時にそなえ、スマホ独自のコンテンツでスマホの特徴を生かしたモバイルフレンドリーなサイトを作りましょう。
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