[2014/05/23] (最終更新日 2021/06/15)
パンダアップデート4.0とペイデイローン・アルゴリズム
Google全体の検索順位が、2014年5月18日ごろから大きく変動しています。この期間にサイト順位が大きく変わった方も多いことでしょう。
この変動は、Googleが実施したパンダアップデート4.0、そしてペイデイローン (Payday Loan) ・アップデートの影響とみられます。それぞれどんな内容で、今後のSEOはどうすればいいか、お悩みの方は多いのではないでしょうか。本記事で、今必要な対策を考察します。
パンダアップデート4.0とは
今回のパンダ4.0は、かねてから実施されていた「パンダアップデート」の最新版と言えます。
パンダアップデートは、基本的には
「サイトを訪問したユーザには役に立たないコンテンツ(が多いサイト)」
の検索順位を下げるアルゴリズム(検索エンジンの中のプログラム)です。パンダアップデートは基本的に毎月行われていますが、通常であればその影響は大きくありませんでした。
しかし、今回のパンダ4.0は、これまでのパンダアップデートの中でも、特に大きなアルゴリズム更新が行われたため、比較的大きな影響を受けたサイトが多くあらわれ、注目を集めています。
ただ、実際の影響としては、順位が「上がった」サイトも多く存在するようです。順位が大きく下がったサイトは、軒並み「内容の薄い/有益性の少ない」サイトが多かったようです。
つまり、パンダ4.0は「サイトのコンテンツ(中身)が薄いサイト」を標的にしたアルゴリズムアップデートだったため、ちゃんと運営者がいてコンテンツが良質なサイトには悪影響はなく、むしろ(ほかのスパムサイトが減ったために)相対的に順位が上がったサイトも多く見られた、ということのようです。
パンダ4.0後のSEOとしては、コンテンツの充実化やユーザニーズに応えるテーマの付与とともに、自然なリンクの獲得も進めてゆく、という、従来通りのSEO対策を行ってゆくのがよいでしょう。つまり、内部対策と外部対策をもれなく強化してゆくのが得策ということです。
ペイデイローン・アップデートとは
今回のGoogle順位変動をもたらしたとされるもう一つの原因が、ペイデイローン・アップデートです。これは、消費者金融関連やアダルト関連などのワードで検索した結果画面に、スパムサイトがたくさん出てきていたのを改善するためのアルゴリズムアップデートです。
ペイデイローン(Payday Loan)とは、アメリカでよくみられる消費者金融のことですが、米Googleでは、この単語で検索すると、スパムサイトが大変多く出てきていたようで、それらのスパムサイトを一掃するためにできたのが、この「ペイデイローン・アルゴリズム」です。
今では消費者金融だけでなく、あらゆる検索キーワードでのスパムサイトを一掃する目的でこのアルゴリズムが適用されていますが、通称として今も「ペイデイローン」という言葉が用いられています。(Googleが名づけた正式名称ではないそうです)
ペイデイローンアルゴリズムが標的とするのは、自動的にコンテンツとか外部リンクとかが増え続けるようなスパム的手法を実際に使っているサイトたちです。そうしたSEO手法を用いていないなら、やはり標的にはなりません。
むしろ、パンダ4.0と同様、こちらのアップデートでも、順位の上がったサイトも多いようです。スパムサイトが一層されたからです。
というわけで、今回のペイデイ・ローンアップデート後のSEO対策としては、やはり、内部対策と外部対策を充実させる、という、これまで通りの王道のSEO対策につきます。
なお、外部対策を行う場合は、プログラムでリンクが無限増殖するとかいった、スパム的手法のSEO対策は行ってはいけません。それだと、これまでと変わらず、順位が大きく下降する確率は非常に高くなります。
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必要な対策 まとめ
総合すると、今回の2つのアルゴリズムアップデートに対して、SEO対策の方針を大きく変更する必要はほとんどない、ということになります。
なお、SEO Packでは、昨日時点の上位表示達成率は80.1%(5月22日10:00集計)と、大きな影響は確認されておりません。SEO Packサイトで公開されている2014年4月実績の83%に比べると3%落ちていますが、日常的な変化の範囲内です。
今後もデータ収集と分析をつづけ、業界最新のSEO対策情報をお届けしてゆきます。
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