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SEO FAQ

SEO対策 よくある質問

リスティング広告を出すのと、SEO対策するのってどっちがいいんですか?

「リスティング広告」と「SEO対策(自然検索)」は、どちらも検索結果に表示されますが、その中身は全く違います。どちらがいいのか?は、あなたがかける広告予算や期間、顧客層その他の状況によって一概にはいえません。
「リスティング広告」と「SEO対策(自然検索)」の違いを理解し、どちらか一方より、自分に合っている方法はどれかを検討して選ぶことをおすすめします。

リスティング広告とは?

リスティング広告はGoogleやYahoo!などの検索エンジンにお金を払って検索結果画面に広告を掲載することのできるWeb広告です。リスティング広告は、自然検索(SEOを行うことで上位をめざす)が表示される部分とは、表示される形式や場所などが異なります。

例えば、Google広告の場合は以下のように表示されます。

Googleの検索結果表示例

画像を見てわかるように、リスティング広告は検索結果画面において自然検索より上部(及び下部)に表示されます。検索結果画面が表示された際に目に入るので、一見、自然検索より上部に表示されるリスティング広告の方がSEO施策を進めるより良いと思われがちですが、リスティング広告とSEO対策(自然検索)には、それぞれメリット・デメリットがあります。リスティング広告とSEOの違いをみていきましょう。

リスティング広告とSEOの違い

  • クリック率が違う
  • 対策キーワードによっても異なりますが、リスティング広告のクリック率は平均すると3割程度と言われ、リスティング広告がSEO対策(自然検索)のクリック率を超えることは、ほぼありません。

    検索ユーザー(人間)は、広告を避けようとします。
    そのため、ページ上部に表示されるリスティング広告よりも、下部のSEO対策部分の自然検索結果の方がクリック率が高くなります。

    SEOとリスティング広告のクリック率(CTR)
    Ad Position12.1%
    Ad Position21.4%
    Search Position139.8%
    Search Position218.7%
    Search Position310.2%
    Search Position47.2%
    Search Position55.1%
    Search Position64.4%
    Search Position73.0%
    Search Position82.1%
    Search Position91.9%
    Search Position101.6%
    引用:Google Click-Through Rates (CTRs) by Ranking Position in 2024

    上の表は掲載順位毎のクリック率を示した表ですが、「Ad Position」がリスティング広告を表しています。
    リスティング広告の1番上に表示される場合のクリック率は「2.1%」となり、SEOの8番目の掲載順位と同等のクリック率となる事がわかります。

    また、リスティング広告のクリック率の目安は、キーワードタイプによっても違いがあります。指名キーワードで5~10%、一般的なキーワードで2~5%と業界により差があるようです。

  • かかる費用の違い
  • リスティング広告は、1クリックされると単価が支払われる「クリック課金」の支払い方法で出稿できます。

    自分でキーワードの入札額を決め、クリックされた際の支払い上限を決めることができるので予算管理がしやすく、予算範囲内で広告を出稿したいときなどに便利な方法です。

    予算管理が便利な半面、しっかりと検討したい点はどのキーワードにどのくらい予算をかけるかという事です。リスティング広告は入札制のため、人気の高いキーワードはライバルが多く、その分クリック単価が高く、たくさんのユーザーに見てもらうには、多くの広告費が必要になります。
    反対にライバルの少ないキーワードはクリック単価が安くなる傾向にありますが、そもそも検索数が少なく流入されないなどのキーワードである場合が多くなり、広告で得られる効果が少ないと感じる可能性があります。
    また、常に検索ページにリスティング広告を表示させるには、ずっと広告費を支払い続ける必要があります。

    広告運用は、キーワード単位で1~10段階の「品質スコア」が評価されますが、品質スコアは、広告、キーワード、ランディングページの改善点を把握する上で目安となる指標です。
    また、検索広告の掲載順位を決定する基準となる指標「広告ランク」は、品質スコア×上限クリック単価(入札単価)にプラスし広告表示オプションで求めることができ、 掲載順位を上げる為には、品質スコアの向上や入札単価を引き上げる事がポイントです。

    SEO対策は、ほかのサイトよりも「検索ユーザーの役に立つコンテンツ」があると検索エンジンに評価されることで上位に表示されます。良いサイトを作り維持する費用や人員などはかかりますが、自然検索結果部分に表示される為に検索エンジンにお金を支払う必要はありません。

  • 上位表示実現にかかる時間の違い
  • SEO対策で上位表示を実現するには時間がかかります。またお金で解決できる部分とできない部分があり、手間と時間をかければ費用をかけずとも上位を目指すことができます。

    一方、リスティング広告は「広告」なので、上位表示に即効性があります。
    同じキーワードに出稿しているサイトよりも、クリック単価を高い金額で入札すれば、すぐに上位表示が可能です。

  • 検索結果上での信頼性の違い
  • SEOもリスティング広告も特定のキーワードで検索された際の検索結果に表示されますが、信頼性の違いは出てくるのでしょうか。

    SEOはユーザーの求める情報・コンテンツのあるページがGoogleに評価され、上位に表示される仕組みです。特定のキーワードで検索したユーザーにとっては、探していた答えが見つかりやすいとあって信頼感を持ちやすいといえます。

    一方、リスティング広告は表示される広告文と共に「スポンサー」というラベルが付きます。検索ユーザーによっては「スポンサー」というラベルを見てクリックする事を避けるユーザーも多く、検索結果上での信頼性としてはSEOの方が上と言わざるを得ません。

    リスティング広告の表示

    リスティング広告の表示は上の図のような構成になっていますが、表示URLの右隣の3点リーダーをクリックすると、広告主の情報が確認できるようになっています。

  • 安定表示の違い
  • SEO対策は、検索順位が日々変動します。アルゴリズムアップデートなどで掲載結果が大きく変わることもあります。
    一方、リスティング広告は、品質スコアを向上させ、入札金額が他社の広告主よりも高く設定してさえいれば安定的に表示することができます。

    ただ、検索ユーザーは、検索エンジンに「自分の欲しい情報」を探しに来ているのであって、「リスティング広告」を見に来ているのではありません。
    自然検索の順位変動が無くなってしまった場合、検索ユーザーは、自分の欲しい情報が得られない検索エンジンは使わなくなる事が予想されますので、検索エンジンは収入(リスティング広告費)を得られなくなります

    また、懸念材料として、リスティング広告はあくまでも広告なので、広告の掲載を停止すると広告経由の流入もストップされます。そのため、広告経由の流入からのコンバージョンもストップされますので表示させるために広告費を支払い続けるのかを見極める必要があります。

    SEO対策で安定して上位を維持するには、リンク対策・コンテンツ対策をどちらも長期的に行わなくてはいけませんが、自然検索上位のサイトは「そのキーワードで検索している検索ユーザーの欲しい情報があるサイト」なので、リスティング広告よりもクリック率が高く、かつ、検索ユーザーのニーズとサイトコンテンツがマッチしていることとなり、顕在層の流入が期待できます。

リスティング広告は潜在層向けのアプローチに向いているのか?

リスティング広告は潜在層向けのアプローチにはあまり適していない広告形式です。
なぜかというと、リスティング広告は、主にGoogleやYahoo!などの検索結果画面に表示されるテキスト型の広告で、検索ユーザーが特定のキーワードで検索した際に、関連する広告が表示される仕組みです。以下にリスティング広告の特徴について説明します。

    リスティング広告の特徴
  • テキストベース:リスティング広告はテキスト形式で表示され、画像や動画を使った訴求はできない。
  • キーワードに基づくターゲティング:特定のキーワードに関連するユーザーに対して広告が表示される。
  • コンバージョン志向:ユーザーが既に特定のニーズを持っている場合に効果的。

潜在層は、具体的なニーズを把握していないユーザーですが、リスティング広告は潜在層にはあまり適していません。
潜在層に対しては、ディスプレイ広告やSNS広告、動画広告などのメディアを活用すると効果的です。
これらの広告形式は、視覚的な訴求やブランド認知を高めるのに適しています。
したがって、潜在層に対してアプローチする際には、リスティング広告ではなくディスプレイ広告やSNS広告を検討することをおすすめします。

SEOは潜在層向けのアプローチに向いているのか?

それではSEOはどうなのでしょうか。
実は、潜在層向けのアプローチに非常に適しているマーケティング手法です。
潜在層は、まだ具体的な商品やサービスを決定していないユーザー層を指す事は上述しましたが、そのユーザー層は何らかの悩みや要望を持っているものの、明確な解決策を持っていない状態です。このようなターゲット層に対し、SEOの活用でアプローチをする事は効果的です。以下に、SEOが潜在層向けに適している理由を説明します。

SEOが潜在層向けに適している理由

情報提供と教育
SEOは、webサイトのコンテンツを最適化しユーザーに有益な情報を提供すると効果的です。コンテンツを制作・改善する際に、まだ具体的な商品や悩みに対する解決策を知らない潜在層に向け興味を引く情報を提供することがポイントです。

キーワードターゲティング
SEOはキーワードに基づいてwebページを最適化するため、潜在層が検索エンジンでキーワードを入力した際に、関連するコンテンツが表示されやすくなります。

長期的な効果
SEOは継続的な取り組みが必要ですが、その過程は成果につながります。潜在層に対しても、時間をかけてwebサイトの信頼性を高め、知名度を向上させることができます。

したがって、SEOは潜在層に対してアプローチする際に非常に有効な方法です。webサイトのコンテンツを最適化し、検索エンジン内の掲載順位を高めて見つかりやすくすることで、潜在層の興味を引き、顕在層へと育てていくことができます。

リスティング広告とSEO対策、どっちを選べばいいの?

リスティング広告 vs. SEO
リスティング広告 SEO
目的 特定のキーワードで検索するユーザーに直接アプローチ 自然検索でユーザーに有益なコンテンツを提供
表示形式 テキスト広告(検索結果ページに表示) ウェブページの自然検索結果
ターゲット層 顕在顧客 潜在顧客
効果的な例
  • 特定の商品名で検索するユーザーに対して、その商品のリスティング広告を表示
  • 魚のさばき方を探しているユーザーに、魚をさばく便利調理用品のリスティング広告を提示
  • 魚のさばき方についての詳細な記事をウェブサイトに掲載
  • 魚のさばき方に関連するキーワードを含むコンテンツを最適化

単純に考えると、今すぐ人を集めたいならリスティング広告、時間がかかってもいいならSEO対策となります。

ただし、リスティング広告とSEO対策(自然検索)では、集まる検索ユーザーの層や質に違いが出るため、どちらか片方のみよりも、サイトや事業の状況に合わせて検討・実施するのがおすすめです。

理想的なのは「SEO対策で自然検索ユーザーを集め、リスティング広告でも違う層を集める」ことですが、広告・集客にかけられる予算は限られています。

SEO対策には、時間や手間はかかりますが、自分でできる部分も多くあります。(参考:無料で出来るSEO対策の方法を教えてください。

SEO対策は費用が高いから・・・と断念した方も、自分でできるSEOなら費用は掛かりませんので試してみてください。

リスティング広告とSEO対策、実施するならどっちがいい?まとめ

ここまで「リスティング広告」と「SEO対策」について特徴やメリット・デメリット、向いているターゲット層について解説してきました。「リスティング広告」と「SEO対策」でできることや得られる成果には違いがある事はお分かりいただけましたでしょうか。リスティング広告とSEO対策、どちらが効果が高いのでどちらかの集客がおススメという観点では選択できず、どちらも組み合わせて利用する事が理想的です。しかし、状況はそれぞれです。必要な集客対策、予算や手間、適用したい時期などによって、リスティング広告とSEO対策を選択するとよいでしょう。

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