[2014/08/22] (最終更新日 2022/05/19)
スマホSEOの注意点:リダイレクトでGoogleの警告が出るケース
Google Search Central Blogで「スマホユーザをリダイレクトするときは的確なページに」との記事が投稿されました。この中で、Googleスマホ検索での変更点に触れられています。
記事の概要と変更点をざっくり言うと、こうなります(※執筆者が独自に意訳):
- コンテンツページを見に来たスマホユーザを、スマホ向けサイトのトップにリダイレクト(転送)するサイトがある
- しかしユーザが見たいのはあくまで「そのコンテンツ(のあるページ)」であって、「スマホ向けサイトのトップページ」ではない
- これはよくないので、関係ないページにリダイレクトするページには、Google検索結果で警告を出すようにした
目次
スマホ検索で表示される「警告」
2014年6月時点で米Googleで確認できる「警告」は以下のようなものです。
URL(緑色の文字)の下に、グレー字で
このサイトのホームページ(トップページ)が開きます
その下に青のリンクが2つ、
それでも見てみる|もっと詳しく
と書いてあります。
スマホユーザは、これを見て「ホームページ(トップページ)でもいいから見てみよう」と思ったら「それでも見てみる」を押せばいいし、検索意図と関係ないページが見たくないなら他のサイトを探せばいい、ということです。
サイト管理者のウェブマスターツールにも警告が
上記のGoogleブログ記事では、スマホユーザが望んでないページ(トップページなど)にリダイレクトされることを「よくある、イラッとするやつ (a common annoyance)」と書いています。今回の仕様変更は、Googleスマホ検索のユーザビリティを向上するための対策だということでしょう。
この、Googleいわく「イラッとする」リダイレクトを行ってしまっているウェブの管理者には、該当サイトのウェブマスターツールで警告を表示するようになっているそうです。
クロールエラー(URL Errors)の「正しくないリダイレクト」(Faulty redirect)というタブに、該当件数が表示されています。なお、今のところ、ウェブマスターツールを使用していないと、この「正しくないリダイレクト」が発生しているかどうかを連絡(警告)してもらう方法はないようです。
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
自分のサイトにリダイレクトの警告が出たらどうすれば?ペナルティはあるの?
ただ、自分の管理するサイトに警告が出たとしても、即ペナルティにつながるといった情報は今のところ確認していません。
警告を受け取った場合は、クロールエラーが起きているので、もともとのページと同じ情報が載っているページにリダイレクト先を向けるか、リダイレクトをやめて元々のページをそのまま見せる、という変更を行えば、Google botの再度のクロール後、警告が取り下げられるようです。
ちなみに、この警告は「場合によっては無視してもいい」という話も聞かれます。
Search Engine ROUNDTABLEの記事では、「正しくないリダイレクト」警告を受け取ったが身に覚えがないウェブマスターがGoogleに問い合わせたところ
Googleから、実際には問題がないのにちょっと「先走って」このメッセージが送信される場合がある
との返答を得た、という報告があり、「チェックのうえ100%の自信があるなら、このメッセージは無視しましょう」と書かれています。
2021年時点でのリダイレクトの警告の現状
日本のGoogle(PC)でもリダイレクトの警告は確認できます。
警告は、ページを遷移しようとした際に、リンク先に不適切なリダイレクトを検出した場合、Googleが警告を表示するといったものです。Googleが危険なページへと誘導していると判断している場合に警告が表示されるのですが、警告が表示されたとしても必ずしも危険なサイトとは言い切れないサイトも含まれています。
危険なサイトではないのに警告が出てしまうケースとしては「リンク先URLが非SSL化」の場合などが判断されやすいようです。
正しくリダイレクトの設定をしているサイトには警告は表示されません。
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
リダイレクトの警告から得た「学び」
2014年時点のリダイレクトの警告については、
スマホユーザーの急増に伴い、Googleがモバイル検索をさらに有用なものにしようと努力しているという背景が伺い知れます。サイト運営者もスマホユーザー向けにスマホサイトを制作したからといって、検索ユーザーの意向を無視しサイトのトップページに問答無用でリダイレクトしてもユーザーの混乱を招くだけということです。
閲覧デバイスがスマホであってもPCであっても、検索ユーザが求めているのは基本的には「コンテンツ」であって「スマホ向け or PC向けのページ」ではありません。
この認識をはき違えるとユーザーにもウェブサイト運営者にもあまりいいことはないということでしょう。
→外部対策と内部対策のSEO基礎を作る SEO Pack by ディーボ
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。