[2016/03/18] (最終更新日 2021/07/15)
アルゴリズムの「リアルタイム化」で困ることと嬉しいこと
パンダやペンギンといった、Googleのいわゆるアルゴリズムアップデートが、現在自動化でリアルタイム更新となりつつあります。
これまでは手動、つまりGoogle側の担当者が「よし、アップデートを行おう!更新スタート!」と決めたタイミングで、人為的に行っていました。
それが自動化され、常に自動で(=リアルタイムで)アップデートが行われ続けることになる、とされています。
これによって、SEO担当者が困ることは何かあるのでしょうか?
本記事で説明します。
アルゴリズムのリアルタイム化で「SEOがもっと大変になるんじゃないか」と、なんとなく不安がっている方もいるようですが、実際に今後どういった状況になるか、具体的にわかっている方は少ないでしょう。
考えられるいくつかのポイントを、従来の手動時代とこれからのリアルタイム時代で比較して、説明してみます。
順位が上下した原因がわかりにくくなるかも
手動なら:おおまかな推測がしやすかった
手動アップデートでは、パンダやペンギン、あるいは他のアルゴリズムが、基本的に別々に更新されていたため、どれが原因で順位が動いたかがわかりやすく、SEOポイントも推測しやすかったと言えます。
例えば、パンダアップデートが来たとアナウンスされた時に、自分のサイトのトラフィックがぐっと上がったとします。
こうなると
「おそらくパンダアップデートに関連して順位が上がったのだろう」
と容易に目星がつくし、パンダはコンテンツ評価のアップデートなので
「トラフィックがあがったページのコンテンツが良かったんだな」
と推測もできます。
リアルタイムになると:正しい順位計測などが重要に
リアルタイムアップデートでは、様々なアルゴリズムが並行して行われることになるため、自サイトの順位が大きく動いても、どのアルゴリズムが原因だったのか、あるいは自サイトのどこが評価されたのか、わかりにくくなるでしょう。
そうなると、seodoor(SEOツール統合パッケージ)による順位計測や、日々行ったサイト更新の記録が、より重要になります。
例えば、トラフィックが落ちたなと思ったら、まずseodoorで順位が動いた日を調べます。そして、当時行ったサイト更新で原因になっていそうなものを見つけ、改善や対策を行う、という手順になります。
ただ、これは本来行うべき基本手順のひとつであり、これまでも順位計測などを行っていた人なら、リアルタイム化でその手順が特別変化することはないでしょう。
SEO対策はしやすくなるかも
手動なら:SEOの効果が長期間出ない可能性も
何かSEO対策を試みても、それが順位に反映されるまで、しばしば次の手動アップデートを待つ必要がありました。
手動アップデートは毎月起こることもあれば数ヶ月起きないこともよくあったため、SEO対策の実行・検証に時間がかかることもよくありました。
リアルタイムだと:実行から検証のサイクルが短くなる
これが、リアルタイムアップデートになると、常に自動アップデートが行われ続けるため、SEO対策の結果が順位に反映されるまでのタイムラグは、ぐっと短くなるでしょう。
実行・検証のサイクルもぐっと短期間で済むため、特に内部SEO改善の際など、ただ待つだけの無駄な時間が減って、素早く成果を出せるようになるはずです。
ただし、基本のSEO対策(キーワード対策、被リンク獲得など)に関しては、自動化で効果が極端に早く出たりはしないでしょう。これらは、アルゴリズムの状況とは関係なく、常に評価対象となるポイントだからです。
まとめ:リアルタイム化、特別怖がる必要はナシ
こうして考えると、リアルタイム化で特別困ることはないように思います。
むしろ、以前からきちんとSEO対策に取り組んでいたサイトでは、効果が出やすくなるため、さらにSEO対策がしやすくなるのではないでしょうか。
ただし「SEO Packは使っているがseodoorは見たことがなかった」とか「なんとなくトラフィックしか見ていない」という方は、今後は大づかみな対策がしにくくなるため、少々困るかもしれません。
これを機会に、SEO Packユーザーの方はseodoorを見る習慣をつけることをおすすめします。追加料金など不要で使えるので、見たことのない方は必ず一度は使って計測結果を確認してみましょう。
SEO Packのサービス内容はこちら
(リンク対策、統合SEOツールseodoor など)
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