【速報】「次が最後のペンギン大変動」？／Google発言の真意は？

[2016/04/25] （最終更新日 2021/06/21）

サイトの検索ランキングを大きく変動させる「ペンギンアップデート順位大変動」が、次回を最後にもう起こらなくなる、と米Google上級管理者が発言しました。

Googleの評価に応じてサイト順位が大きく上下するペンギン大変動は、もう間近に迫っているとされ、このところ大きな注目を浴びていました。
次回移行のペンギンアップデートの影響について、本記事で速報としてお伝えします。
20160425last-penguin

次回予定されているペンギンアップデート、通称ペンギン4.0は、大きな順位変動が予想されるため、実施した際には公式アナウンスを出す、とGoogleから発表もあり、注目を集めているところでした。

そんなさなか、Googleのゲイリー・アイリーズ氏は、これが最後のペンギン大変動ではないか、と公式twitter（下記ツイート）を通じて発言しました。

@RyanJones it's likely there won't be "next one" @bhartzer

— Gary Illyes (@methode) 2016年4月21日

このtwitterの対話で、Ryan氏の質問に対し、Googleのゲイリー（Gary）氏が「次のペンギン大変動はもうないのでは、と思う」と回答しています。

Google発言の理由は、ペンギンアルゴリズムが今後「リアルタイムアップデート」化、つまり「常にちょっとずつ更新され続ける」アルゴリズムに変更されるためです。

今までのペンギン更新では、世界中の膨大な数のサイトの順位を「まとめて一気に見直す」方式でした。実施タイミング決定も、アップデートプログラムを走らせるのも、どちらも人間が決め、人間が処理していました。

しかしリアルタイム化で「常にちょっとずつ順位を見直す」方式になると、自分で判断するプログラム自体によって、自動的に、常に、ちょっとずつ、順位がアップデートされ続ける状態となります。

例えば、以前は半年に一度10位以上順位が動いたとすれば、リアルタイム化後は「毎週あるいは毎日、順位が1位ずつ動く」といったイメージです。

なお、ペンギンアップデートと並んで有名なアルゴリズムアップデートの「パンダアップデート」の方は、もう既にリアルタイム化されています。

こちらもやはり、Googleによれば「ちょっとずつしか順位に影響しない」ものになっている、と言われています。

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しかし、この話を鵜呑みにしてしまってもよいのでしょうか？

Googleは、「一気に更新する方式」から「ちょっとずつ更新する方式」になる（＝リアルタイム化する）ため、もう大変動は起きないのではないか、と言っています。
しかし筆者は、今後も規模の大きな変動は起きるだろう、と考えています。

というのも、パンダ更新がリアルタイム化した現在でも、実際に順位変動が起きているからです。

Googleの説明によれば、すでにパンダ更新はリアルタイム化されています。また、この数ヶ月の間は、ペンギン更新が行われたという情報もありません。

しかし、直近１ヶ月だけでも、一過性でない大きな変動が少なくとも２回計測されています。

今回の発言の通り、数年前までのような「世界中のサイトに甚大な順位変動が起きる」大変動は起きにくくなるでしょう。しかし、サイト個別で見ると、今後も変わらず、アルゴリズムの影響で順位が大きく動くことは十分にあるでしょう。

また、パンダ・ペンギンの両方の主要アルゴリズムがリアルタイム化することで、サイトはむしろ、アルゴリズムによるSEO評価に「常にさらされる」ことになるのです。

サイト管理者にとっては、まず、大変動とリアルタイム化がすぐ間近に迫るペンギンアップデートの対策が急務と考えられます。

ペンギンは、サイトにおける自然な被リンク対策を評価対象とするアップデートです。
自社サイトで被リンク対策が済んでいないページがないか今一度確認し、すみやかに対策を済ませる必要があります。

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