[2016/05/11] (最終更新日 2021/06/16)
【続報】Google順位変動、じょじょに拡大/5月変動を分析
Google検索順位の変動が、発生から3日を経過した本日にもまだ継続しており、その規模は少しずつ拡大しています。
当社保有SEOデータの分析結果、ならびに各国の状況をもとに、対策をお伝えします。
目次
概況:断続的に影響増幅、先月から
本日11日、Google順位変動計測ツール namaz.jp では、国内の検索ランキング全体が不安定になっているデータが示されています。下図は本日14:30頃のnamaz.jp計測値で、9.6の大きな幅を示しています。
3日前から11日現在まで、変動は一時的な増減を繰り返していますが、1日あたりの平均値で見ると、変動幅が少しずつ拡大している(下図)ことがわかります。
先月から断続的に起こる国内変動
これに先んじて日本国内では、4月初頭と4月末にも大きめの変動が確認されています。
日別の平均変動幅が10前後である点、2-3日継続する点など、特徴はいずれも今回と似通っており、同じような原因で発生しているものと考えられます。
海外では関連する動き見られず
一方海外では、検知ツールMOZCAST(下図左)で大きめのランキング変動が検知されているほか、SERPmetrics(下図右)では先週に大きな変動も確認されています。
とはいえ、いずれも変動の諸特徴が正確にシンクロしているわけではなく、今回の日本国内の変動との関連も、定かではありません。
ペンギンアップデートとの関連は
前回のペンギンアップデートからは既に1年半が経過しており、そろそろ…という声も海外SEOメディアなどで出ていますが、日本よりも先に影響が出ることの多い欧米圏でそこまで激しい変動が見られておらず、またGoogleからもなんのアナウンスもないことから、ペンギンの可能性は今のところ高くないと見られます。
詳細データ:影響はより広いジャンルにい
次に、弊社所有の各種SEOデータから、より詳細な分析を見てみます。
前回よりも広範なジャンルで変動か
順位変動は、検索クエリのジャンルによって大きく異なる場合があります。
例えば「●●に関連するワードの検索結果ではあまり変動がなく」「しかし○○関連では大きな変動が起こっている」といった具合です。
namaz.jpログ解析によれば、今回変動が大きい、あるいは小さい検索ワードのジャンルは、下記のようになっています。
変動の規模 | キーワードのジャンル |
---|---|
変動がとくに大きい | 冠婚葬祭関連 住宅、引っ越し関連 |
変動がとくに小さい | 暮らし関連のごく一部 ※変動の小さいジャンルは少ない |
今回の特徴としては、変動のとくに大きいジャンルは 4月の変動とあまり変わりませんが、前回よりも変動の小さいジャンルがぐっと少なくなっています。
このことから、前回よりも広い範囲の、様々な検索クエリで比較的大きな変動が起きている可能性があります。サイト管理者・SEO担当者の方は、自サイトの順位確認を強くおすすめします。
\無料診断の活用で課題を明確に/
外部リンク、内部状況、コンテンツ状況からSEO対策の課題が見えてくる無料調査です。
「対策ページの弱点は何か...」などお悩みをお持ちの方は、一度「SEOパーソナル診断」をご利用ください。
対策:SEO対策中サイトへの影響
SEO Pack ユーザーサイトの状況を見ると、現在(14:00)時点で順位上昇したサイトは88.1%と、4月の変動時(88.2%)とほぼ変わらず、高い値を示しています。
適切なSEO対策を行うサイトは、アルゴリズムアップデートによる順位上昇効果を得やすくなります。今回の変動でもSEO 対策中のサイトは順位上昇が起きたことから、やはり変動の原因は小規模なアルゴリズムアップデート(精度調整)と考えられます。
今月予定のモバイルフレンドリーとの関連
今月5月は、Googleがモバイルフレンドリーアップデートを行う予定の月でもあります。モバイルフレンドリーアップデートが行われたらGoogleがアナウンスを行う可能性が強いとされていますが、特にアナウンスはなく、今回は関連が薄いと考えられます。
今回の変動との相乗効果に警戒を
ただし、今回の変動に加えて、近日中にモバイルフレンドリーアップデートも実施された際は、双方の影響が相まって、結果的に大きな順位の変化をもたらす可能性が強くなっています。
まだSEO対策を行っていないサイトもしくはページがある場合は、優先度の高いページから順に、SEO Packでのリンク対策とコンテンツ対策を整えることを強くおすすめします。
参考記事:Google公開、検索ランキング(SEO対策)の最重要2要素は
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。