[2016/05/25] (最終更新日 2024/10/01)
Google検索回数、年「2兆回」に、年間推移データも
現在Googleで行われる検索の回数は、全部でどれくらいになるのでしょうか?
comScore社による統計データとこれまでのGoogle発表データから、2016年の年間検索回数が推計されました。これまでのGoogle検索回数の推移とともに解説します。
目次
検索回数、年間なんと「2兆」
米メディアのSearch Engine Landで、2016年のGoogle検索回数の推計が公開されました。それによると、2016年の検索回数は推計でなんと 2兆回(2,000,000,000,000回) にものぼります。
しかもこの数字はあくまで実際の値を上回らない「最低ライン」とのことで、実際にはこれを上回る検索回数に達していると考えられます。本データの調査にあたったダニー・サリヴァンは「おそらく実際は数兆回~20兆回くらい」ではないか、と推測しています。
Googleの年間検索数推移
Googleは全ての年間検索回数を公開はしておらず、2016年進捗を含むほとんどの期間で、実データを知るのはGoogleだけです。そのため多くの場合、アナリシス企業comScore社の統計データや、Googleが折々で発表する断片的なデータをもとにした推計値が用いられます。
この推計値を含む、2016年までの検索回数を表にしたものが下記です。
年/期間 | 検索回数(概数) | |
---|---|---|
アラビア数字表記 | 漢字入り表記 | |
1999 | 1,000,000,000回 | 10億回 |
2000 | 14,000,000,000回 | 140億回 |
2001-2003 | 55,000,000,000回 | 550億回 |
2004-2008 | 73,000,000,000回 | 730億回 |
2009 | 365,000,000,000回 | 3650億回 |
2012-2015 | 1,200,000,000,000回 | 1兆2000億回 |
2016推計 | 2,000,000,000,000回 | 2兆回 |
成長グラフ
グラフ化すると下記のようになります。※推計可能な期間分のみ/年間検索回数
これでも「最小値」、とてつもない成長率
1999年データはGoogle開示データに基づくレポートから取られています。これを起点とし、検索回数は年々とてつもない伸びを見せています。
2016年はcomScore社データに基づく、非常に小さめに見積もった推計です。
comScore社はUS圏PC検索のデータしか出していないため、それに少なめの推定モバイル検索回数を足し、そこから世界中のデータ合計値をさらに少なめに見積もっています。
モバイル検索が大幅牽引
これによれば、2016年はその前(2012-15年)の約二倍に達する勢いです。実際の値だと、2倍を軽く上回るでしょう。
モバイル検索がこの著しい成長率の原因と考えられますが、だとすれば、Googleが近年モバイル検索に注力してきたのは大いにうなずけます。
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月あたり、時あたり、秒あたり回数は
さらに、2016年の年間推計を細かい単位に直すと、下記のようなデータとなります。
期間 | 検索回数(概数) | |
---|---|---|
アラビア数字表記 | 漢字入り表記 | |
年間 | 2,000,000,000,000回 | 2兆回 |
月 | 167,000,000,000回 | 1670億回 |
日 | 5,500,000,000回 | 55億回 |
時 | 228,000,000回 | 2億2800万回 |
分 | 3,800,000回 | 380万回 |
秒 | 63,000回 | 6万3千回 |
「年に2兆回」だとよくわかりませんが、 一秒間に63,000回 だと、いくぶん現実味が湧くのではないでしょうか。
あるいは 1時間に2億2800万回 だと、1時間弱の間に日本国民全員が2回ずつ検索するイメージでしょうか。
Google検索数(検索ボリューム)の調べ方
これだけ利用されているGoogleがSEO対策を進める上で主戦場となりますが、Googleの検索数を調べる方法には無料ツールを利用すると便利です。
検索数を調べる無料ツールとしては、Googleの「キーワードプランナー」が代表的です。
キーワードプランナーは、キーワード調査やキーワード選定を支援するGoogle広告の運用ツールのことです。
Google広告(リスティング広告)のアカウント内のツールとなりますが、実際に出稿した場合の「ページ上部掲載時の入札単価」「クリック数」「表示回数」「費用」「クリック率」「平均クリック単価」の他、「月間検索数」「関連キーワード」に関する情報も取得できます。
それらのデータを活用し、ビッグキーワードだけではなく、競合性が低く検索数の少ないロングテールキーワードを発見し、コンテンツ作成のキーワード選定に活かすと良いでしょう。
Googleトレンド
また「Googleトレンド」というツールはご存じでしょうか。
「Googleトレンド」はキーワードの人気(検索回数)推移や、旬の検索されているキーワードがわかる無料ツールです。期間でフィルターをかける機能があるので年間のGoogle検索回数の推移も確認する事ができます。
上記はキーワード「ふるさと納税」の「過去12か月間」の検索回数推移となります。
12/24~12/30の期間に一番検索ユーザーに検索されている事が見て取れます。
これは、税金の控除の対象になるのが毎年1月1日~12月31日までの1年間である事から、最終週にかけ検索される回数が増えているのですね。
このように年間で検索回数の推移を確認し、コンテンツマーケティングに活かすと良いでしょう。
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すさまじい勢いのマーケット成長
Googleの事業は天文学的な数字を扱っており、Google検索アルゴリズムのアップデートだけで、途方もない金額の世界中のビジネスに影響を及ぼします。
毎年、GoogleやSEO、あるいはインターネット検索そのものが衰退していく仮想のシナリオが散発的に流行しますが、今回のデータを見ると、事実は全く逆で、すさまじい勢いでマーケットが伸び続けていることが見て取れます。
天文学的数字へと伸びるGoogle検索回数とSEO対策
SEO対策に関して考えるなら、モバイル検索が今後より伸長することは全く明らかであり、今後は、デスクトップとモバイルの両方に通じるSEO対策が急務となります。
また、GoogleからSEO最重要2要素について公式発言が出てきています。ビジネスサイト運営者には、発言をまとめた次の詳解レポートを一読しておくことをおすすめします。
→ 参考:【詳解レポ】Google公式発言から知る、検索ランキングの最重要2要素
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