[2016/06/14] (最終更新日 2021/08/23)
【Moz最新SEO調査】検索ランキング要素ベスト9、発表
米SEO/Webマーケティング企業の Moz が二年ごとに行う「検索ランキング要素」調査データの最新版が公開されています。
この調査で、影響度が最も大きかったSEO要素のトップ9要素を、本稿で解説します。
目次
Moz検索ランキング要素調査の概要
Mozの行った 最新調査(2015年データ調査、原文英語)では、150人以上の米トップWebマーケターに対し、90以上の検索ランキング要素について影響度を調査し、さらにMozデータサイエンスチームによって相関度調査を行った分析結果が公表されています。
それぞれのSEO要素ごとの点数(ポイント)は、10点満点で示されます。検索ランキング上位掲載と関係が強いものはポイントが高く、上位掲載と関係の低いものはポイントも低くなります。
Moz 検索ランキング要素リスト トップ9
上位9要素のリストは次のようになります。太字項目が特に重要であり、他の太字でないものはSEO効果が低い、と考えることができます。(翻訳は筆者)
- サイト(ドメイン)全体についたリンク 【8.22ポイント】
- ページごとについたリンク 【8.19ポイント】
- ページごとのコンテンツ品質(キーワードや話題の最適化) 【7.87ポイント】
- ページごとのコンテンツ品質(長さ、読みやすさ、独自性など) 【6.57ポイント】
- 自然検索ユーザーの量、サイト内回遊度、検索クエリ数やCTRなど 【6.55ポイント】
- サイト外のニュースやプレスでのブランド名露出 【5.88ポイント】
- ドメインにキーワードがあるか 【4.97ポイント】
- ドメイン名の長さ、TDL、SSL認証など 【4.09ポイント】
- SNSシェア、ツイート内リンク、Google+1の数など 【3.98ポイント】
特に重要な3要素を理解する
上記のリストは、Google上級スタッフが明かした SEO最重要要素 と相違ないものとなっており、基礎SEO 対策の重要性が改めて確認される内容となっています。
特に重要度が高いとされるポイントについて、次に解説します。
1位:サイト(ドメイン)全体についたリンク 【8.22ポイント】
最も効果が大きい要素が、サイト全体のリンク量です。米SEOエキスパートらの分析では、影響度は8.22ポイントと、他の要素を凌駕しています。
覚えておきたいのは、ページごとのリンク量よりも、サイト全体のリンク量の方が、順位上昇に効果がある、という点です。例えばサイトトップにリンクがあれば、他のページの順位も上がりやすいと考えられます。これは当社(および多くのSEOエキスパート)の分析と一致します。
2位:ページごとについたリンク 【8.19ポイント】
次に影響が大きいのが、ページごとについたリンクです。こちらも8.19ポイントと、他の要素を上回っています。サイト全体よりも影響度はやや低いとはいえ、重要さはほとんど同じ程度と言えます。
これらのことから、とくにページ数の多いサイトであれば、複数の優れたコンテンツのページでリンクを獲得してゆくのが、順位上昇に最も効果のある理想的なSEO対策と考えられます。
3位:ページごとのコンテンツ品質(キーワードや話題の最適化) 【7.87ポイント】
リンクにつづいて重要とされるのが、ページごとのコンテンツ品質、とくにキーワードやページの話題がうまく調整されていることです。
こちらが7.87ポイントとリンクよりも評価が劣るのは、「コンテンツ品質が高いだけで、リンクなしだと、順位が上がりにくいため」です。かといってコンテンツのないページのSEOなど不可能なため、コンテンツ作成とリンク獲得は並行して進めるのが理想的です。
なお、ここで言われているのが「ページごとのコンテンツ品質」である点には注意して下さい。サイト全体がなんとなく良い、ではなく、とくに重要なページひとつひとつのコンテンツを、キーワードや話題に合わせて丁寧に作り上げていく必要があります。
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かならずトップ3から順に対策を
上位となったこれらのSEO対策をまだ行っていないサイトは、まずトップ3までのSEO要素の実施を最優先すべきといえます。特に新規サイトや未対策サイトは、バランスよく被リンク対策を始められ、コンテンツノウハウも提供される 総合パッケージSEO Pack が適しています。
トップ3以外の要素としては、コンテンツ量、自然検索訪問、ブランド名露出が続き、さらにドメインURL内ワードや長さ、SNSシェアなどが最下位となっています。これらもSEO効果はありますが、優先度としてはずっと低いと考えるのがよいでしょう。
優先度が正しければ、成果を最大化できる
ときにSNSシェアやいいね!数などを重視するウェブマスターが見られますが、Moz調査の通り、SEO対策では優先度が低いことに注意してください。一般的には、SNSでのアクセス増は短期的ですが、SEOによるアクセス増は長期的で、得られる成果がはるかに高くなります。
Moz調査のトップ9要素の順番は、そのままSEO対策を始める順番としても当てはめることができます。まず1~3を行い、順位がついたら4~6、さらに7~9と進んでいくのが理想的でしょう。もちろん、可能でさえあれば、並行して同時に済ませるのでもかまいません。
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