[2016/06/18] (最終更新日 2021/07/13)
Googleついに断言、ドメイン末尾のキーワードは「SEO効果なし」(TLD)
ウェブサイトのドメインURL末尾につくトップレベルドメイン(TLD)にキーワードを入れるとSEO効果があるかどうか、という話題について、Googleがついにきっぱりとした回答を出しました。
回答は非常に断言的で、これで論争に終止符が打たれそうです。Googleの発言内容を解説します。
目次
トップレベルドメイン(TLD)とは?
.comや.netなどサイトドメイン末尾の文字列を「トップレベルドメイン」(TLD)と呼びます。
また、トップレベルドメインは、分野別トップレベルドメイン(gTLD: generic TLD)と国コードトップレベルドメイン(ccTLD: country code TLD)に分けられます。
.com、.netなど7つの伝統的なgTLD(分野別トップレベルドメイン)の他にも、近年は、ルール自由化により多くの新しいgTLDが登場しています。
新gTLDって何?
新gTLDには .artist, .phone, .sport,といったものがあり、これらはgTLDを使いたい民間企業や団体からの申請を受けて承認されたものです。
新gTDLには、上記の「芸術家」「電話」「スポーツ」など、企業や団体の関連分野や業界を示す単語も多いため、今では、より幅広い選択肢からサイト内容に合った新gTDLを取得することができるようにもなっています。
「.cat」や「.museum」、あるいは「.jobs」まで、実に様々なTLDを選べますが、ここに自分のサイトと関係のある文字列(例えば当ブログなら「.seo」など?)を選んだら、SEO効果はあるのでしょうか?
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諸説渦巻くTLDのSEO効果、Google公式に断言
当ブログでは何度か、このTLDのSEO効果について語ったGoogleの発言を記事にしてきましたが、いずれもはっきりした言葉ではなく「ほとんど効果はないだろう」といった口調でした。
その一方、一部のTLD業者が、キーワードを含んだトップレベルドメイン、例えば .cat(猫) だとか .museum(美術館)、.attorney(法律家)といったものに、あたかもSEO効果があるような宣伝を行う例なども見られていました。
こうした現状を省みたのか、Googleがついに非常に断言的な口調でTLDのSEO効果について説明しました。
TLDのSEO効果「完全」に「存在しない」
発言はGoogleのSEOスポークスマンであるジョン・ミューラー。14日(米時間)のウェブマスターらとのリアルタイムチャットイベントでの、質問と返答を下記に紹介します。
質問者:
URL内にあるキーワード(のSEO効果)は気にすべきではないのはわかっていますが、Googleは何度も「URL内にあるキーワードを(評価はしないが)見てはいる」と話しています。それらは本当に本当に小さなランキング評価要素になってるのではないかと思います。しかしあなた(=ジョン・ミューラー)は、キーワードを含むTLD、例えば .attorney だとかを評価対象になっていないと言っていました。それらのようなTLD内キーワードは、本当に、全く見られていないのですか?あるいは(TLD以外の)URL内キーワードと同じ扱いなのですか?
ミューラー:
私の知るかぎりでは、完全にそうだ。TLDのSEO効果について、私達が説明すべきものは存在しない。
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昨今の状況を省みて?きっぱり説明
ここでミューラーはついに、TLDのSEO効果は「全く存在しない」と認めました。こうして、SEO対策効果の是非について断言的な口調を取ることは、特にこのミューラーの場合は珍しいものです。おそらく最近のTLD業者の宣伝のことなどが腹に据えかねていたのかな、とも想像してしまいます。
質問者も少々驚いたようで、念押しの質問をしていますが、ミューラーのきっぱりした態度は変わりませんでした。
質問者:
完全に?ミューラー:
そうだ。
TLD選びに必要以上に悩む必要はなし
この通り、トップレベルドメイン(TLD)には全く順位上昇効果はないようです。
とくに新規サイト開設の際などはTLDをどうするか悩みがちですが、少なくともSEO効果について検討する意味は全くないため、無理をして関連ワードを含んだTLDを購入したりはセず、費用や入手性を軸に選ぶとよいでしょう。
なお、順位に直接影響があるSEO対策については、こちらの記事で基礎SEO対策について知ることをおすすめします。
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