canonicalタグって意味あるの?/解説とSEOに役立つ設定法

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[2016/08/17] (最終更新日 2021/08/18)

canonicalタグって意味あるの?/解説とSEOに役立つ設定法

canonicalタグの重要性を正しく理解していますか?
canonicalタグは、「重複ページ」、つまり中身の同じページが2つ以上存在してしまっているときに、SEOへの悪影響を最大限回避できる機能を持っています。

canonicalタグを使わない、あるいは意味を正確に理解せず使用して結局重複ページをそのまま放置してしまうと、サイトに悪影響が生じます。悪影響の例としてはGoogleに「コピーコンテンツ」とみなされる事や、ユーザーがせっかく貼ってくれるリンク(被リンク)が分散してしまっている事などが考えられます。

本記事では重複ページの悪影響をcanonicalタグで上手に回避し、SEO対策に役立てる方法を説明します。
canonicalタグって意味あるの?解説とSEOに役立つ設定法

canonicalタグとは

canonicalタグの役目を端的に言うと、重複ページが複数存在するときに「どのページ(URL)が最も大切か(代表的なページか)をGoogleに伝える」ことです。この、重複ページのなかの「最も大切なURL」を「正規ページ」と言い、また正規ページを(canonicalタグで)正しく決めてあげることを「URL正規化」と言います。

canonicalタグでURL正規化を行うと、Googleは、いくつかの重複ページの中から正規ページだけを検索インデックスに登録し、検索結果にも正規ページだけを掲載します。またcanonicalタグは、それぞれの重複ページのSEO評価を正規ページにまとめる働きもあります。

canonicalタグの記述方法

canonicalタグは、ページのhead要素の中に、次のようなコードを記述します。

<head>
<link rel="canonical" href="https://seopack.jp/">
</head>

例えば、正規ページURLを 「https://seopack.jp/」にしたいが、他に http://seopack.jp/ や http://www.seopack.jp/ といったURLでもアクセスできる状態(重複ページ)が存在する時に、重複ページに上記のコードを記述することで、Googleに「https://seopack.jp/」が正規URLという事を伝える事が出来、検索エンジンからの評価を集中させることができます。

canonicalタグでの正規化が必要なケース

例えば下記のような場合は、canonicalタグによるURL正規化が必要なケースです。

A. ドメインの「httpsとhttp」「wwwあり・なし」が併存している

GoogleのセキュアHTTP推進により、現在では多くのサイトがhttps対応していますが、そうした際に起きやすいのが、「httpsとhttp」どちらでもアクセス出来てしまうケースです。サイトによってはwwwのあり・なしが併存しているケースもあるでしょう。つまり、同じページ(コンテンツ)なのに以下のような各種URLが同時に存在している際にcanonicalで正規ページ(ドメイン)をまとめると、メリットを受けることができます。

  • /
  • http://www. seopack.jp

B. ショップサイトで一つの商品のカラバリごとにURLがある

ECサイトで販売している商品にカラーバリエーションがあったり、サイズ違いがあったりするとき、異なるURLで色だけ違う同じコンテンツを掲載するケースがあります。

こうした場合も、canonicalタグで正規化すると、SEO効果をまとめるなどのメリットがあります。

C. スマホサイトとPCサイトでURLが異なる

こちらも、Googleのスマホ重視の方向性が強まるにつれ、多く発生するケースかと思います。スマホサイトを構築するときに、異なるURLに同じコンテンツを載せているケースです。

PCとスマホで、異なるのが大きくはデザインだけ、とすると、こちらも正規化によるメリットがあります。基本はPCサイト側を正規ページとし、スマホサイト側はcanonicalタグのリンク先をPCサイトに設定して記述し、PCサイト側には下記のようなコードを記述します。

<head>
<link rel="alternate"
media="only screen and (max-width: 640px)" href="http://スマホサイトURL/" />
<link rel="alternate"
media="handheld" href="スマホサイトURL" />
</head>

D. その他のケース

前述のケースの他、様々な状況でcanonicalタグが役立ちます。

例えば、A/Bテストを行っていてデザイン以外は全て一緒のURLが2つ以上あるケース、あるいはAMP実装によりAMP対応ページと非対応ページが存在しているケースなどです。

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canonicalタグを使ってはいけないケース

理解してしまえばcanonicalタグの意味や用法はシンプルで何も難しくないのですが、しばしば誤った情報を見かけたり、あるいは実際に使い方を間違ったサイトを見かけることがあります。

そのためGoogleは、ウェブマスターガイドライン公式ブログで「よくある間違い」の例を示しています。そのうち主要なものを紹介します。

A. 「長いから2ページに分けた」を誤って正規化

例えばニュースサイトや大手メディアサイトなどで、報道記事や新製品レビュー記事を、2ページ以上にまたがって掲載しているのをよく見かけます。

こうした際、2ページ目移行(記事の続きページ)から、1ページ目(記事の冒頭ページ)に向けてcanonical指定するのは誤りです。2ページ目の内容は1ページ目の続きであって、同じことは書いていないないからです。

こうしたケースでcanonicalタグを使うと、2ページ目移行のコンテンツがGoogleにインデックスされなくなるため、正規化してはいけません。

B. 誤ってURLを相対パスで正規化指定

canonicalタグを記述する時、href=”” の中に記述する正規ページのURLは、必ずURLは絶対パスを使います。相対パスで記述してしまうと、問題が起きることがあります。

正しい例はこちらです。(絶対パスURLで記述している)
ref="https://hoge.jp/category/index.php"

間違った例はこちらです。(相対パスURLで記述している)
ref="/category/index.php"

C. リンク先を2つ指定、あるいは指定していない

canonicalタグのリンク先(href=””)は、1ページに必ず1つだけ指定します

1つのページ上で、canonicalのリンク先が2つ記入されていたり、リンク先が指定されていない場合は、canonicalタグが機能しません。

D. bodyタグ内に記述する

canonicalタグは必ず<head></head>の中に記述します。
bodyタグの中に書いてしまうと機能しません。

canonical以外の重複ページ対処法

canonicalタグの他に、よく似た機能が使える対応法がいくつかあります。

これらは、重複ページを含む様々なケースで、canonicalタグよりももっと簡単に対応できる場合があります。

別の対応法1. 正規ページ以外では301リダイレクト設定を使う

canonicalタグを使わなくても、301リダイレクトを行うことで、Googleの検索インデックス処理やSEO評価を正規ページに束ねることができます。

例えば重複ページを解決する目的で使用するなら、重複ページ側に正規ページへの301リダイレクトを設定します。

301リダイレクトの使いどころとして重複ページ以外でも、似たトピックで品質の低い過去記事があった時、クオリティがぐっと高い新規記事を作成し過去記事から301リダイレクトすることで、記事品質向上に加え、SEO効果集中や新規記事での露出増などの相乗効果で高い順位効果が出る場合があります。

別の対応法2. サーチコンソール上での扱いを束ねる

wwwの有無などでURLが重複してしまう場合、サーチコンソール上で下記の手順を辿る事により、データをいずれかに束ねることができます。

  1. サーチコンソールのホームページで、設定したいサイトをクリックします。
  2. 歯車のアイコンをクリックします。
  3. 「サイトの設定」をクリックします。
  4. 「使用するドメイン」で、希望のオプションを選択します。

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canonical導入は優先度を考えて

canonicalタグを使った重複ページの対応は、一度理解してしまえば難しい事はありません。
上記の「正規化が必要なケース」に該当するページなら、canonical設定でSEO効果が一気に高まることもあります。

但し、気をつけたい事はSEO価値のないページ同士だといくら正規化してもトラフィック改善やコンバージョン改善にほとんど効果がないという点です。

canonical設定は必要に応じて行うようにし、無理にページを洗い出してまで対応するほど優先する必要はありません。SEO対策ではあくまで、順位に直接影響があるページを最優先するようにしましょう。

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