[2016/06/05] (最終更新日 2021/08/18)
正規化URLを調べるかんたんな方法(canonical動作チェック)
Webサイトのモバイル対応やAMPページ作成などで必要になってくるページの正規化。
正規化というのは、基準となる(=canonical)正規ページ(代表的なページ)を定め、同じコンテンツを持つ別のページ(=重複コンテンツ)にSEO評価が散らないようにするために必要な処理ですが、正規化されたページがどのURLなのかを簡単に調べる方法を、Googleが明かしました。
正規化URLチェックの手順
正規化URLをチェックする方法は、Google検索結果画面で「infoコマンド」を使うことです。
具体的には、調べたいページのURLの先頭に「info:」と入れた文字列を、Googleの検索窓から検索します。
例えば seopack.jp の正規化URLは何かを調べるには、「info:seopack.jp」と入れて検索します。その結果が下図です。
表示された検索結果では、URLが「https://seopack.jp/」となっています。これが正規化されたページのURLになります。
正規化URLとGoogle
どのページが正規ページなのかというデータを、Googleは自身のインデックス情報に組み込んで保存しています。info:コマンドでGoogleに問い合わせると、Googleがその時点で持っているインデックス情報から、正規版URLを返してくれます。
逆に言うと、その時点でGoogleがインデックスしている情報しか返してくれないわけで、例えば5分前にリリースしたcanonical指定やリダイレクト設定が、すぐに反映されるとは限りません。クロールの早さにもよりますが、反映まではしばし時間がかかると見るのが良いでしょう。
Googleサーチコンソールでも正規URLが確認できる
正規URLを確認する方法として、Googleサーチコンソールでも確認できます。
確認できるURLとしては、サーチコンソールに登録しているドメインとなりますが、サーチコンソールにログイン後、「URL検査」で調査したいURLを入力すると、結果で表示された「カバレッジ」の情報が確認できます。
正規URLに関しては「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」を確認できるので、サーチコンソールに登録済のサイトであれば、確認してみてください。
正規URLに問題がなければ「Googleが選択した正規URL」部分には検査対象のURLと表示されます。
もし、「ユーザーが指定した正規URL」と「Googleが選択した正規URL」に違いがある場合、疑われるのはどちらのURLもアクセス可能な状態である場合です。
Googleが正規URLを選択する方法
Googleはどのように正規URLを選択しているのでしょうか。Google検索セントラルを確認すると、いくつかのシグナルに基づき正規URLを選択している事がわかりました。
シグナルの一例として挙げているのは以下です。
- ページが HTTP と HTTPS のどちらで配信されているか
- ページの品質が高い方はどれか
- サイトマップに該当 URL が存在するか
- canonicalが付けられているか
Googleは一般的に「HTTP」より「HTTPS」を優先し正規URLとして使用します。
また、私たちがGoogleに向けて正規URLを指定する方法は、canonicalやサイトマップの他、301リダイレクトを使うという方法もあります。
canonical設定の注意
canonicalタグは、ドメイン内にいくつか重複するページがあった場合に正規URLをGoogleに伝える為のタグですが、canonicalタグを設定したからといって強制力があるわけではなく、あくまでも検索エンジンに正規URLを伝える手助けをするタグとして使用されます。
正しくGoogleに認識されているかどうか確認しましょう。
また、canonicalを設定する際にURLは「絶対パス」で指定されている事が推奨されます。
絶対パスというのは、「http://」や「https://」から始まるURLの記載方法です。
URLの指定に注意しましょう。
重複コンテンツは、それだけでペナルティ要因にはならないものの、正規化ができていないと、しばしば問題が起きることもあります。代表的なのが、コピーした側のページによるランキング乗っ取り問題です。
ただしこれも基礎SEOにより元サイトの評価を高めることで対策可能です。ビジネスサイトを運用する場合は必ず、まずはサイトに基礎SEO対策を行って力をつけるところから始めるようにしましょう。

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