[2016/06/27] (最終更新日 2021/06/21)
Google検索、モバイル版インデックスを計画中/Google発言
Google検索のモバイル版向けに、独立した検索インデックスを計画中である、とGoogleが発言しました。
実際にモバイル版インデックスが導入されたら、PC版検索とモバイル版検索で大きく異なった検索結果が表示されるようになり、それぞれ別のSEO対策が必要となることが考えられます。
目次
モバイル版インデックスが登場する?
先日シアトルで行われたSMX(検索マーケティングエキスポ)で、Googleのゲイリー・イエーシュが、モバイル版Googleだけに使われる専用の検索インデックスについて質問を受け、
「ああ、Googleは(導入に向け)それに取り組んでいるところです」
と答えました。
現在はデスクトップ版もモバイル版も同じインデックス
現在のGoogle検索は、大きく2つの検索サービスを提供しています。すなわち
・デスクトップ版(PCブラウザなど)
・モバイル版(スマホなど)
です。
これらは、サイズ感の異なるそれぞれのデバイスに向け、最も使いやすく、最も必要な機能を提供するサービスとなっています。しかし、現在のところは、いずれの検索サービスでも、同じ検索インデックス(順位データベース)が使われています。
つまり、デスクトップ版のGoogle検索結果が、ほぼそのままモバイル版Google検索結果である、ということです。モバイル版で検索1位になるためには、デスクトップ版で1位になるのとほぼ全く同じSEO対策が必要になります。
→参考:【詳解】Googleがついに公式発言した、SEO最重要2要素
モバイル版インデックスで何が変わる?
これが、Googleがモバイル版検索にも独立した検索インデックスを導入すると、どうなるのでしょうか?
まずは、PCとモバイル版で、検索ランキングが大きく異なってくることが考えられます。つまり、同じ検索ワードでも、PCで検索したときとスマホで検索したときで、違う検索結果になる、ということです。
モバイル版インデックスを用意する意味は
ここで、そもそもGoogleがなぜ「PCとスマホで違う検索結果を出したいのか」を考えてみます。それは、同じ検索ワードでも「PCで検索するときとiPhoneで検索するときでは、意図が違う」からだ、と推測できます。
例えば、PCで「パソコン」と検索するときは「パソコン(という言葉)の定義」を調べたいが、iPhoneで「パソコン」と検索するときは、近所のパソコンショップを探している、といったように、デバイスごとに検索意図が違うはずだ、ということです。
もし実際にそうなのであれば、PCとモバイルで、異なる検索インデックス(=異なる検索順位)を用意するのは、意味があります。
モバイル版で順位は全然変わるのか
しかし、実際には、携帯とデスクトップで全く検索意図が異なる、というケースは、そこまでは起きにくいのではないかと筆者は考えています。
近所のパソコンショップの場所を調べるのに、外出時でiPhoneから検索する場合もあれば,PCから検索したほうが(情報量が多くて)都合がよい場合もあるでしょう。
となると、たとえばiPhoneでは地図を見やすく表示するとか、PCでは付帯情報(店舗の大きさとか、本社情報とか・・・)を多めに出すとか、機能的に違うというならわかりますが、デバイスが違うというだけで全然違う検索ランキングを出すのは、少々筋違いに思えます。
モバイル専用インデックスでのSEO対策はどうなる?
こう考えると、たとえモバイル版専用の検索インデックスが実際に導入されたとしても、順位を決めるシグナルは、大きくは変わらないのではないかなと思っています。
上記の、SEO対策の重要2要素、つまりコンテンツと被リンク対策に関してはなおさらで、いくらモバイル最適化を考えていても、ここがぶれるとGoogle検索の信頼性そのものが振り出しに戻ってしまうのではと思われます。
といっても、当然Googleはこうしたところまで踏まえているはずです。なにか、モバイル専用の検索インデックスを用いた、新たなフィーチャーが計画されているかもしれませんが、それは、現行のSEO対策(順位対策)とはまた別の基軸になるように思います。
この記事が役に立ったらSNSで共有してください。