[2016/07/03] (最終更新日 2021/08/05)
Googleのプログラムコードは「20億行」ある 【箸休め記事】
Googleのスポークスマンであるジョン・ミューラーが、Googleの開発環境についての記事を、twitterでシェアしています。記事によれば、Googleの開発コードの量、そして開発者の人数は、とんでもない規模に達しているようです。
Google開発スタッフは二万五千人いる
ミューラーがシェアしたのは、米国のIT専門学会ホームページで公開された記事です。
これによれば、Googleの雇用者のうち二万五千人がGoogleソフトウェア部門開発担当者であり、彼ら全員がひとつのリポジトリ(ソースコード貯蔵庫)にアクセスして業務を行っているといいます。
この二万五千人が行うコード変更は、1営業日あたり平均でなんと16,000コード、さらに、詳細は不明なものの「自動化されたシステム」も24,000という規模のコード変更を毎日行っているといいます。
Google開発コードは約20億行ある
なお、Googleの過去の公式レポートによれば、2014年に変更されたコードは1500万に及ぶといいます。このレポートでは、一週間あたり25万ものファイルがGoogleレポジトリ上で変更され、Googleエンジニアの95%がそれに携わっているとされています。
今回ミューラーがシェアした記事では、下記のような記述もあります。
Googleのコードベース(コード全体)は、約10億ものファイルから構成されている。Googleの18年間におよぶ運用期間の中で、改変履歴は約3500万にもわたるものだ。
リポジトリのデータサイズは86TB、ユニークな900万のソースファイルが、約20億行のコードを擁している。
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運用が「おおむねまとも」なのは奇跡?
ふだんからSEOニュース、もしくはGoogle関連ニュースに触れているウェブマスターであれば、「なぜGoogleは、さっさとペンギンアップデートをリリースしないのか?」とか「なぜアップデートのたびにちゃんと情報を公開しないのか?」とか、つまり
「もっと丁寧に、マメに情報開示はできんのか」
といった気持ちでいた方は、私だけではないはずです。
しかし、二万五千人が20億行のプログラムコードを毎日編集してGoogle検索を動かしているわけで、そもそもGoogleが「おおむねまともに」機能し続けているだけでも奇跡的なこと、と言えるかもしれません。
同様の例としては、日本、とくに東京のJRの過密スケジュールが「おおむねまともに」運用されていることも、海外からはよく「奇跡だ」と言われることがありますね。
私としては、20億行のコード開発管理も、JRの運行管理も、あまりやりたくないです。
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