[2016/07/16] (最終更新日 2024/03/01)
Chromeシークレットモードなら「本当の検索順位がわかる」は本当?/正しいSEO順位計測とは
SEO対策を行ったら、次に必要なのは「webサイトの順位確認」です。正確な順位を確認しないと、効果のないSEO対策に多くの時間や予算を使い続けてしまうこともあります。
そのため、多くのSEO担当者が使っているのが「Chromeブラウザのシークレットモード」による順位確認方法です。シークレットモードは、何の疑いもなく利用している人も多いものの、これでどこまで本当の順位がわかるのでしょうか?
実は、多くの人が間違った順位測定をしており、それに気づかずに正しくSEO対策の効果測定ができていない場合があります。
本記事で「正しい順位」の測定方法について説明します。
目次
検索結果は「ユーザーによって」変わる
SEO対策に必須なポイントに、コンテンツ改善や内部対策と被リンク対策、そして検索順位の確認がありますが、あなたはどうやってホームページの検索順位を確認していますか?
「もちろん、普通にGoogle検索している」
上記のように答える方は意外と多いのですが、実は、それでは本当の検索順位はわかりません。
実はユーザーにより変わるGoogle検索結果
普通にGoogle検索しているのに何故、本当の検索順位がわからないのでしょうか。
なぜなら、Google検索は、検索したユーザーごとに個別に変更された検索結果を表示するからです。
そのため、あなたが見る検索順位と、他の人が見る検索順位は、同じではないのです。
この、ユーザーに合わせて検索ランキングを変更するGoogleの機能を、パーソナライズド検索と言います。
Chrome「シークレットモード」を使う
SEO対策の効果測定の為にサイトの順位を確認するためには、この「パーソナライズド検索の機能をキャンセル」した状態で検索順位を知る必要があります。
パーソナライズされていない検索のために使うのが、Chromeブラウザの「シークレットモード」という機能です。
ちなみに、パーソナライズされていない検索結果を得るには、「シークレットモード」の他、検索順位チェックツールを利用する方法もあります。
Chrome「シークレットモード」とは
Chromeシークレットモードとは、Chromeブラウザにデフォルトで備わった機能で、誰でも簡単に利用できます。
「シークレットモード」を利用するには、Chromeブラウザの右上にある「設定」をクリックし、「新しいシークレットウィンドウ」を選択すると「シークレットモード」のブラウザが立ち上がります。
その他、ショートカットでは [Ctrl]+[Shift]+[N]キー を押して、シークレットモードのウィンドウを開く、これだけです。
iPhoneのGoogleアプリでも使用可能
iOS版のGoogle検索アプリでもシークレットブラウジングが可能です。モバイルとPCで検索結果が変わってきているのは周知の通りですが、実際にスマホから見え方などをチェックするのも良いでしょう。
指紋認証可能なiPhoneであればよりセキュリティを強化した状態でシークレットモードが使えるなど、様々な設定が可能です。
シークレットモードでできること
インターネットを閲覧するときシークレットモードを使うと、下記のようなことが可能です。
- ブラウザに閲覧履歴を残さない
- Cookieを残さない
- 検索履歴を残さない
- Googleアカウントに未ログイン状態で閲覧できる
- パーソナライズド検索の影響を受けずに検索できる
このように、SEO対策で自分のサイトの検索順位を確認したいときは、ChromeのシークレットモードからGoogle検索するのが一般的です。
Googleマップのシークレットモード
話は逸れますが、「シークレットモード」はGoogleマップにも導入されている機能です。
Googleマップで「シークレットモード」を使うと、地図の検索や閲覧の履歴、デバイスのロケーション履歴も残らない状態となります。
また、位置情報に基づくお勧め情報も表示されなくなります。
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シークレットモードは「完全」ではない
しかし実は「パーソナライズド検索」の他にも、検索結果に影響するものがもう一つあります。
それは、検索ユーザーがその時にいる「位置情報」です。
「ラーメン」で検索すると、検索地域のラーメン店が表示される
例えば、chromeのシークレットモードから「ラーメン」でGoogle検索してみると、筆者のいる札幌からでは、札幌のラーメン店情報に特化した検索結果が表示されます。
しかし、あなたが札幌以外の場所にいるのなら、いまいる場所から同じ「ラーメン」でシークレットモード検索すると、検索結果が違っているはずです。たとえば、函館からなら函館の、荻窪からなら荻窪のラーメン店情報が多く掲載されているはずです。
シークレットモードでパーソナライズド検索をキャンセルしているはずなのに、なぜこうした結果になるのでしょうか?
検索地域を反映するアルゴリズム「ヴェニスアップデート」
それは、シークレットモードでも、検索ユーザーのいる「ユーザーの位置情報」は無効化できないからです。検索地域を反映するこのGoogle機能(検索アルゴリズム)は「ヴェニスアップデート」と呼ばれます。
シークレットモードでも地域情報はキャンセルできない
シークレットモードはもともと、「ブラウザに」個人履歴を残さないようにするための機能です。そのため閲覧履歴やCookieは削除されますが、実は、訪問したサイトや利用しているインターネットサービス・プロバイダでの閲覧記録ブロックはできません。これはChromeシークレットモードで表示される文言で明らかです。
そのため、あなたが検索した「地域の情報」も、閲覧先サイト、つまりGoogleに渡されます。Google検索はそれに従って、ヴェニスアップデートにより地域特化した検索結果を返すのです。
つまり、Chromeシークレットモードで見てもやはり、他の人と全く同じ検索結果にはならない、ということです。
何にも影響されない順位を調べる方法
Chromeシークレットモードでも個人差が出るとなると、では「本当の検索順位」はどうやって調べるのでしょう?そのためには「SEO対策専用の順位チェックツール」を使う必要があります。
素早く検索順位を確認する – SEO Pack seodoor(セオドア)
純粋な検索順位を調べられるSEOツールが、seodoor(セオドア)です。
seodoor(セオドア)は、SEO Packの申込により同時に利用できるようになるSEOツールとしてお馴染みですがseodoor単体のご利用も可能です。seodoorの主要機能に順位確認機能があります。
SEO Packをお申込みの方でも、このseodoor順位確認機能を活用していない方は、意外にいらっしゃるようですが、細かな設定をしながら順位を計測できるので検索順位の計測・管理に便利な機能です。
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シークレットモードは「とりあえず」用途で、SEO対策には専用ツールを
ここまで、Google検索順位の仕組みと、それぞれの確認方法を説明してきました。整理すると、次のようになります。
方法 | 順位情報 | 活用タイミング |
---|---|---|
Chromeシークレットモードで検索 | パーソナライズド検索は無効 だが地域情報は反映 |
とりあえずの確認に |
seodoor順位ツール (SEO Pack) |
日々のSEO効果測定に |
今までChromeシークレットモードを活用していた方でも、これまで知らなかった内容があったのではないでしょうか。
的外れでない、正しい順位計測を
SEO対策を行う際に、2つの最重要対策(コンテンツ改善と被リンク対策)に加えて、もう一つ必ず必要になるのが、この順位計測です。これが正しく測定できていない場合は、的はずれなSEO対策に時間や予算を使ってしまう可能性すらあります。
それぞれのタイミングにあった方法で、正しく順位計測を行ってください。
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