[2016/07/31] (最終更新日 2021/08/18)
検索結果に「絵文字」表示される、でもペナルティに?/Google発言
なんと、Google検索結果に絵文字が表示される事例が確認されました。
自社サイトの検索結果情報にも、ハデな絵文字を出せれば、目立って人目を引くことで、クリックが増えそうです。しかしGoogleガイドラインに沿っているのかどうかは不透明です。これについて、Googleが直々にコメントしました。
検索結果に「絵文字」が出るケース発生
今週初め、Google検索結果のサイト情報に、スマホなどでよく使われる絵文字が表示されているのを、米のウェブマーケターが見つけました。表示された絵文字は、下のように、環境によってはフルカラーの鮮やかな絵文字が表示されるようです。
上の絵文字画像はAppleデバイスでよく使われるものですが、デバイスやOSによって絵柄は変わるようです。例えば、発見者がTwitterでシェアしたキャプチャ画像は、下記のようなものです。
なお、筆者環境では、発見者と似たようなタッチの絵柄で表示されていました。
絵文字乱用はGoogleガイドライン違反?
この絵文字、上手く使えば検索結果画面でのCTR(クリック率)向上に使えそうです。しかし実は、こうした絵文字の乱用でGoogleガイドラインに抵触する可能性もあります。
それを懸念したあるウェブマスターが、先日のGoogle公式オンラインQ&Aで、Googleに直接質問し、Googleのスポークスパーソンであるジョン・ミューラーがコメントを返しました。
質問者:
多くのサイトのdescription部分で、絵文字とかシンボルが人目を引くのに利用されていますね。これ、Googleはどこまで認めてくれるのでしょうか?こういうdescriptionはGoogleガイドラインには当てはまらないように思います。ミューラー:
はい、Googleは基本的に、絵文字やシンボルの部分は、その箇所だけなんとか表示しないようにはしています。でも、絵文字を使っているからといって、そのサイト自体の順位を下げたり、ペナルティを課したり、ということはしませんよ。
このミューラーの言葉によれば、少なくとも、絵文字を使ったからといって、最も大事な「検索順位」自体には悪影響はなさそうです。
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2017年にはタイトルにも絵文字が
2017年時点では、検索クエリに関連性が高いと判断された絵文字はdescriptionの他、タイトルにも表示されるようになりました。パソコン・スマホ両方の検索結果で表示が確認できています。
しかし、今までと同様、必ず絵文字が表示されるわけではない事を考慮しましょう。
絵文字は使っても良い?
では今後、CTR改善の対策として、絵文字は積極的に利用したほうがよいのでしょうか?
今は積極的に使う必要はなし
今のところ、ビジネスサイトでの絵文字使用は、あまり推奨されないように思われます。というのも、メリットはさして大きくないためです。
まず、フルカラー表示でないかぎり、絵文字はさほど目立ちません。(筆者調査時も、単色の絵文字しか出ず、どこにあるか少々探したほどです) しかも、そもそもGoogleが確かに絵文字を表示してくれるとは限りません。
また、絵文字でコンテンツを作るクセが付くと、文章だけで魅力的なコンテンツを作る努力が疎かになりそうです。GoogleのSEO評価はテキストコンテンツと被リンクで大部分が決まるため、特にビジネスサイトでは、絵文字に時間を使って、この2つのSEO対策が蔑ろにならないように注意しましょう。
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